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# 036 日ハム新球場問題と、思い出した裁量労働制の話

ここ2日くらいで潮流が全く違ったものにはなりましたが、日本ハムファイターズの新球場が話題ですね。

公認野球規則という、日本野球機構(以下、NPB)のルールブックの規定を満たしていなかったのだとか。
「バックネットまでの距離が、、、」って、おいおい。
個人的には、色んな意味でそう思わされていますが、ルールが話題になるって、法律・倫理に関わる仕事をする身としては考えさせられるものであります。

youtubeやyahooニュースのコメントを見ていると、賛否入り乱れて言い争いになっていますね。
それを見ながら『裁量労働制』なる怪奇な法律を思い出したので、その話を絡めながら、思考を鍛える意味で、まとめてみたいと思います。

※公認野球規則、労働基準法ともに、知ったかの範囲は出ず、俗説に満ちた話になること予めご容赦ください

日ハム新球場「エスコンフィールド北海道」の論点

ネット上のコメントを見ると、次のようなポイントで意見が割れているようです。肯定派の意見を挙げますが、それぞれ反対派もいるし、個人的には反対派の根拠の方がしっかりしているように見えます。

肯定派の主張

  1. 公認野球規則は基本的に米大リーグ(MLB)のルールブック『Official Baseball Rules』を翻訳したものだが、それには「It is recommended(推奨)」と書かれている。公認野球規則に「必要」って書かれてるのはきっと誤訳だから守らなくていい派

  2. 両翼・中堅のフェンスまでの距離を守ってない球場あるし、バックネットだけを論点にするのおかしい派

  3. 新球場建設なんて絶対NPBに事前相談してるはずだし、それでOKだったんなら今さら他球団が横槍入れるのは違う派

  4. 両チーム同じ条件でやる以上、試合で不公平とかないし、いいじゃん派

  5. ルール云々は置いておいて、エンタメ性が高まるのだから、プロ野球発展のために許容すべき派

反対派の主張

  1. 『Official Baseball Rules』の誤訳かどうかなんて今さらわからん。そもそも、日米で別のルールを定めているし、誤訳であれ意図的であれ、日本のルールに準拠すべき(同じルールって前提が間違っている)。

  2. 『両翼・中堅のフェンスの距離』は努力義務だと公認野球規則には書いてある。

  3. そもそも何を建てるかは、NPBが口出すことじゃない。『プロ野球の試合で使う』って初めてNPBが指図できること。それが今だったってだけだろう。

  4. バックネット裏なんて最も高額な席で、その数を増やせるってことは、それだけ収益も増えるし、補強に使えるし、勝敗に置いても不公平性がある。

  5. エンタメ性とかの話じゃなくて、ルールを守ることが大事。これを許すとやったもん勝ちになるし、例えば、ルールを守って2009年に新球場に移った広島(新広島ではない)が不憫。

ルールという観点。公認野球規則を見てみると

誤訳であれなんであれ「ルールなんだから守るべき」って前提に立つならば、やっぱり本塁からバックネット(バックストップ)までの距離の話と、外野フェンスまでの距離の話は質が違うようですね。

本塁からバックネットまでの距離に関する規定

本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は、60㌳(18.288㍍)以上を必要とする。

公認野球規則2.01 競技場の設定

そして実際、上記のルールは、全球団の本拠地とも守っているのだとか。

外野フェンスまでの距離に関する規定

本塁よりフェアグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は250㌳(76.199㍍)以上を必要とするが、両翼は320㌳(97.534㍍)以上、中堅は400㌳(121.918㍍)以上あることが優先して望まれる。

公認野球規則2.01 競技場の設定

これは確かに、各球場違うし、「狭い球場、広い球場」って話があったり、ホームランの出やすさが話題に挙がることを考えると、疑問を抱く気持ちは納得。
でも、『優先して望まれる』って書かれてますね。。。努力義務だから性質が違うっていう論はわかる気がする。

そしてなにより、塁間とかマウンドとホームベースの距離とか、それは絶対だし、同様にファールゾーンの広さもルールが絶対って原則がある中で、なんらかの事情で外野フェンスだけ努力義務になっただけなんじゃない?って考えるのが自然なように思ってきた。

