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# 038 フィードバックの重要性。転職して最初の評価を受けてわかった「転職したい」と思った理由

2022年の夏に転職をしました。
期末=年末の私の会社は、前半期の評価を受けるタイミングとなりました。

入社して半年足らずのことなのに、とても丁寧に仕事ぶりを見てくださって、詳細なフィードバックをいただきました。好悪によらず、とても嬉しい体験でした。

転職して半年経つのにようやく気がついたこと

今の会社は3社目です。とても幸せなことだと思うけど、どの会社でも周りの人に恵まれていました。
そして、現職も同様で、入ったばかりの時分から温かさを感じる日々。ありがたや。

「勝手がわかったつもりだっただけで、実際はそうじゃないんだと気がついたこと」とかも含めて、入社時よりは理解できたことが増えてきた。

それに比例するように、もうひとつ見えてきたこと。
「なんで、転職したかったんだっけ」

いい歳して、しかも人事って仕事に携わらせてもらえてて、
「転職したい理由もわからず転職した」のだとしたら、けっこうヤバい奴だとは思うのですがw

でも、わかっているようで、言葉にしきれない。胸につかえている感覚はぬぐえませんでした。
それがなんとなく、言葉にできるようになってきた。

仕事で「エンゲージメント」について考えていたり、「退職分析」をしていたりするからかもしれないけれど。

「自分の生み出したものが、なにか大きなものに繋がっている」と感じられるか?

前職で担当していた仕事は、半期サイクルのものが中心でした。
3〜6月が繁忙期。山を超えたと思ったら、また9〜12月の繁忙期。

さまざまな事情で、人数体制が少ない時期とも重なって、なかなかのハードワークだったと思います。

体力的にキツイ!時間的に厳しい!残業やばい!!

ってことももちろんありましたが、でも、それだけだったら耐えられることも多かったなぁって思う。終わりが決まっているし、その瞬間やるべきことは明確だし。
「ヘルプ要請出した上で状況的に断られた」とかすら、「時間で解決すればいいんだろ!」って腹をくくれるから良かった(。。。本当に良かったのだろうかww)

負荷の高さだけなら飲み込めるんですよね。そりゃ、一生続くのなら考えものだけど。スポット(とは言っても、けっこう長い期間だけど)だと割り切れる。

辛いのは、それだけのエネルギーをかけて、なんになったのか?が見えなかったとき。

「自分の力だけで、その仕事ができるようになったわけではない」ように、
「一人の力で終わらせた仕事が、そこで完結することはない」と思っています。

自分の仕上げた仕事は、必ず、誰かの手元に行って活かされる。
そうでなければ、自分のやったことは「仕事ではなく作業」だろうし、会社とか組織の中であればなおさらのこと(もちろん、そうじゃないものもあると思うのですが「誰かの必要性」に応えるのが仕事だとすると、広くは矛盾しないはず)。

だから、労力をかけて、気持ちを込めて、向き合った仕事が「なにになったんだろう?」って感じてしまったとしたら、それは「自分が今ここにいる意味」を疑う隙間になってしまう。

「自分が今ここにいる意味」を疑うと襲ってくるもの

前職で、僕にとって、名刺代わりになる仕事がありました。一年間の大半を使って取り組むもの。

『組織の健康診断』
社員の皆さんに煩わしさを覚えさせるようなその仕事は、意識しなくても文句の類が耳に入ってくるようなものでした。
でも、必ず皆さんの役に立っていると思っていた。連携先の多くのマネージャー、それを束ねる組織人事の人たちにとっては欠かせない武器なのだと。

だから、歯を食いしばって改善につとめた。自分のふんばりが、なにか大きなものを動かすのかも知れない。そう思うと、不思議と力がみなぎってきた。

その『名刺代わりの仕事』に食い込むように、もうひとつとても大きな仕事を担当することになった。
人員の増えない部署にあって、仕事量だけが倍々に増えていく。
だけど、『名刺代わり』のプライドが、投げ出すことを許さなかった。自分なりにどちらの重要性も理解して、昼夜を問わず働いた。

大仕事がまたがる4ヶ月を超える期間をなんとかやり遂げた。ホッと胸を撫で下ろした。
そして同時に気がついた。

「一体この頑張りは、なにになっているんだろう」

緊張の糸が切れると、ドッとモヤモヤが襲ってきて、気持ちが折れてしまった。
そうこうしてるうちに、次の半年がやってきて、「仕事に穴は空けられない」そんな気持ちだけで、再び同じ4ヶ月をこなした。それが2回3回と続いていた。

それでも、いつか伝わるって思ってたんですよね。少なくとも周りの皆は、いつかその価値に気がついてくれる。けど、そんなことを感じることはついになかった。

時間がたつにつれて、心の中が刺々しくなってしまって。前向きさとかも失せてしまった。
嫌なことに気がつくようになってきて、小さなことが腹立たしくもなってきた。

僕に限らず、裏側の苦労っていうのは表に出るものではないから「がんばったのに認められない」って言うのは、ずいぶん子供じみたことだと思います。

けど、一生懸命に漕いだペダルは、どこかに力が伝わって欲しかった。

会社を離れて、冷静になって、ようやく気がついた。
悔しかったんだって。

悔しかったんだと思えるようになって、ようやく前を向くことができた

そんなに気落ちするくらいなら、ストレートに言えばよかったんでしょうね。「辛い」って。
っていうか『仕事』そのものを考えれば、誰かの力を借りるべき話です。
『価値を生む』っていうことと『価値を伝える』ってことは本来別のもので、普通はセットでこなせる人が多いから、あまり分けて考えることはない。

けど、両立するのが難しい状態にあるのなら、誰かの力を借りるべきだった。

『悔しかったんだ』って気がついたら、フッとそんな考えがわいてきた。
『自分の力量では限界だった』ということにも、ようやく気がつくことができました。

仕事の悔しさは仕事でしか晴らせないから

僕が人間的に最も尊敬する友だちが、苦しさに苛まれていた僕にかけてくれた言葉があります。

「仕事の悔しさって、仕事でしか晴らせないですよね」

その人も、同じように不貞腐れたくなる状況だったと思うのだけど、僕の話を一通り聴いたあとで言ってくれました。

そのときは嬉しいだけで、深い意味まで理解できなかったけれどw
今ならちょっとだけわかる気がする。

「いつまでも引きずってたら前に進めないんだ」っていうことに。

あぁ、、、なんだか暗めの内容になってしまいましたね(苦笑)
最後までご覧いただいた方、ネガティブポストですみませんmm

でも「悔しい!」って受け止めることが、前を向かせてくれることもあると思うので、いつかなにかの参考にしていただけたら幸いです。

明日は月曜日ですね、、、また仕事がんばろう!笑

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