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【コンサル】苦しい時は粗利の時間単価を考える

30時間起きてた翌日は、8時間眠れた村上です。

@鷺沼発
マネーコンサルティングスラッシュオー
&資産バランスプロジェクト

さて、みなさんは
「忙しいのに儲からない」
「暇だけど儲かる」
どちらが好きでしょうか?

恐らく、「暇だけど儲かる」
の方がお好きだと思います。

けれど、意外と
「忙しいのに儲からない」
を苦しい時は選びがち。

今日はそんなお話で、
いってみましょー

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※他の人にオススメしてくれたって、いいんだぜ!
※参考図書は「村上に1円も落としたくない方」は、スルー推奨。

粗利の不足

以前掲載したことがある図です。

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この図を見ながら考えてくださいね!
会社は売上で出来ていません。
粗利でできています。

ここでピンとこない方に質問です。
前提として売上は5億円です。
A 粗利300万の会社
B 粗利3000万の会社
運営したいならば何方になりますか?

Bになりますよね。

だから、同じ年商5億の会社といっても
経営者にとっては全く別の会社みたいなものです。
※従業員は「うちの年商5億!」
というだけなので同じ会社という認識なのも
忘れないでください。

赤字の会社はどうかというと、

赤字の収益図

赤字の不足額が出ているということですよね。

ひとまずざっと解決策を考えてみましょう。

粗利の不足を埋める解決策を考える

1 売上を増やす
これは多くの企業が先にやる方法です。
粗利率が30%あるならば、
5億売上たら1.5億の粗利。
この粗利が不足しているわけですから、
8億売り上げたら2.4億の粗利となります。

2 変動費を下げる
変動費ようは材料費を下げましょう。

3 固定費を下げる
金融屋さんが好きな方法ですね。
リストラしましょ。
電気はマメに消しましょう。
家賃下げましょう。
IT化もこれに該当します。

4 粗利率を上げる
5億の売上、粗利率30%の企業。
粗利率を40%に上げます。
すると、粗利は2億円になります。
ようは、1と2の複合系ですね。

解決策の注意点

1 売上を増やす
売上が増えることは、望ましいことです。
その為には、人員が増えるか
営業力の強化が必要となります。

あれ?人員増えると固定費増えない??
これがデメリット。

2 変動費を下げる
変動費つまり仕入れ値を下げるには
仕入先の了解が要ります。
事業によっては、市場が仕入れ値を
決めているため容易ではない場合も多いです。
鉄とかね・・・

3 固定費を下げる
リストラしますと、従業員の
モチベーションは駄々下がりする
可能性があります。
それは、売上には影響しませんかね?
電気がつけっぱなし、家賃の交渉余地がある
ならばそれは行っていきましょう。

4 粗利率を上げる
1と3の複合系
のため
・ちょっと売値を上げる
・ちょっと仕入れ値を交渉する
など、比較的起こしやすいアクション。
しかし、大きなインパクトが出しづらい時
があります。
といっても、5億売上で1%は500万なんですけどね(笑)

これは常に意識したいところです。

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全部やってるけど、粗利が改善しない時

改善する方法の前に、私が以前
見落としそうになったことの話から。

【事例1】
証券時代に、ある会社さんで粗利が
引くいということで重点商品に
粗利率が高いものを選定しました。
その時にご相談を受けました。

ざっくり売値が100万で粗利が60万の商品から、
売値100万で粗利85万の商品に変更。

「村上君この商品を重点で
頑張っていこうと思うんだけど
いいよね?」

「全然いいと思いますよー」

と答えてしまいました。

3か月後、商品の粗利は変わっていますが
根本的にそんなに変わらない商品です。
売上は変わらず、粗利が増えている
と予想していました。

ですが!!!

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売上も粗利も下がっています。
そこで社長に質問です。

「この新しい商品・・・
受注してから完成まで
どのくらいの期間かかりますか?」

「ん~通常3日程度だよ」

え!?

