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🚩地域ものがたるアンバサダーがみつけた富山・福井・鳥取🚩

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2022年、地域ものがたるアンバサダー21名が訪れた、富山・福井・鳥取の旅の軌跡です。
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#地域ものがたるアンバサダー

アンバサダーの旅を、エリア別にめぐりたい方へ。

日本海3県アンバサダーの旅を、富山・福井・鳥取、地域別にめぐりたい方は、下記のマガジンよりどうぞ✨ 🗾富山県アンバサダーの旅 🗾福井県アンバサダーの旅 🗾鳥取県アンバサダーの旅 🌎ジオリブ公開講座ルポ 【番外編】地域ものがたるアンバサダーのつぶやき

地域ものがたる、地域とつながる

2022年6月下旬からスタートした「地域ものがたるアンバサダー」の活動が一区切りを迎えた。 幾度も鳥取を訪れるうちに、魅力を感じるポイントが広がってきたと思う。はじめは「観光資源」や「美味しい食事」などに目が行きがちだが、水先案内人や現地で出会った人々と交流していくうちに、人の温かさやコミュニティに魅力を感じるようになってきた。 訪れた地域は全てが魅力的だったが、ここでは二つの事例を紹介したい。 鳥取市「まるにわ」とまちづくりワーケーションまずは鳥取市の「まるにわ」につ

【富山・立山】まさにゾッコン、里山は宝の山

里山E-MTBツーリズム日本屈指の観光地である立山黒部アルペンルート。その富山県側の入り口の町、立山町では電動マウンテンバイク(通称:E-マウンテンバイク)が体験できる。 案内人の佐藤さん 『オワコンからゾッコンへ』 案内してくれるのは佐藤将貴さん。地域の魅力をE-MTBで巡る「里山マウンテンバイクツーリズム」を提唱する。佐藤さんは『オワコンからゾッコンへ』を合言葉に、忘れ去られた存在である里山(オワコン)から冒険(ゾッコン)という価値を生み出した。 佐藤さんは言う、「

11月小浜訪問:若狭の海は優しい

11月小浜訪問:若狭の海はやさしい 私にとって若狭の海は小さい頃に毎年家族で通った海水浴の思い出の場所です。そして料理に関する仕事をするようになった今、若狭湾はユニークな発酵食品の宝庫として気になるエリアとなりました。鯖の糠漬け、へしこ、そのへしこをさらになれ鮨にしたものまである発酵好きにはたまらないエリアです。 そして、11月には待望の小浜訪問。公開収録と言うこともあり、同じアンバサダー三浦さんチョイスで様々な若狭湾の特産品を試食できる至福の時間が設けられました。会場に

富山湾の進化する営み

「富山の海の幸は美味しい」は有名である。 しかし素材の良さだけに胡坐をかかない様々な取り組みをみた。 “日本のベニス“とも称される射水市の新湊内川の「IMATO(イマト)」は一見干物だが実は全く新しい商品を開発・製造・販売している。 旬の海産物の最も美味しい状態をいかに”新鮮に長く楽しめるように”できないか、という現役の漁師として漁にも繰り出す東海勝久代表ならではの発想から開発されたそれは、干物ではなく「干し魚」と表現される。 生魚の良さを最大限に残すために使う塩の量を

21歳、鳥取の酒を知り、沼にはまる

はじめに私は、9蔵(諏訪酒造、藤井酒造、元帥酒造、梅津酒造、大谷酒造、稲田本店、千代むすび酒造、大岩酒造本店、源流どぶろく上代)を訪れた。私は今年で21歳であり、アンバサダーになるまで日本酒をほとんど知らなかった。訪問を通して、2つの魅力に気づいた。 魅力①:温度による味わい1つ目は、温度によって味わいががらりと変わることである。このことを教えてくださったのは、梅津酒造代表、梅津史雅様だった。梅津様には、梅津酒造が誇る、日本酒「冨玲」や梅酒「野花」などをさまざまな温度で飲み

水産業への理解を持とう!

はじめに鳥取県は日本海に面しており、豊富な水産資源に恵まれている。実際に、境港、御崎港、賀露港を訪れた。 まぐろとブランド化6~8月にかけて、境港では多くの生まぐろが水揚げされる。カニで有名な境港だが、生マグロの水揚げ港が日本一になる年もある。私はこの事実について境港を訪れて初めて知った。そこで、私のなかで水揚げ量が多いのならば「ブランド化」すればよいのではないかと思った。実際に、ブランド化のことを漁港見学ツアーの案内人に尋ねると、消極的であるそうだ。 ブランド化の光と影

