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購入した16,500円の自己診断ツールから学ぶ令和の情報発信に求められること

タイトルを見たときに『その商品、大丈夫?』と
心配してくれた方も、もしかしたらいるかもしれない。


それとも、『騙されたんじゃないの?』と
鼻で笑いつつ記事を開いたかもしれない。
(他人は自分を映す鏡なので、たぶん僕は性格が悪い)


今回の主張の結論を先に言っておくと、
『体系化された』情報であることと、
『その人個人にあった』情報であること。
これらが現代の有料情報にもとめられることだと感じている。


その理由を説明したいので、
ちょっと先日の先日の出来事について説明したい。


知り合いの紹介で自己診断ツールを購入した。
イメージしやすい程度に概要を説明する。

サービスの概要
1 受講者は25の質問に答える
2 自分の適性をプログラムで診断してもらう
3 診断結果をPDFで閲覧できる
4 以下の情報を取得し、指針を決める
・自分の適性
・他人から借りるべき適性
・その人との接し方



こんな感じです。
概要だけ見ると『めちゃくちゃ高くね?』としか思えないかもしれない。


知り合いの方から勧められたはいいものの、
価格を聞いて僕も『え?ん?』ってなった。
でも、サービスを利用した後は
料金に対して不満はなかった。


そのツールの特徴と長所をざっとあげておく。
・自分を5つのタイプと9の型に分けてくれる
・社会心理学・陰陽五行説・帝王学を基としている
・データベースに忠実に基づいている
・事業を実現するという目的がある前提


まあほかにもあるけど、商品の宣伝ではないので
詳しくは書かずにおく。


重要なのは、診断後に送付された資料が
『僕という人間のための』情報であるということ。


一問一答の断片的な情報はいくらでもある。
多くが無料でネットに落ちている。
でも、それらはほぼすべてより多くの人に見てもらうためのもので、
必然的に『当たらずとも遠からず』な情報になってしまう。


たとえば僕は、ゆくゆくは自分の事業を持ちたいと思っている。けど、ひとりですべての作業をこなせるほど僕は優秀ではない。そのためには自分にあった仲間をあつめなければならない。にもかかわらず、ぼくは人づきあいにかなり疎い。


じゃあ、その欠点をもちながらどんな情報を集めてどんな行動を起こすべきなのか。いろいろと書籍を買ったり調べたりもしてみたけど、どうもぴんと来ない。


書籍にしろ何にしろ、発信にはテーマが決まっている。
『人づきあいが苦手な人のための雑談力』
『スタートアップ事業をする前にやるべきこと』
『あなたの周りにはどんなひとを集めるべきか』
『科学的な適職』
似たタイトルを書店で目にしたことがあると思う。


『ゆくゆく事業を持とうとしていて、興味のない人とのつきあいがめんどくさくて、それでも気の合う仲間を欲しいと思っているライティングとかいろいろかじった大学生がやるべきこと』という教材はネットには落ちていない。書籍にもない。当たり前だ。


じゃあ、先に言ってた断片的な情報を自分で組み合わせればいいじゃないか、と思われるかもしれない。僕も少し前までそう思っていたけど、やってみるとかなり難しいことに気づいた。


かなり手間もかかるし、何より指針がブレやすい。データに基づいていない主張は、つなぎ合わせるとちぐはぐな考え方になってしまう。そういう意味では、ネットでの情報よりも本を買うのがよいと思う。章ごとのテーマが最後は一つの結論におさまるよう体系的にまとまっているからだ。


でも、それでも『僕のための』書籍はない。何冊もの書籍を組み合わせるのも悪くないけど、やはりうまく結論がまとまらない。そして、書籍という媒体でさえデータはちぐはぐだったり、意図のある編集がされていたりする。


しかし今回利用したサービスでは、
(事業実現のための)
・自分の適性
・適性を踏まえたうえでやるべきこと
・気の合う人間の特徴
・必要な人間
・必要な人間の特徴
・彼らとの付き合い方と接し方

上記が具体性を持ったまま一本化されていた。
情報源の掛け合わせではかなり難しいことだ。


そういった視点で見ると、満足度が高かった理由がかなり理解できた。
労力と時間対効果を、僕はカネで買ったのだ。


話の本筋とはずれるけど、なぜ自分がこれを購入するまでに至ったのかということも含めて考えるとさらに面白いことに気づく。そのことについても後々まとめていこうと思う。


考えてみればかなり前からこの部分には重きが置かれるサービスも存在している。
個人コンサルなり、問い合わせ体制の充実なり。


最大多数の最大幸福的な情報を発信すればいい時代はとっくに終わったんだと、あらためて気づかされた一件だった。


今回の話を踏まえて、有料記事にも挑戦してみようと考えている今日この頃。
まあ、他の人の発信も見ながらたのしくやってこう。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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