旧商品は大体1日で完成します。
のびて、翌日の午前中くらいまで
かかるイメージ。
対して、新商品は完成までその3倍かかります。

そうなんです。
旧商品は受注してしまえば、
一日で稼げる粗利は60万円
新商品は、受注しても
一日で稼げる粗利は約28万円
約2倍違うわけです。

また、受け渡しが済んだ後は
すぐ営業に向かうこともできます。
粗利率だけに目を奪われた村上のミスです・・・

【事例2】
こちらはコンサルとしてお仕事してから。
ある美容室でヘッドスパを導入しました。

※美容室のほとんどは、粗利約88%程度あります。
元々粗利が高い業界なんですね。
すると、重要なのは時間あたりの
粗利になります。

ちょっと分かり易くするために、
メニューと売値、所要時間を書いてみます。
・カット 5,000円(約1時間)
・ヘッドスパ 5,000円(約30分)
・カラー 6,000円(約1時間)
・トリートメント 1,500円(約20分)
こんな感じ。
変動費はどの商品でも
変わらないと考えてください。

これを、一時間あたりで稼げる金額に変えます。
・カット 5,000円/h
・ヘッドスパ 10,000円/h
・カラー 6,000円/h
・トリートメント 4,500円/h

つまり、時間当たりで1番稼げるのは
ヘッドスパです。
これが導入理由です。
※メニューを単体で頼むことはないことに注意。
※店舗ごとの定価で結果は変化します。

お店で一番お客さんがいるのは
当然オーナー。
一番改善がみられるのはオーナーのはずです。

結果は、皆さんの予想通り
オーナーが一番改善しませんでした(笑)

当然現場視察。
行ってすぐわかりました。
施術時間を守っていない💦
オーナーとしては、自分のトークが
魅力だと思っていたようで・・・
ヘッドスパに1時間かけています。
すると、もうカラーの方が
一時間で稼げる粗利は高くなります。

自ら粗利を下げていたんですね~

つまり、改善策は
「時間当たりで稼げる粗利も考える」

です。

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なぜ、わかってもやってしまう?

実は同じような事例は沢山あります。
中には理解できるのに、
時間あたりの粗利を下げてしまう人もいます。

これって、なぜでしょう?
村上が経験した理由は以下。

1 時代の変化
村上の世代より上の年代にはある傾向ですが、
以前は「24時間働けますか?」
という時代です。
従業員は目標に達成していなければ、
残業もいとわず働きました。
何なら、残業代を会社に請求していませんでした💦

だから、粗利率の高い商品だけを選んでいれば
間違いがなかったのです。

経営のミスを従業員が身を挺して
カバーしてくれたんですね!

2 サービス精神
実はこれが大きな問題です。
・時間をかけた方が良い。
・手間をかけた方が良い。
というサービス精神が自らを苦しめます。

もしくは、お金をもらうのが申し訳ない・・・
という気持ちから無駄に時間をかけるケースもあります。

3 売上に目がくらむ
大きな仕事を受注するのは、
営業としても会社としても
誇らしいものです。

しかし、大きな仕事を発注する側は
総じて自社の粗利にシビアです。
また、発注側は「相手の粗利時間単価」を
考慮したりしてくれません。

4 時間におおらか
経営者は、何時間働いても誰にも怒られません。
また、コストもかかりません。

しかし、
従業員に残業を頼む。
従業員を雇う。
これらは無料ではありません。

ここは忘れがち。

最後に

今回は「時間当たりの粗利」を考える回でした。

もちろん、村上は
サービス精神が悪いとは思っていません。
また、売上を気にするフェーズもあります。

しかし、会社は粗利で成り立っています。
そして時間当たりの粗利を下げる行為は
仕事をボランティアに近づけていく行為
とも言えるわけです。

もし、頑張っているのに
受注もしているのに
「忙しいけど儲からない」
ならば、考えてみる価値はあると思いますよ!

というわけで、また(●´ω`●)

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