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農業の人材採用に重要な5つのポイント

Motivation=Good Matchmaking
-JM Fortier

どの業界でも人材確保は深刻な課題です。生産人口が減ってきている中でどうすれば良い人材と巡り会えるのか。さらにチームとして一致団結していく事はさらに難しい問題です。この課題についてカナダの農家で長年農場のチームマネジメントをしてきたJM Fortier流の人材採用時の重要なポイントを紹介していきます。

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1.Be clear on what you have to offer and what you're looking for.
  何を提供出来るのか?そしてどんな人材を探しているのか?を明確に!
2.Be specific in your job description and expectations.
   職務内容と期待事項を具体的に説明
3.Referrals are your starting point.
   まずは知り合いに紹介してもらう
4.Matchmaking ABC's
  マッチメイキングは段階的にしていく。
5.When in doubt don't hire,keep looking!
   採用に躊躇う時は採用しない

1)Be clear on what you have to offer and what you're looking for.
     何を提供出来るのか?そしてどんな人材を探しているのか?を明確に
 まず前提として雇用される人々はあくまでも自分達の為に働きに来ている事を心にとめておく。その事をふまえて、雇用した農業会社はどういったことが提供出来るのかを明確にしておく必要がある。
例えば
・人々は指導者から何を学べるのか?
→慣行農法、有機栽培、自然栽培、パーマカルチャーなど
・長期間安定して、わくわくする仕事を続けられる仕組みがあるか?
・旅行者の為のユースホステルがあるのか?
・キッズスペースや障害者スペースが完備されているか?
・癒やしの場所があるか?

2)Be specific in your job description and expectations.
職務内容と期待事項を具体的に説明
まずは自分の農園の使命を明確にする。

例1
JMがマネジメントしているFermes des Quatrre-Tempsでは若手農家にプロのノウハウを実践的に学んでもらう場所で、様々な経験と資源を使った革新的な若手農家育成プロジェクト。

例2
Sierra Harvest`s Food love farmでは食料安全についての人々への啓蒙が使命に置かれる。収穫して、調理して食事をして新鮮な野菜を楽しむ。

このように自分達の農園の使命を明確にすることで、自分達の使命に共感してくれる人材とマッチングすることが出来る。
次に事務的な職務内容、給料、必要な資格などを明確にしておく。

3)Referrls are your starting point.
    まずは知り合いに紹介してもらう
 農業の人材を確保するときに一番オススメしているのは知り合いの農家から推薦してもらうことである。例えば季節限定でアルバイトしていた人で長期的に農業をしたいと思っている人が良い人材であれば農家から農家に紹介してもらう事がミスマッチが少なくなる。
その際に
・履歴書、推薦書と連絡先。
・動機は何なのか?そしてどのくらいの期間原良きたいのか?
・季節限定の農家からの推薦書など。
があれば採用がスムーズである。


4)Matchmaking ABC's
 マッチメイキングは段階的に考える
すぐに雇用主と雇用された側の相性の良さは判断出来ないので、一週間の研修期間などを設けながら中期的に採用していく。

働く人のモチベーションは良いマッチングの結果保たれる。雇用側の要求と従業員が何をしたいのかを明確にしてマッチングさせる事が重要である。

5.When in doubt don't hire,keep looking!
   採用に躊躇う時は採用しない

最後はシンプルに雇用したくないと感じればきっぱりと採用せず他を探した方が良い。

まとめ

良い人材を見つけるためにはまず自分達の農場のスタイルやミッションを明確にして、その思いに共感出来る人たちに見つけてもらう事が長期的に良い人材と巡り合うポイントである。

次回は採用した後のポイントについてお伝えします。


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