見出し画像

農家が失敗する5つの理由/CURTIS STONE

"Making a living with inetensive
food production in small space"
-CURTIS STONE

日本での新規就農者は平成29年で5万5,670人。
しかしそのうちの3割が離農しているのが現実です。

そして総務省が離農要因として、

資金
技術の習得
・計画以上の規模拡大による経費の増加など、経営にまつわる課題

としています。


では海外の農家の離農理由は何なのか?


そこで今回はカナダの
アーバンファーマーCurtis stoneが
警告する農家がしてしまう
5つの失敗理由を紹介します。

画像1

1) Leave your ideology in your back pocket
 イデオロギーを前面に出しすぎない。

偏った思想を持ち、慣行農法・有機農法・自然農法・パーマカルチャーなどの形にこだわって農業してしまうと失敗してしまう。

2) Don't waste time on low profit margin activities
 利益率の低い作物に時間を無駄にしない

かぼちゃ、ジャガイモ、玉ねぎなど利益率の低い野菜を栽培するのは経営を圧迫すること理解する。そうしないために、
ニーズがあるのか?1mで何キロ収穫可能か?畑占有率はどのくらいか?などをすべて考慮して栽培品目を絞っていくことが重要だということです。

3) Use the proper equipment
 道具はそろえる

新規就農者の中にはケチって種まきを全て手で一粒一粒播種したり、
必要な最低限の道具をそろえる前に始めてしまう事があります。
特に冷蔵庫や出荷調整場をしっかり準備できていない農家が多いと指摘しています。農業の半分以上は出荷調整作業になることをもっとしっかり把握しておく必要があるのです。

4) Don't spread yourself to thin
 一度に多くのことをやろうとする

本や雑誌、YOUTUBEを見ていろんな事に刺激されて手を広げすぎてしっかり学ぶ暇もなく時間に追われて一年が終わってしまう農家が多い。
そうならない為に、
自分の時間をしっかりコントロールして今年は何に集中するのかを決めていく必要があります。何事もステップバイステップです。

5) Treat your farm like a business
 農業をビジネスとして扱う

いくら使って、いくら収入があるのかキャッシュフローをしっかり把握し経営をしていく。ここは日本と同じく経営面を指摘しています。

私は特に
出荷調整場所にこだわれというのは、目から鱗でした。

確かに日本では土壌検査や栽培方法について書かれた本や講習は多いですが出荷についてあまり意識することが少ないと感じます。

しかし効率的になればなるほど畑にいる時間よりも出荷調整に使う時間が増えていき冷蔵庫があるおかげで収穫タイミングが引きのばすことができます。

またいつか出荷調整について書きたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?