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祖父母の死と未来への不安

先月2日に祖母が亡くなった。
2年前の3月には夫の祖父が亡くなった。
どちらも父方の祖父母だ。

母方の祖父は私が3歳の時に亡くなっている。

2年前の祖父が亡くなって、きちんとしたお葬式に出たのは
ほとんど初めてに近かった。

私自身、学生時代は部活、就職してから朝早く夜遅くまで働く日々で
祖父母と一緒に住んでいても話す機会は少なかった。

祖父は私が頑張りすぎていないか常に心配していたそうだ。
数年前から施設に入り、コロナ禍で面会ができない日々。
続くように祖母も入居した。

いわゆる嫁姑問題で、昔から母は祖母を好いていなかったし
なんとなく距離が出来て会いに行こうともせず、
むしろ面倒に思う自分もいた。

祖母はデリカシーが皆無で
私や弟の体型のこともチクチク口出ししてくるので
出来るだけ避けたいと思うようにもなった。

今回、祖母のお通夜や告別式が終わった後
母が「これでお父さんもきちんと親二人を見送ることができたね」
と言った。

私は祖母を見送ったことよりも
いつか私も両親を見送らなければならないときが来る未来がとても怖く感じた。

いつまでも元気ではないことは百も承知だが、
いつも声が大きく明るい母も、出張で忙しく飛び回っている父も
いつかはその時が来るのは確かで、それがとてつもなく怖い。

昔に比べて少し小さくなったと感じる両親。
心の準備をしておかなきゃ、今のうちにできる親孝行をしなきゃと
頭では考えるが、なかなか心は追いつかない。

幸い私には姉、兄、弟がいてみんな仲が良いので
協力してうまくやっていけるだろう。

でもいつも私たちのことを1番に考えてくれていた両親が
いなくなることは私には考えられない。

母は死が怖くないと言った。
「あっちにはお父ちゃんがいるからね」と。

私はまだその領域にはいけていない。
見送る前にに自分が先に逝った方がいいと考えるほどに。

私は両親の死が怖いと思うと同時に、変化が怖い。
環境の変化は突然起こるもので、準備が出来ないから。

もし、その時がきたら私は耐えられるだろうか。
乗り越えられるだろうか。

見えない未来のことはどうすることもできないが、
不安な気持ちは自分自身で包み込んでいくしかない。
現在に集中するしかない。

ただ気を紛らわせながら。


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