野球の試合の目的を考えてみる

ただ、『野球の試合の目的』まで立ち返ると、外野フェンス問題を理由にモヤッとしている肯定派の人たちの気持ちはわかるんだよなぁ。。。

まず、バックネットの話と混同してはいけないと思っているけれど、
やっぱり、『規則に従っている球場か否か?』って話を整理しないと、この問題は決着しないような気がしている。
だって、公認野球規則は、次の内容で始まるから。

1.01 野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する9人のプレーヤーから成る二つのチームの間で、1人ないし数人の審判員の権限のもとに、本規則に従って行われる競技である。
1.02 攻撃側は、まず打者が走者となり、走者となれば進塁して得点することに努める。
1.03 守備側は、相手の打者が走者となることを防ぎ、走者となった場合は、その進塁を最小限にとどめるように努める。
1.04 打者が走者となり、正規にすべての塁に触れたときは、そのチームに1点が記録される。
1.05 各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。
1.06 正式試合が終わったとき、本規則によって記録した得点の多い方が、その試合の勝者となる。

公認野球規則1.00 試合の目的

そう、野球は、『囲いのある競技場で、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的』とするスポーツなのです。
競技場に関しては、囲いの正当性が問われるし、得点に影響することは(たとえホーム・ビジター同条件だったとしても)重要な論点なんですよね。

公認野球規則の謎の【付記】は、ルールとして成立するのか?裁量労働制の話とからめて

いくらバックネットと外野フェンスが別の話と言われても「外野フェンスまでの距離ってホームランに関わるし、得点・勝敗への影響がないって無理あるよね?」と。

でも、反対派は続けます。外野フェンスの話は、現実との整合性を持たせる、もう一つの根拠ルール文があるらしいから。
それは、競技場に関するルールの付記として。

 (a) 1958年6月1日以降プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場は、本塁より左右両翼のフェンス、スタンドまたは左右両翼のフェアグラウンド上にあるプレイの妨げになる施設までの最短距離は325㌳(99.058㍍)、中堅のフェンスまでの最短距離は400㌳(121.918㍍)を必要とする。
  (b) 1958年6月1日以降現在の競技場を改造するにあたっては、本塁より左右両翼およびフェンスまでの距離を、前記の最短距離以下に短縮することはできない。

公認野球規則2.01 競技場の設定【付記】

でも、よくわかんないポイントがいくつも、、、。

  • 1958年6月1日以降

  • プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場

1958年6月1日ってなんなんでしょうね??
あと、プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場ってなんぞ??

ネットの書き込み見てると、前者の日付は、プロ・アマ統一の現行ルール(厳密にはその初版を)定めた時期と関係があるらしい。
後者のプロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場は、その当時の現実とルールの乖離を埋めるために生み出された一文ではないか?とのこと。

要は、MLBのルールブックを準拠しようとすると『各球団の本拠地が基準違反になって、リーグ運営そのものに障るので、抜け道を作った』ということらしい。

謎の付記も、ルールの抜け道?っていうより、ルール改正時の常道だけど

『プロ野球チームが使用する球場』ってすると破綻するから、『建造する』ってして。じゃあ「いつから?」って話になるから、ルール制定(1956年)から多少の猶予を持って1958年ってした。6月1日っていうのに何か意志を感じなくもないけど、

  • ルール改定にあたっては、不利益性を鑑み、猶予期間を設ける

  • ルールは過去遡及して適用できない

ってのは、法律はもちろん、企業の規程改定でもよくある話で。
これ自体は、全く問題じゃないと思うんですよね。

ただ、なんとも言えぬ作為性を感じなくもなくて。。。
『公認野球規則、競技場の設定』は、ルールとして成立しているのか?というのが気になってしまう。

それで思い出した、労働基準法38条の3「裁量労働制」

日本の労働基準法では、裁量労働制という労働形態について定められています。
『裁量労働制の場合は、労働時間を、実際に働いた時間じゃなくて、1日〇〇時間ってみなしていいよー』みたいな、初学者では到底意味不明な制度なのですけども。
しかも、32条から始まる「労働時間」の章の最後の方、38条のしかも追記形式で現れる条文。

