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社会人の学びのキーワード=「越境学習」。

この動画をぜひ見て欲しい。
NPO法人 クロフィールズ代表理事 小沼氏と株式会社ローンディール社長 原田氏という「社会人の越境学習」を主戦場にするお二人の対談。1時間超の長尺なのでちょっとしたスキマ時間だと見終われないのだが、この領域に興味がある方にとっては興味深く見れると思う。

クロスフィールズとローンディールについて簡単に紹介しよう。
既存事業・今後の目指すところの詳細については動画内で説明があるのでそちらを参照いただきたい。

■NPO法人クロスフィールズ
日本の派遣元企業から新興国のNPOや社会的企業に飛び込み、本業のスキルと経験を活かして、社会課題の解決に挑む「留職プログラム」を提供するNPO法人。小沼氏曰くJICAのNPO法人版とのこと(同氏はJICA出身)。主戦場は海外。
企業HP:http://crossfields.jp/
代表 小沼氏の著作:働く意義の見つけ方

■株式会社ローンディール
大企業の人材が12か月程度ベンチャー企業で働き、価値創造や事業開発に取り組む「レンタル移籍」サービスを提供。主戦場は国内。
企業HP:https://loandeal.jp/

特に学びになったポイントをメモしておく。

1.越境学習とは何か?(5:30位〜)
ビジネスパーソンが所属する組織の枠を越え、自らの職場以外で学びを得ること。

2.なぜ越境学習が必要なのか?(5:50位〜)
企業には両利きの経営が必要。すなわち、既存の事業領域を突き詰めて行く「知の深化」と未知の領域へ知を押し拡げていく「知の探索」が必要。これらが組み合わさる事で今まで思いつくこともなかった新規事業に繋がるという理屈。ここでいう知の探索の具体的な手段が「越境学習」。

3.日本はもともと越境学習大国だった説(25:30位〜)
対談の中で半ばネタ的に話されていたが、日本は古くは遣隋使・遣唐使・天正遣欧使節団・岩倉使節団など常に海外からインサイトを得て、国内で培養・発展させる事に取り組んできた、とのこと。
この話が個人的にはとても興味深かった。他国に対して経済的に高い水準を誇る現在の日本であっても、海外からの学び・示唆を得る事は十分に可能だと思う。

4.原体験とは?
小沼氏曰く、原体験=「角度を1°変える事」。体験している瞬間は自分では気づきもしないほどの変化だが、あとから振り返ると、「ああ、あれが原体験だったのか」と気づくとのこと。何人もの人生に影響を与えてきた人の発言だけあってとても印象的だった(勝手に原体験は劇的なものじゃないといけないと思い込んでいた)。

5.人事査定との兼ね合いについて
会場からの「会社の人事にこれを導入してもらう際の工夫は?」という質問に対しては、「派遣先に滞在している人材のアセスメントをしっかり行い、客観的な評価軸でその人材を評価し、人事にフィードバックするように心がけている」と回答。
確かにこれらのサービスは誰が見ても素敵だし尊いが、実際問題どうやってお金を稼ぐのかの理由づけが非常に難しいと思った。この点については、小沼氏の本でもサービス立ち上げ当初の苦労が触れられている。

ウェビナー動画ということで、いつまで公開されているか分からないが、とにかくアツい動画なので興味がある方は一度視聴していただきたい。








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