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#035 また間に合わなかった 追悼 おおたか静流

#おおたか静流 が亡くなったことを、note友達(厚かましい!?)のこはださんの記事で知った。まったく力不足だとは思うが、自分も拙文にて哀悼の意を表したい思う。

この情報を知った時に、すぐによぎったのが「また間に合わなかった」という悔しい感情だった。

おおたか静流の音楽には惹かれていたが、まだ、十分聞いてはいなかった。その深さを知るほど潜ってはいなかった。そう感じているいちに、潜る時期を探しているうちに、早世してしまわれた。

おおたか静流の名を初めて知ったのが、「え!ほんと!?」と思われるほど、細い線なのだが、以前紹介した、 #花花 が変名(UFO Ultra Flower Orchestraという)で沖縄限定出したシングル「童神」のカップリングに入ってた「まつり」という曲のクレジットにおいてだった。こんな作品があったの、ほぼ誰も知らないでしょ(笑)。

この「まつり」と言う曲が非常に素晴らしく、クレジットを見ると「作曲:おおたか静流」と。 #こじまいづみ のボーカルの表現もピアノも、自分は最高だと思うけれど、この曲を見つけて取り上げる感性もすごいだろと思う。

ちなみに表題曲の「童神」も、夏川りみが大々的に流行らせる前に出したもので、ずいぶんな目利きだぁと思う。

で、おおたか静流本人による「まつり」を聴いてみたくなった。しかし、当時はインターネットの情報も限られ、どのアルバムに入っているか当時分からなかった。

最近、また、おおたか静流の音楽に触れる機会が増え(後述します)、「まつり」のことを思い出し、改めて調べると『ノスタルジア』というアルバムに入っているのが分かった。

けれど、もはや品切れで、「安く買おう」というケチな根性で、オークションに入札したが、まさかの競り負けるという不運?もあり、触れる機会がまた遠ざかってしまっていた。

さて、それから十数年が経過し、結婚し、子供が出来た。そのおかげで、また、おおたか静流の音楽に触れることとなった。NHKの教育番組の「にほんごであそぼ」においてだった。番組内でわらべうたや唱歌などを歌っているのだ。

おおたか静流が童謡を歌うとき。和声感のない、不思議な編曲が施されていることが多かった。これも、おおたか静流の世界観だということを知った。ほぼ、素のアカペラに近いこともよくあった。

日本語で歌うとき、西洋風の伴奏を付けると日本語の美しさが死ぬ。そういった問題点(明治維新から日本の音楽がはらんでること)を敏感に感じ取り、その一つの解法を示していたのだと思う。

おおたか静流って、やっぱすごいな、いろいろやっぱり聞いてみないと、とまた思った。そんな矢先の訃報だった。

残された音楽を、YouTubeでいろいろ聞いてみて思ったけれど、結局、おおたか静流はシンプルに「みんなひとつになっちゃえば平和なのに」と考えていたのかもしれないなと感じた。それをまずは音楽の中で行おうと。

でも、それを実現するためには、現実的なテクニックや、膨大な知識などが、必要だったりもする。それを厭わず、ずっと追求し続けられていた人が、きっと、おおたか静流という人だったのではなかと今は感じている。

少しずつ、聞かせていただこうかと思います。お疲れさまでした。

#音楽 #音楽レビュー #童謡 #にほんごであそぼ #名盤 #名盤紹介

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