あとがきのようなもの #6【2020年12月】

先月掲載した記事についての覚書です。

12/1　あとがきのようなもの #5 【2020年11月】

　個人的には月の一度のお楽しみである。頑張った結果を振り返るのは楽しい。私は二度とプレイされることは無いであろうゲームであっても、クリア後のデータを消すことはない。私にとって努力を注いで達成した記録とは、存在するだけで充足感を生むものだからだ。

12/4　青空文庫マニアックス #4【金のくびかざり / 小野浩】

　読書感想文の執筆とはいかに過酷なものであるか。それを実感するコーナーである。読書感想文の最も過酷な点は、読後に何一つ感想も残らない文章だったとしても無理やり感想を生み出さなければならないところにある。本を読んでも「ああ、面白かった」で終わってはいけないのだ。大抵の本は面白いというだけで十分に存在意義があるにも関わらずだ。つくづく学校で子供たちにこんな試練を与えない方がいいと思わずにはいられない。これではもはや仕事である。本嫌いの形成に寄与するだけだ。そんなことを再認識した。

12/8　半分捏造日記 #1

　日記に虚構を混ぜて仕上げてみたらどうだろうかと思い、なんとなく書いてみた。実際、書いていても楽しかったし、面白いものが出来たと思う。人生には「あれとあれが繋がるのか！」「あれが伏線になってた！」みたいに映画のようなリンクがごくまれに生じたりする。これはいわば、そのリンクを人為的に捏造してみる楽しさだ。本記事でいうと、温泉が湧いた部屋や友人は無論架空だが、そこにやってきた怒る中年男は私が映画館で実際に出くわした人物である。評判も良かったので、今後も書いていきたい。

12/11　mono-lessの文体練習 #19【故障かな？と思ったら】

　パロディはモチーフを見つけたら、とりあえず思いつくままに書き始めてみることにしている。これもそうして書き始め、そのまま八割がた完成してしまった。敬体と常体が混ざったりする妙な記述は、実際にストーブの説明書にあった「故障かな？と思ったら」を参考にした。

12/15　mono-lessの文体練習 #20【代名詞】

　出オチシリーズ。やけくその極致のように見えるが、こういうものは思いつくかどうかが問題なのだ。その後はやけくそである。

12/18　mono-lessの「スタPよこせ、早く！」 #1【2020年プレイまとめ（その１）】

　ボードゲーム紹介のコーナーというのは、実は夏くらいに一度書き上げたもののコーナー自体をお蔵入りしてしまっていた。「説明が多すぎて書いていて楽しくない」「それゆえどうしても分量が多くなる」「ネットで探せば自分より詳しい人はゴマンといる」「そのため類似記事は大量にあり、自分が書く理由が見つからない」というのが、その主な理由だった。それが年末にこういう形で復活したのは、あくまで自分の記録としてまとめておきたいと思ったのが強かった。
　ところが一つ一つのゲームの説明を短くし、メインを対談という形式にしてみると、これが書いていてとても楽しかった。ヘビーゲーマーが重ゲーを語ったり、パーティーゲームがメインのゲーマーが書いたライトな紹介記事はたくさんあったけど、ゆるめのゲーマーが重ゲーの話をする記事はあまり無くて、その点でも良かったと思う。ツイッターで相互のボードゲーマーの方や、私も拝読しているボドゲブログのTakewatchさんにもRTしていただいたのはとても嬉しかった。
　この続きとなる、別な友人との2020年まとめ対談は今月ポストする予定です。

12/22　新しい官能表現を考える会 #5

　このコーナーで女性上位のプレイが多いのは、単純に男性上位のプレイと違って、あまりデリケートに扱う必要がなく楽だからである。これを読んで、私がMなのではないだろうかと勘違いされては困るので、ひとこと断っておきたい。私はSもMも両方好きだ。

12/25　mono-lessの「スタPよこせ、早く！」 #2【2020年プレイまとめ（その２）】

　12/18を参照のこと。

12/29　盤があるなら嬉しいです #8【2020年度ベストアルバム】

　久しぶりに年間ベストアルバムの記事を書いてみた。昔と違い、手軽になんでも聴けてしまうサブスクのおかけで、今年の作品をリストアップする作業もなかなか大変だった。ヘッダーの50枚ジャケ画像も自分が聴いた50枚をリストを参考に作成した。
　年間ベストアルバム系の記事というのは、音楽オタクが「俺はお前らの聴いていないものをこんなにも聴いている」と開陳することを主眼においているように読めるものも多く、「フーン」と鼻白んでしまったりもする。本記事がそうなっていないことを願うばかりだ。