見出し画像

No2-株式会社三栄金属製作所

一緒に作りたいプロダクト

プレス機を生かした金属のプロダクト

暮らしにまつわるプロダクト

どんな会社ですか?

当社は「金属のプレス加工」「金型の設計・製作」「プラスチック(樹脂)の成形」といった技術を用い、クライアントからの要望に合う〝さまざまな金属加工製品〟をつくっている会社です。基本的には、各種メーカー企業が製造・販売している商品の一部‥‥例えば、システムキッチンのシンクに取り付けるメッシュ状のゴミカゴであったり、扉や蓋の開閉に必要な金属丁番(蝶番)、また化粧品ボトル用のアルミキャップや、自動車に使われる金属部品などを手掛けています。クライアントから〝つくりたい物の図面〟を受け取り、その図面をもとに〝プレス金型〟を製作し、プレス機などの加工機械で〝目的の形〟をつくり、さらに洗浄・組立・検査等も行った上で完成した製品をお届けする‥‥というのが、私たちのやっている事業です。

 当社が設立したのは、1970年のこと。現在の田島工場がある場所で、事業はスタートしました。それから少しずつ工場の数が増え、現在は生野区に5カ所、東大阪市に3カ所、京都府木津川市に1カ所、そしてベトナムに1カ所と、合計10工場が稼働しています。それぞれの工場によって、その特色は少しずつ異なりますが、金属と樹脂が一体となった製品をつくる〝インサート樹脂成型〟や、メッシュ構造をつくる〝パンチング加工〟をはじめ、〝切削・切断・研磨〟といった金属加工も「自社一貫」で行うことができます。

特長!

 この「金属のさまざまな加工を自社でできる」という点が、当社ならではの強みです。金属加工を求めておられるクライアントは、事業分野も多種多様‥‥例に挙げたものだけに限らず、私たちはこれまでにいろんな金属加工製品をつくってきました。〝金型の設計・製作〟を自分たちでできるので、大袈裟に言ってしまえばどんな要望にだってお応えできるんです。もちろん、うちにある加工機械でやれることなら‥‥ですが(笑)。

それから、スタッフがたくさんいることと、その半数が海外から来ている人だということも、うちの特長になると思います。みんながそれぞれいろんな文化で育ってきた人たちだから、何かにつけて〝いろんなものの見方〟ができる‥‥。人がたくさんいて、それぞれが〝得意なこと〟を持っている‥‥。会社としては、そういった部分をもっと活かしていきたいですね。ちなみに、当社のロゴマークやキャラクター、また名刺やチラシといった販促物も、デザインが得意なスタッフたちが制作してくれています!

持っている技術・強み

1:国内に9箇所の工場を持ち、ベトナムにも拠点がある

2:自社で一貫生産することができる

3:9工場もあるので対応できる幅が広い

苦手なこと

1: 商品企画(B to C)ができない

2: 外国人社員とのコミュニケーション問題

3: アイデアが出にくい

4: 単価UPの交渉ができない

こうばの様子

今回のプロジェクトでやりたいこと

働く人がたくさんいて、いろんな視点があって、得意分野もそれぞれあって‥‥でも、〝自社開発の製品〟がなかなか生まれてこないことに、私たちは悩んでいます。社内でアイデアを募り、良いものには金一封‥‥みたいなこともやってはいたんですが(笑)。それに、若い子たちが率先して〝子ども向けのものづくり体験〟に関わってくれたり、廃材を使ったペンダントを作ってイベントで販売してくれたりと、みんないろんな挑戦をしてくれてるんです。でも、「うちが持ってる技術を使い、自社で何かしらの製品を開発し、自社で製造して販売する」というようなアイデアは、なかなか出てこない。

 今のところ、私たちのビジネスは「B to B」がベースになっています。ここに「BtoC」の事業が加われば、うちで働く人みんなのモチベーションにもつながると思うんです。もちろん、今のクライアントの方たちに対し、うちの製品で喜んでいただけるよう頑張るのはとても大事だし、これからも大切にしていくこと‥‥なんですが、私らがつくってる製品は、エンドユーザーの顔がどうしても見えないですから。自分たちがつくったものを、エンドユーザーに届けるその〝売る喜び〟を、若い人たちに体験してほしいと思っています。

 もし、今回のプロジェクトで良いアイデアが生まれて、それが自社製品であったり自社発信のサービスであったりして、最終的に実際のカタチになったとき、「生野区にはこんな会社があるんや」「こういうものができるんや」っていうのがいろんな人たちに伝えられたら‥‥それが一番嬉しいですね。

 町工場はどこも、人手不足に悩まされています。働く人の高齢化や後継者問題もあるし、やっぱり若い働き手がなかなか集まってこない‥‥。おかげさまで当社は今、たくさんのスタッフに支えてもらっていますが、それでも先々の人材不足にはしっかりと対応していく必要があります。当社の目標は、〝100年企業〟を実現すること。これは、社員全員で共有しています。そして今、うちは創業50年ほどで、目標まではあと半分(笑)。このプロジェクトがきっかけになって「町工場で働きたい」という人が増えたら、目標達成の可能性はより高まると思ってます!

株式会社三栄金属製作所

その他のエントリーを見る

株式会社リゲッタ
株式会社生田
有限会社電研

生野ものづくりタウン事業とは?

生野ものづくりタウン事業について知る


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?