「女・アート・イデオロギー」を読んで
読みました。
前ノートに投稿した本の後も何冊か読んでるんだけども
この本も以前勧められたものだったし、色々考えさせられたので
記録として残しておこうと思う。
この本です。
以前と同じように
心にささった所を引用していきます。
①は1500年代~1700年代位の女性の手工芸についての章で書かれていたもの。手工芸は「芸術的」ではないとされていた時代。「花嫁修業」のひとつとして刺繍が重視されていて、収入があってもおこづかい程度しかもらえない「アマチュア刺繍家」が多かった。そんな中メアリー・ラムという女性は「職業的刺繡家」として報酬を得ていた。そのラムの主張を筆者がまとめてくれている。
まじこれな。と思った。
プライベートと仕事がごっちゃになって「今これ仕事?趣味?」ってなる。
まぁ私もよくなるけど笑 フリーランスあるあるよね。
だけどそこの線引きがちゃんとできてたり、楽しめる人がプロなんだと思う。
②は、何となく感じていたことを文字にして下さった!と思いました。
これ、二つの弊害に受け止められる。ひとつは単純に「家庭的な事を見下す」ことと逆に「神秘化」すること。
「見下す」ことに関していうと「家の事ばかりやってて楽してていいね」みたいなパートナーからのパワハラ?モラハラ発言行動があるという弊害。
「神秘化」は妊娠・出産・育児を美しいものや神々しいものとして捉えて直視していない弊害。私は母に「母親になったら育児は自然にできるものよ」と言われて「世のお母さんってやっぱすげえんだ…!」と小さい頃アホみたいに嬉しがってた事があったが、30過ぎて子供がいる友人から「育児はマニュアルだよ。覚えるもんだよ」と言われて目からウロコ!になったことがあった。そういう神秘的なものとしてしまう事で世の男性が家庭に入っていかなかったり、妊婦さんの悪阻やマイナートラブルが医学的にまだ発展途上という事が起きているんだと思う。
③④は私の個人的なメモ。
⑤はじゃあこれから私たちはどうしていけばいいんだ!という疑問に対してのメッセージだと思う。
全体を通して思ったことは
欧米のフェミニズムをそのまま日本に適応しちゃダメだなと。
確かに日本も「男尊女卑」という言葉があるが、欧米に比べればそんなにひどい歴史は辿ってないのかなと感じた。私の勉強不足もあるかもしれませんが。
それに女性の敵は女性とも思った。
「主人や男性を立てないといけないから」と、その生活に慣れてふんぞり返ってる男性を作ってしまっているのは女性のせいな訳で。
私個人の話をすると
うちの一族は女性が強く(笑)家でみんなでご飯を食べる時は、男性も女性も台所に立ったり、色々動いていた。「お母さん、ビール」なんて言った日には大変な事になる(笑)。
だけどある日、地元の人たちが集まる食事会みたいなのに参加したら、男性はずっと座りっぱなしで女性が終始動いていて、ろくに飲み食いできてなかった。正直びっくり!したし、その場にいた男性も女性も軽蔑してしまった。だって女性が動かなくちゃいけないルールなんて勝手に自分たちがつくり出してるだけだから!男性だけが悪いだけじゃない。動いてる女性もいけない。
そんな構造をつくり出しているのは男性だけじゃなくて、女性にも原因はある。
今回の読書はそれを再確認した時間だった。
①も②も、そういう時代背景にしたのは男性からの政治的な圧力があったとはいえ、それに従順だった女性もいたわけで。
なので「今のこの女性の生きづらさは男性がすべて悪い!」みたいな考え方はしたくないし、これからもするつもりはない。
前も書いたかもしれないけど、これからの時代は「女性が~」「男性が~」なんていう発言はナンセンスだと思うし。
でも区別は必要。DNA的に体も違うし、考え方も違う。
そこは理解していきましょ、と。
私は女性であることがここ6年位でやっと楽しくなってきたし!
今回も全然まとまらねえな!笑
とにかくこの本も面白かった!
ご興味のある方はゼヒ!
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