私は、仕事柄、過去にかじったことがある程度の知識なので、
「法律だし、正しいだろうし、守らねば」って思うだけなんですけど、
以前、一緒に飲みに行った社労士の先生が話してくれました。

「法律もストーリーなのね。労働時間の章があって。32条から繋がりのあるロジックとして、各条文が存在していて。でも、この38条の3だけは、全体のストーリーにマッチしてないんだよね。建て増し工事感がすごいあるの。法学者の先生に言わせるとさ、『38条の3を遵守する以前に、この法文が法律の体をなしてないから、守りようのない法律』ってことらしいのよ」

なにかの必要性にかられて途中で付け足したのか、政治的な働きかけが特定の団体からあったのか?それは私にはわからないですが、
勤務時間に関わる人事担当者にとって、裁量労働制は適切な運用がとても難しい制度
判例を見ると、企業側が負けてるものばっかりだし、探しても正解事例が見つけ難い代物。
かつては、残業代抑制のための宝刀って側面もあったらしいですが、社員側のニーズがあって導入している企業も少なくないんですよね。

多くの担当者が、法令遵守と社員の働きやすさの狭間で頭を悩ませているのに、
それが『そもそも法律が法律を守ってない』なんだとすると、なんともなお話で。。。

作為性に満ちた付記だとすると、それはルールとして成り立っているのだろうか

『プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場』について。
この付記の書き方だと、外野フェンスの規格については、プロフェッショナル野球のクラブ(プロ野球球団)が建造する球場でなければ、大目に見るってことになるらしいです。

だから、多くの球場は、不問って話になる。
まぁ、これは仕方がなくて、球団保有と球場建設の両方を賄える大資本ってそうそうないだろうし。

実際、下に挙げる現在の本拠地球場も、過去に存在した多くの球場も、そのほとんどが自治体や他の機関が所有する球場です。

  • 横浜スタジアム

  • 神宮球場

  • ZOZOマリンスタジアム(千葉)

  • MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 ※マツダも建設費の出資自体はしている

  • 札幌ドーム

  • 楽天生命パーク宮城

そもそもプロ野球球団が野球場を建設した事例ってほぼないんじゃないか?

まず、プロフェッショナル野球のクラブって、なんなんでしょうね?
親会社も含むのかなぁ、、、。あと、出資比率をどうみるのか?とか。定義の曖昧さが気になって仕方がない。

wikipediaで調べましたが、
株式会社東京ドームの株式って、三井不動産株式会社が80%、読売新聞グループ本社が20%らしいんですね。
これって、巨人が保有しているとか、巨人が造ったって言っていいのだろうか。。。

親会社が出資してたら、『プロ野球球団が建造した』っていうことにしたとして、次の球場も、その多くが、プロ野球球団が建造って定義には該当しなさそうなんですよね。

  • ベルーナドーム(西武ドーム): 前身の西武球場は、西武がライオンズを買収するよりも前から存在している。プロ野球球団が造ったことにならない

  • 京セラドーム(大阪ドーム): 今は、オリックスグループが保有しているが、造ったのは大阪府・大阪市と府内企業出資の第三セクター。それが倒産するっていうのでオリックスグループが譲り受けた

  • 阪神甲子園球場:阪神電鉄が造ってるし保有もしてますね。でも、件の付記にある「1958年6月1日」よりはるか昔の1924年開場。

  • 福岡PayPayドーム(福岡ドーム):ダイエーが造ってる。ダイエーがホークスを身売りしたとき、福岡ドーム自体は海外資本に売却してて、それをソフトバンクが買い戻している。・・・まぁ、これは該当するでいいか

バンテリンドームナゴヤ(ナゴヤドーム)は、中日新聞社をはじめとした地元財界の共同出資で造って、株式会社ナゴヤドーム自体は、ドラゴンズと同じく中日新聞社のグループ企業ってことなので、『プロ野球球団が建造した』って言ってよさそうな唯一の球場ですね。

エスコンフィールド北海道は誰が造ったのか?