【鳥取:10月の旅】その土地を愛するひと達と過ごした思い出の一日。

「うなぎ・郷恩料理」を看板に掲げる割烹「梅乃井」さんに、鳥取アンバサダーの一行がお邪魔したのは、10月末のこと。6月の公開ジオ勉強会でお顔は存じ上げていたご主人・宮崎博士さんがランチに特製コースを用意してくださり、ジオリブお二方、事務局、そして午前中、砂丘のらっきょう畑を案内いただいた、JA鳥取いなば福部支店の加武田さんと、らっきょう農家の香川さんも交えてずいずいと奥座敷に。 次々と供されるお料理は、地元の海の幸・山の幸をもとに優しく手をかけたこだわりの品々。お造り、和え物、

地酒が結ぶもの -富山の三蔵を訪問して-

#三笑楽酒造 #林酒造場 #皇国晴酒造 #地域ものがたるアンバサダー こんにちは、タカハシリョウです。 2022年の6月から、地域ものがたるアンバサダー活動で富山県を担当いたしました。 地域の魅力として地の物、特に国酒である地酒の位置付けに興味を持っており、米どころで酒蔵も多くある富山県でも3つの酒蔵を訪問させて頂き、蔵元からお話を伺うことができました。 世界遺産に囲まれた酒蔵、三笑楽酒造【南砺市】 岐阜県の白川郷と山を挟み接している南砺市の五箇山は、共に合掌造りの集

【富山を探す旅】白エビ以外に何がある?-富山県氷見市&高岡市編-

小さな村を旅することが好きなnobuです。 私は、古くからその地域の産業の歴史によって生まれた歴史的建造物、その地域特有の食文化や古くから継承されてきた伝統芸能やお祭りなど、人の営みや生活によってつくり出された地域特有の資源に触れ、学ぶことが好きです。 お仕事でも、プライベートでも、そんな地域を訪れることが多いので、このnoteでも、ご紹介できればと思います。 さて、初回の投稿は 『富山県氷見市と高岡市』です! “富山県”と聞くと、どんなイメージでしょうか?? 私は、

富山魚津、浜多屋さんを訪ねて。

地域ものがたるアンバサダー富山 立山と富山湾は、 富山という豊かな地勢を育む偉大で巨大な「山と海」。 その海の部では、とにかく海の幸と日本酒が楽しめる「変態料理人」がいると聞いていたのでずっと訪れたかった魚津の浜多屋さんまで。 料理人は利き酒氏でもある浜多雄太さんです。 おまかせコースのみなので、全てを浜多さんにゆだねて存分に楽しみます。 まずは小松菜の白和えと鱈の白子から。 鱈があがる、と聞くと北の海に来たのだなあと実感。 続いて船上締めの鯵。 食べたかった白海老は生

木彫師前川大地さんを訪ねて井波へ。

地域ものがたるアンバサダー富山 12月は木彫師前川大地さんを訪ねて、 富山県井波まで。 壮麗な木のシャンデリアは、 楠(くすのき) 檜(ひのき) 神代欅(じんだいけやき)が組み合わされています。 神代欅は1000年以上、 土に埋もれてきたものが何かのきっかけで掘り返されて出てきた古木。 彫られているのは、 「祥雲」仏のあらわれ 「法草華」実在しない花/華 昨今もてはやされてきた削ぎ落とす美に あらがうような「装飾」は、 古来からの「祈り」のカタであり 目には見えないも

【ふくい9月旅】米どころ東郷を愛し明日の「おつくねのまち」を結ぶひとたち(2)テクノ法要と銘酒白岳仙を訪ねて

目次  さて、東郷地区のまち歩きの続きです。 前回はここです↓ 東郷地区には、いくつか酒蔵があります。本日の蔵訪問は、創業1853年、国登録の有形文化財に指定された伝統的な造り酒屋の温かみと風格のある屋敷構えを今なお残す、安本酒造さんを訪ねました。 一説によると平安時代から続いているという、大変由緒のあるお家です。 奥さまが、出迎えてくださいました。 仙人になるまでお酒づくりを 「安本酒造は幕末からお酒をつくりはじめて、それ以来ずっと酒造りを、なりわいにしてまいりま

【鳥取:10月の旅】トットリ君にデジタルを。<後編>

みなさんお久しぶりです。前回の投稿「トットリ君にデジタルを(前編)」からだいぶ間があいてしまいました。その後、また地域物語るアンバサダーの一員として鳥取市(らっきょう畑や砂丘)を訪問できたので、そこで感じたこともふくめて今日は「後編」をお届けしたいと思います。よろしくお願いいたします。 まずは前編についてですが、内容は、人口最少県だからこそデジタル方面にチャレンジ、特化すべきではないかといった話でした。反応はゼロでした。それ以前に書いた「トットリ君にキャッチフレーズを」がす