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まえがき~現代語訳「金」 by紋之助

(記事を通しで読みたい方は、こちらからどうぞ)


「金」とは、明治時代後期、現在のりそな銀行の前身である
不動貯金銀行を興した銀行家、牧野元次郎が著した本です。

およそ120年くらい前の書物です。

本書は当時の独特な言い回しや、旧字・旧仮名遣い、
現在ではほぼ死語になっている言葉などが多用されており、
令和の現代人にとっては読みにくく、
内容の理解に時間がかかる代物になっています。
私はこれを現代人でも読みやすいように書き直し、
読み手の理解が早まるように整理しました。

「金」という書名はあまりにストレートすぎてぎょっとしますが、
内容的には非常に面白い本です。
要するに、簡単に言えばお金持ちになるための
ノウハウが書かれているのですが、
驚くべきことに、その秘儀・秘訣は、
昔の今もほとんど何も変わっていないのです。

誰でもお金持ちになりたいでしょう?
その技術は120年前にすでに解明されていたにもかかわらず、
大多数の庶民はいまだにその事実を知らないで
お金に苦労し日々を過ごしているとは、
人の愚かさを感じずにはいられません。

繰り返しますが、この本に書かれている内容は
現代でも十分に通用する内容です。
この本を読む価値は十分にあると私は考えています。


なお、原文中には、計算誤りなど
いくつかの誤記・誤植が散見されますが、
文脈に大きな支障がない限りは
適宜修正を加えていますのでご了承ください。

紋之助

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