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なつやすみ

学生の頃は、夏休みが特別ではなかった。

小学生の頃は、母は変わらず仕事だったし、
祖父は一度私が好きだと言った蕎麦ばかり、
お昼に食べさせてくる。
ただ、ボケーっと昼夜逆転の生活をして、
最終日に泣きながら宿題を終わらせていた。

中学生の頃は、暑い思いをして1時間かけて部活へ行き、特に上手くもならない油絵を描いていた。

高校生の頃は、自由に部活ができた。
手や足を汚しながらひたすら、紙を黒くしていった。
暑い中自転車を走らせて、アルバイトへ急いだ。
休憩中に飲むメロンソーダが格別だった。

大学生の頃は、とにかく緊張していた。
ヘマをしないよう、浮かないように必死だった。
時には仲間と食事に行ったり、他愛も無い会話に花を咲かせた。

社会人になると、夏休みはとても特別だ。

まず、急いで出勤しなくて良い。
のんびり朝ごはんを食べたりして、
せかせか時間を気にしなくて良い。
あぁ、今日も最後に「おはようございます。」って、
言ったなぁとかも気にしなくていい。
定時に帰って、家でゆっくりできる。
そして何より、会いたい人にゆっくり会える。

今年の夏は、会いたい人と食べたいものを食べる。
こんな世の中だけど、
人と笑いづらい世の中だけど、

社会人と社会人じゃなくて、
いつもと変わらない

あなたと私。で会いたいなぁ。

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