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No3-株式会社生田

一緒に作りたいプロダクト

「学ぶ」にまつわるプロダクト

ランドセルの新しい道を切り拓くプロダクトやサービス

革を使ったライフスタイルにまつわるプロダクト

創業者・生田正雄が生野区にて鞄製造を開始したのは、1950年のことです。以来70年以上にわたり、当社はランドセルの製造・販売を続けてきました。1970年代には三重県に工場を構え、時流に乗った大量生産に踏み切ったこともありましたが、やはり「本当に良いランドセルをお届けしたい」という創業時からの想いに立ち返って工場を撤退。1984年には再び拠点を生野区へと移し、以降〝手作りの本革ランドセル製造〟にこだわり続けています。

特長!

 「生田のランドセル」の大きな特長は、〝セレクトオーダーに対応した製品〟ということです。お客様は好み・こだわりに合わせ、全体の色や肩ベルトの形状、また糸色や細かな装飾などを選ぶことができます。これを実現できるのは、一つ一つの製品が手作りだからこそ。実際にランドセルを使うお子様やそのご家族には、〝オリジナルのランドセルづくり〟をお楽しみいただいております。なお、商品のご購入は生野区田島に構える店舗のほか、公式インターネットショップからも可能です。

私たちは、材料となる革の選定から、裁断、糊付け、ミシン掛けといったおよそ300にもおよぶランドセルづくりの工程を、すべて自社の工房で、かつ自社の職人たちで行っています。当社の強みは、この〝完全な自社生産体制〟にあると思っています。

 ランドセルを1から丸々仕上げることができる鞄職人って、実は世の中にそう多く居ないんです。‥‥というのも、ランドセルに使われるパーツは200ほどあると言われていて、その一つ一つのパーツを作り、出来上がったパーツを縫い合わせることで1つのランドセルを完成させます。それはとても手間が掛かる作業で、また製造工程自体も非常に複雑なため、〝ランドセルをつくれる鞄職人はほかのどんな鞄もつくれる〟と言われているほどなんです。当社では、このパーツ作りの各工程や最終的な縫い合わせの工程を、生産性を高めるため分業制のようにしていますが、各々の担当工程を定期的に入れ替えることで、職人たち全員がランドセルづくりに必要なすべての技術を習得できるようにしています。その結果、当社は高い品質の製品を安定して生産することができるんです。

 また、お客様一人ひとりからオーダーを受けて手作りすることは、〝エンドユーザーとのつながり〟を強く意識させてくれます。うちではオーダーの受注作業も、完成品のお渡し・発送も、ランドセルづくりに携わる職人たちが担当しているので、「どういった方が購入してくれたのか」「どういったお子様がこのランドセルを使ってくれるのか」をしっかりと認識できるんです。これは、お客様にとっては〝生産者が見えるものづくり〟になるし、私たちからすれば〝使い手が見えるものづくり〟ができるということ。だからやっぱり、「とても楽しみにしてくれてたな」とか「あの子の期待を裏切れないな」とか、そんな想いを込めてランドセルづくりに取り組めます。こういった部分も、大手メーカーのランドセル製造にはない、当社ならではの特長ではないでしょうか。

持っている技術・強み

1:73年間本革手作りランドセルを製造してきた技術

2:セレクトオーダーランドセルで世界に1つだけのランドセルを作ることができる

3:若手職人が多く、自社工房一貫生産なので価格を抑えることができる

苦手なこと

1:ランドセルにおいて機能的に積極的に訴求できるポイントが少ない

2:発信力が弱く、競合と比べ認知度が低い

3:商品開発力・デザイン力が弱い

4:本革ランドセル製造に特化しており、その他の製品を作った経験が少ない。

こうばの様子


今回のプロジェクトでやりたいこと

 当社では、「ランドセルで人生を楽しむ」という理念を掲げています。うちのランドセルを使ってくれるお客様はもちろん、働く職人も、革屋や金具屋といった仕入れ業者さんも、「うちと関わる人が、うちと関わることで幸せになってくれたら」という想いで事業に取り組んできました。セレクトオーダーでの受注生産も、私たちがランドセルを売るだけの会社ではなく、「ランドセル選びの楽しみを提供する会社」として活動するためです。また、購入前にお客様が参加できる催しだったり、端材を使ったキーホルダーづくりのワークショップや、ランドセルのパーツを自分でつくる職人体験といったイベントなども実施しています。これらはどれも「生田のランドセルを通じて、何かしらの思い出をつくってもらえたら‥‥」と企画しているもので、参加者の皆様からも好評を得ています。

私たちは今回のプロジェクトを通じ、新しいプロダクトなりブランドなりを組み立ていくプロセスを体験したいと考えています。当社がいま抱えている悩みは、〝広報力の弱さ〟なんです。‥‥実際のところ、生野区に住んでいて就学児童のいるご家族であっても、「生田のランドセル」を知らない方はまだまだ多い。でもゆくゆくは、「生野区の小学生みんなに生田のランドセルを使ってもらいたい」という目標‥‥というか野望を持っています(笑)。だからこそ、新商品や新ブランドを世に出していく過程で、会社としての広報力も高めていけたら‥‥先に述べた「ランドセルで人生を楽しむ」という当社の理念に添っていて、また当社のリソースを存分に生かせる、そんな新規事業を共に立ち上げましょう!

株式会社生田

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