これ調べててびっくりしたんですけど、この球場は、
株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント*が保有していて、純然たるプロ野球球団が造った球場なんですよね。
*球団とは別会社だけど、株式会社北海道日本ハムファイターズの出資比率が最大

だからこそ、公認野球規則が絶対って立場で考えると、エスコンフィールド北海道だけが、ルールをどこよりも厳しく守らないといけないことになる。

だって、公認野球規則には、
プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場は、〜を必要とする。
って書いてあるから。

 (a) 1958年6月1日以降プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場は、本塁より左右両翼のフェンス、スタンドまたは左右両翼のフェアグラウンド上にあるプレイの妨げになる施設までの最短距離は325㌳(99.058㍍)、中堅のフェンスまでの最短距離は400㌳(121.918㍍)を必要とする。

公認野球規則2.01 競技場の設定【付記】

改めて、ルールの目的と、成り立ちについて考えてみる

でもこれって、なんのためのルールなんだろう。。。
プロ・アマ共通の公認野球規則ができて60年以上経つまで、正真正銘プロ野球球団が自前で球場を建造するって事例が生まれなかった。
「親会社が」ってとこまで範囲を拡げても、福岡ドームナゴヤドームくらいしか該当しないルールなのに、存在をし続けていた。

付記のおかげで、エスコンフィールドの登場までは、殆どの球場が、守らないことを許されるようなルールだった。

  • バックネットまでの距離は「必要」

  • 外野フェンスまでの距離は「優先して望まれる」

  • 付記には、プロ野球球団が造ったのなら、外野フェンスまでの距離も「必要」

こうして見ると、きっとバックネットも外野フェンスも「必要」に揃えたかったんだろうなぁ。
それは、野球の試合の目的が『囲いのある競技場で、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする』ってあるから。

例え、両者が同条件だとしても、試合の前提となる『囲いのある球場』の条件が、得点に作用してしまうことはわかっているから。

だけど、ルール策定時に、

  • バックネットまでの距離はどの球場も規程を満たしていた

  • 外野フェンスは満たしていない球場が多かった

という現状を鑑み、現実解の落とし所として、付記を作って対応した。
バックネットまでの距離が足りない球場があったなら、それも何らかの解釈余地を与えていたのではないだろうか。

『囲いのある球場』の囲いに関する話として捉えれば、やっぱり、バックネットも外野フェンスも、レイヤーを揃えてないと不自然だと思うんですよね。
塁間とかマウンドまでの距離とかとは、やっぱり質が違うんだよな。
だから、この『囲い』に関するルールが、「必要」とか「優先して望まれる」とか、そういう書き方以前に、ルールがルールを守れているのか?って論点は見過ごせないと考えます。

なんだけど。
このルールを書いた人が、思案して玉虫色の着地をしてくれたから、私たちは今もこうしてプロ野球を楽しめている。
だから責める気持ちにはならないどころか、感謝したい気持ちでおります。

エスコンフィールド問題に関する、個人的な見解

球場の広さに関しては、とても曖昧なルールなんですよね。
野球に詳しくない人まで巻き込んで、大々的に報道するようなこととは思えない。

広島(2009年)以来の新球場誕生なんて、野球って競技の発展を考えたら、とても明るいことじゃないですか。それにわざわざ野球ファンたちが水を差すことはないんじゃないかな。

そう思っています。

でも、大々的に報じられてしまったこの話。
こうなった以上、ケジメも必要だと思うんですよね。

スポーツマンシップの基本は、ルールを守ること。それ以上に高い倫理観を持っていること

プロ野球の存在意義として「子供たちに夢を与えること」って、プロ野球選手や関係者たちは口々に言いますよね。

そう、子供たちの目や、彼らへの影響って重視すべきこと。

プロ野球球団なら、それが例え悪法だったとしても、ルールを守るって最大限優先すべきことだと思います。

「ルール知らんかった?」とか「米国の企業に設計を依頼したからMLBルールに準拠してしまった」とか、なんの言い訳にもならない。
「確信犯だったんじゃないか?」って話も出てますけど、だとしたら問題外ですね。

っていうか、バックネットまでの距離がルールに書いてあることくらい、野球やったことある人なら知ってるだろう!

