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シナリオライター初仕事の思い出

私が初めて関わったのは某有名アイドルアニメのソシャゲのシナリオでした。
簡単なストーリーと、キャラクターのカードがあって、そのセリフを考えるというもの。

しかし私はそのアニメに全く詳しくなくて、色んな人にキャラの特徴や口調を聞きました。

時にはそのキャラを自分で演じて評価してもらいました。

「やれやれ、ボクも難儀な仕事を引き受けたものだ。だがこれも運命、か…」
「うーん、もうちょい捻くれてる感じ」
「君は注文が多いね。でも世の中は理不尽なオーダーで成り立ってるものさ」
「うん、いい感じ」
「助かったよ、ありがとう!」

そしてキャラの特徴をなんとか掴み、シナリオもあわてて考えました。納期は僅か1週間後。
緊急事態のためか、私のような新人に大きな仕事のチャンスがあったようです。

キャラクターの特徴を掴むのにだいぶ苦労しましたが、友人の助けもあり納期の1日前に終わりました。
しかしここから悪夢が始まりました…

ExcelとPowerPointで納品するのですが、私はExcelを触ったことがありませんでした。

それで今度は慌ててExcelの勉強を始めました。まさかExcelの知識を要求されるとは思わず、本当に必死になって学びました。

そして納品したのですが、私が使っているのがMacだからか、なんと文字数が正しく表示されない、他にも文字化けするという致命的な問題が発生しました。

胃を痛めながら、納期より7時間遅れて、何度もメールで謝罪の返事をしながら原因をググって試して、なんとか納品出来ました。

はじめての仕事はシナリオの執筆よりExcelとの戦いと言っても過言ではありませんでした…

その後もそのアイドルアニメの継続依頼がきたのですが、詳しくないため断りました。

ただ報酬は驚くほど良かったので、そのアイドルアニメが好きだったらぜひ引き受けたいところでした。

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