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No4-有限会社電研

一緒に作りたいプロダクト

暮らしにまつわる自社独自の技術が伝わるプロダクト開発

どんな会社ですか?

 私たち『電研』は「アルミの表面処理全般」を扱っている会社ですが、自社工場ではアルミ製品への「アルマイト加工」を専門的に行っています。皆さんは、アルマイトとはいったい何か、ご存知でしょうか?‥‥ごく簡単に説明すると、アルミ製品に〝鏡面のような光沢〟を出したり、逆に艶をなくして〝マットな質感〟にしたり、また〝あらゆる色に着色〟したりするもので、この加工を行ったアルミは耐食性・耐摩耗性・硬度・放熱性などが向上します。そして、もとの素材が金属でありながら、電気をまったく通さなくなるんです。つまり、アルマイト加工を施すことでアルミ製品はその意匠性が高まり、さらにさまざまな特性が付加されることになります。

特長!

 当社では、独自開発した〝クロムフリーの電解研磨〟を用いて、アルマイト加工を行います。同業他社のほとんどは〝化学研磨〟という方法でアルマイト加工を行うのですが、当社の〝電解研磨〟であればより強い光沢を出せる上に、色ムラも最小限に抑えることができるんです。また当社は、半永久的に効果が持続する「抗菌・抗ウイルスアルマイト」や、一つの製品で2色表現を行う「ダブルアルマイト」、さらに2色表現に濃淡表現も加えた「高詳細アルマイト」、アシッドウォッシュ柄やスプラッシュ柄といった「デザインアルマイト」などの独自技術も持っています。

なお、当社のアルマイト加工は、自動車メーカーの車両用エンブレムや、化粧品・医療品メーカーの容器用キャップ、ホビーメーカーの模型製品などに生かされています。また量産品だけではなく、小ロットや一点物のご依頼にも対応しております。

 〝クロムフリーの電解研磨〟に加え、〝カラーバリエーションの豊富さ〟も当社の強みとなっている点です。アルマイトの特性上、完全な白色にすることは不可能なのですが、それ以外であればどんな色にでも着色できます。「他社では思った通りの色にならなかった」というお客様にも、私たちが長年培ってきた技術とノウハウにご満足いただいているんですよ(笑)。‥‥ちなみに、着色といっても製品の表面に塗装を施すわけではありません。布を染色するように、アルマイト加工の工程の中でアルミそのものに染料を浸透させて色を着けていきます。そのため、仮にキズがついてしまった場合でも、塗料がぽろっと剥がれ落ちるというようなことにはなりません。‥‥これも、アルマイト加工の特長の一つです。

持っている技術・強み

1:環境負荷の少ないクロムフリー電解研磨、染色ができる

2:一点から光沢や色の豊富なバリエーションでオーダー対応ができる

3:アルミではない異素材にも見えるような染色ができる

苦手なこと

1:大きなプロダクトは対応できない(最大500mm×400mm) 

2:1キロよりも重さがあるもの

3:ダイキャスト製品(ADC)や鉱物は対応できない

こうばの様子

①電解研磨

今回のプロジェクトでやりたいこと

さて、ここまでは当社の特長を交えながら、主に〝アルマイトの説明〟をさせていただきました。‥‥というのも、やっぱりアルマイトって、一般的な認知度がとても低いんです。だからまず、「アルマイトって何?」というところからお伝えする必要があって。‥‥実際、私をあまり知らない方に「アルマイト職人をやってます」と話せば、「アルバイト職人?まぁいいと思うよ」なんて苦笑いされちゃったりするんですよね(笑)。よくよく周りを見れば、けっこう目にするものなんですけど‥‥。

繰り返しになりますが、アルマイトは〝アルミ製品に施す加工〟です。アルミといえば、軽い・熱が伝わりやすい・加工しやすい‥‥などの特性を持っており、そのことを生かしたアルミ製品は私たちの身の回りにたくさん存在します。今回のプロジェクトにご参加いただく企業様やクリエイターの方々には、この「アルミ製品ならではの良さ」と「当社で行っているアルマイト加工のメリット」をうまく掛けわせた新事業・新プロダクトを一緒に考えていただけるとうれしいです。なお、当社は「アルマイト加工による質感の表現」にも自信があって、〝まるでアルミ以外の金属に見えるアルマイト加工〟や、〝まるでプラスチックのように見えるアルマイト加工〟なども得意としています。‥‥要は、「ぱっと見は真鍮製の箱に見えるのに、持ったらめちゃくちゃ軽い!」といったことや、「やわらかそうに見えるけど、触ってみれば硬かった!」といったことができるんです(笑)。こういったことも、〝当社ならではの技術〟として捉えていただければと思います。

当社が過去に手掛けてきたアルマイト製品も、参考資料として是非ご活用ください。会社ホームページの「制作事例」をご覧になれば、当社のアルマイト加工でどんなことができるのかを、より具体的に知っていただけると思います。

そして新プロダクトを計画する際には、製品サイズを〝手のひらに乗る程度の大きさ〟で検討していただけると幸いです。その上で〝暮らしに関わるもの〟をテーマにした案を創出していただければ、実現した製品はより多くの人の目に触れるものとなり、それは結果として〝アルマイトの認知度を高める〟ことにつながるのではないかと考えています。皆様からの素敵なアイデア、心待ちにしております!

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