私も、小中学校で野球をやっていました。私自身は不真面目な選手だったし、熱心に野球を観てるわけじゃないので、熱く語る資格はないと思うけれど。
そんな私でも、試合前にホームベースとバックネットの距離を測っていたし、ルールブックを意識していた。
具体的な数字は思い出せなくても「厳密なルールがあるのでは?」って想像くらい事前につくと思うんですよね。

しかも何百億円っていうプロジェクトなら、当然、他球場のスペック調べるだろうし、その中で、どの球場も18.3m以上を守っていることに気づくだろうし。
仮に、「ルールを知らなかった」「米国ルールと同じだと思っていた」としても、立ち止まれるタイミングはいくつもあったんだよ。

「確信犯」って言われても仕方がないというか、結構悪質な問題だと思う。
同時に、ルールに準拠していた他球場は、偉いとも思う。

けれど、企業努力と北海道にこだわった功績は鑑みるべき

札幌ドームを使用している間は、構造的に収益を上げるのが難しかった。
それでも、北海道にこだわって、新球場を作ろうと試みた。
北海道にプロ野球球団を根付かせるには、採算性を考えなきゃいけなかっただろうし、なにより、ファンを楽しませたい!って純粋な気持ちがあったと思うんです。

他球団だって、ファイターズが北海道に移転してくれたから、北海道のファンに直接プレーを魅せることができるようになった。

日ハムが移転したのは2004年。球界再編問題が出てきた頃で、多くのファンがプロ野球の将来に不安を持っていたとき、明るい兆しを示してくれた。
北海道に根付くことで、裾の尾を拡げるってことに貢献した。

だから、次で手打ちするのはいかがだろうか?

手打ち案

エスコンフィールドを、ファイターズの本拠地として認める。
そのために、公認野球規則の文面を変える。『60フィート(約18.3m)以上を必要とする』ではなく、『優先して望まれる(最低14m*は必要)』と。
*エスコンフィールドは15m?

でも、『ルール違反したもん勝ち』って見え方は、他球団にとってもファイターズにとっても非常に悪影響を残すので、収益面でペナルティが発生するように、次の条件を付けて本拠地として承認する。

  • 向こう5年間、エスコンフィールドでは、侍ジャパンの試合を行わない

  • 向こう10年間、エスコンフィールドでは、オールスターの開催はしない

  • その他、NPBが関わる興行について、エスコンフィールドでは、ペナントレース・日本シリーズのファイターズの試合以外の開催は、向こう3年間行わない

結局、今回の話って『今までルールを守ってきた他球場を本拠地にする球団と比べて不公平』ってことに収斂すると思うのと、
その際に問題になるのは、バックネット裏の特等席の収益だと思うので、お金の部分でペナルティが発生すればいいと思うんですよね。

上記ルールなら、本件で被った不利の大きな別球場(球団)が優遇されるようにしてバランス取ったり、
そもそもルールを変えているので、工事費用さえ捻出できれば、バックネット裏の距離を近づけることもできる。しかも、エスコンフィールドより僅かだけど近い距離で。

罰金っていうのも考えましたけど、それだと金額の妥当性とかが論点になっちゃうし、「そもそも集客力が違う巨人と比べたら不公平じゃん」みたいなとばっちりが出ちゃう気もしてww

興行の面でペナルティを課す。
上記なら、オープン戦もエスコンフィールドではできないし、だいぶ痛手だろうと(北海道でやる必要があるなら、他球場でいいと思うし)

でも、「ファンのために」っていう企業努力は報われるし、ペナントレース公式戦をエスコンフィールドでできるなら、予定していた事業計画に触りはないだろうし。

玉虫色のルールが発端になった問題には、玉虫色の決着がいいのではないかと思いました。

まとめ。ルールに関して己はどうなのかと

ルールの妥当性や、ルールを守る大切さを語ったわけですが。
最も、守るべきは、自分ルールだと思うんですよね。

私はどうかといえば、、、

  • 毎日更新するといったnoteはほぼ更新していない

  • 毎日乗るといった体重計には、ほぼ乗っていない

  • 毎日やるといったダイエット活動は、継続はするも毎日ではない

えぇ。それは棚に上げましょう。今回は、ファールゾーンの話だったので。

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