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一緒に課題を解決するチームの作り方/のらくら農場

 オーガニックエコフェスタで総合グランプリも受賞したのらくら農場の萩原紀行さんの書かれた「野菜も人も畑で育つ」からスタッフ、農家仲間、取引先と一緒に課題を解決する方法を3つ紹介したいとおもいます。

1、「暗黙知」から「形式知」。そして「集合知」へ

 いままで「暗黙知」だった「作物にとって良い土とは?」という言語化しにくい事を感覚的に伝えていたが、土壌分析を使って数字に落とし込む事によって今までよりも他の人と理解を深めて、伝えやすくする事が出来るようになり、土壌分析の数字という共通言語を使って土作りという課題を仲間と一緒に解決する「集合知」にする事が出来た。

 グーグル式のすばらしい会議の6か条の中の1つにデータに基づいて議論するというものがあります。何か意思決定をする場合にはそうした数字としてのデータが必要になってくるのです。

2、ミスを拾いあう

 萩原さんが講演して下さった時にキレない・怒鳴らないをチーム共通のルールにしているという話しが印象的でそのルールの本質は我慢するという事ではなく、ミスをしたらカバーできる環境をつくり、放置するのではなく解決する為という事だった。怒られたくなくて隠してしまうのは誰にでもあることだが、そのミスに対して全員が解決しようとするようなチーム環境であればミスが生きてくる。失敗するという事を前向きに捉えていけるのかが重要なのである。

3、みんなの気持ちが分かるチーム作り

 専門的な人に「育成」すると効率が良いように思えるかもしれないが、「ココロ」が追いつかなくなる。効率性に拘るあまり短期的なチームで終わってしまった例を紹介されていたが、まさにココロない歯車状態になってしまうと持続的ではないという事だろう。そこでのらくら農場では多くの業務を担当していく事で1つ1つの仕事をしている人の気持ちになれる仕組み作りを行っている。

まとめ

 「共創」していく事の本質は得意・不得意を各々が理解し、仲間を尊敬しあい、問題意識を持って持続的に解決していく事なのではないだろうか。

 

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