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【インプットVSアウトプット】英語の黄金比率 3:7って?

皆さんこんにちは!MONEY ENGLISHコーチのKazukiです。
 
暑さも少しずつ和らいできて(まだ暑いですが、、、少しずつ秋っぽさを感じる日も多くなってきました。
秋ってなんかいいですよね~
私は、哀愁が漂っている感じがたまらなく好きです。笑
 
そういえば、哀愁が漂うって英語でなんて表現するんでしょうね・・・?
みたいなことを考えるのが好きです。こういうのが意外と良いインプットになっている時もあります。笑
 
Sorrowとも違うしな~、、、
一語では表しきれないところが、文化の違いを感じますよね!
 
言葉というものは、なるべく多くの情報を短く効果的に伝えるための道具として発展してきました。一言で伝わるということは、その言葉が含む背景文化を理解していて初めて“こんなイメージの言葉だよな”という共通認識が生まれて、言葉の意味を理解します。

つまり言葉=文化なんです、、、、
こんな話をしていたら、それだけで記事が終わってしまうのでこの辺でやめておきます。笑
 
さて、今日は、こんな生徒さんのお悩みをご紹介。

英会話は3年やっていました!
でも、あんまり話せるようにはなりませんでした・・・。

 
”TOEIC700点越えたけど、正直スピーキングの練習はしてこなかったので、あまり話す方は自信ないです。”
 
2つともあるあるですね~
 
なぜこうなってしまうのかというと、
インプットとアウトプットのバランスが取れていないためですね。
 
このバランスが英語力を上げるのにすごく大事な要素だということがあまり知られていない・・・。
 
ですので今日はこの問題を解決すべく、できるだけ多くの人にバランスを取ることの重要さをお伝えしていこうかと思います。


インプットとアウトプットのバランスが何故重要か?


結論から言うと、
スピーキングを伸ばしていくなら
最終的に3:7(アウトプット多め)が一番効率が良いとされています。

根拠は、「学びを結果に変えるアウトプット大全」-樺沢紫苑
で引用されているコロンビア大学で行われた実験です。
興味のある方は読んでみてくださいね!

以下、引用
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~~~
コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が興味深い実験をしています。
小3から中2までの100人以上の子どもたちに、「紳士録」(人名年鑑)に書かれた人物プロフィールを覚えて暗唱するように指示しました。

子どもたちに与えられた時間は9分間でしたが、そのうちの「覚える時間」(インプット時間)と「練習する時間」(アウトプット時間)の割合は、グループごとに異なる時間が指示されました。  

最も高い結果を出したのは、約40%を「覚える時間」に費やしたグループでした。
年長の生徒になると「覚える時間」が少なくて済むようになり、
「覚える時間」に約30%の時間を費やしたグループが高得点をとりました。

アウトプット比率でいうと、初心者は6割、熟練者は7割の時間をアウトプットに振りわけるのが、効果的な勉強・学びの方法といえるのです。  

多くの人は、「インプット過剰/アウトプット不足」に陥っており、それこそが「勉強しているのに成長しない」最大の原因ともいえます。

インプットとアウトプットの黄金比は、3対7。インプット時間の2倍近くをアウトプットに費やすよう意識しましょう。

気になったら読んでみてくださいね!
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ただ、英語学習の場合は、現在の英語レベルによって

インプットが多く必要な人
アウトプット優位の方が学習効率が上がる人
がいると考えています。

実験だと単純に名前と顔を一致させるというだけのインプットですが、
英語の場合はもっと複雑なので
初学者の場合、基礎情報のインプットにかける時間がある程度必要です。
 

自分にとって最適なバランスで
インプット・アウトプットのバランスを決めることが
英語学習者にとっては重要です。
ということが今日お伝えしたいことです。

レベル別の具体的なバランスとしては
 
初学者(英検3級以下/TOEIC500以下)の人

インプットが不足しているので、
インプットに使う時間を多くすると良い
です。
6:4=インプット:アウトプット
くらいで学習を進められるといいです。
 
中級者(英検準2級以上/TOEIC600~)の人

少しずつアウトプットの時間を増やしていけるといいですね!
5:5=インプット:アウトプット
を目指しましょう。

上級者(英検準1級以上/TOEIC700~)の人

3:7=インプット:アウトプットを目指しましょう!

レベルがあがるにつれ、アウトプット優位で学習を進められると良いです。

ある程度レベルが高くても、インプットが3割以下になると
良いアウトプットができなくなるので注意しましょう。


インプット・アウトプット偏重になってしまう理由


ここまでで、学習の割合を考えることが大事だと理解していただけたと思います!

この章では、なぜバランスが極端に偏ってしまう傾向にあるかを紐解いていきます。

インプット偏重になってしまう理由


学校教育における英語が、リーディングとリスニングテストに偏っているので、そのテストにおいて点数が高い=英語ができると洗脳されていて、その延長線でなんとなくTOIEC L/Rだけに集中して学習してしまう。

キャリアアップ・チェンジや会社の昇進要件がTOEICのスコアのため、TOEICの学習をしている。

日本のグローバル化を防ぐ陰謀なのかと思うくらい義務教育ではL/Rだけしか測られないですよね~。。。
文科省に直接聞いてみたいくらいです。笑

そして企業も取り入れる指標はTOEICが驚くほど多いですよね。
思わずため息が出てしまいます。

 

アウトプット偏重になってしまう理由



“最終的に話せるようになりたいから、話す練習をする”
又は、
“今までインプットだけしても話せないことがわかったので、たくさん話す練習をすれば良い”
という思考に陥ってしまうパターンが多いです。

あとは、単純に英会話自体が他の語彙や文法学習と比べて楽しいので、はじめてみたら楽しくなってしまって英会話しかやらなくなる、というパターンですね!

英会話だけやっていると、
”英語やっている!”感はありますが

実は、、英語力は全然伸びません。(泣)

これらのパターンに当てはまる人はいませんでしたか?

この記事を見ながら学習計画を練り直して行きましょう!

ここまで読んだ方は
自身の取るべき学習比率と考えうる原因が明確になったかと思います!

このように少しずつ紐解いていくと、英語力が上がらない!というブラックボックスに包まれていたような事象も少しずつ全貌が見えてきたかと思います!

最後に、英語学習において
インプット・アウトプットが相互にどのような影響を与えあっているか

を解説していきます!

まずはきちんと
”何故インプットとアウトプットのバランスを取ると良いのか”
をロジカルに理解することが英語学習のスタートラインです。

"インプット・アウトプット バランス型学習"のメリット"5選"


メリットこそあれど、デメリットはゼロです!

①良いアウトプットは良いインプットから


英語はいろんな語彙や表現を見たり、聞いたりしながら、アウトプットを重ねていくことで、幅広い流暢な英語が話せるようになります。

子どもが言語を学んでいく様子を見ても分かる通り、身近な人の発言を真似したりして表現を増やしていきます。

良いインプットというのは、生の英語を読んで・聴いて・触れて取り入れていく方法で、そのような質の良いインプットはあなたの英語を「使える英語」にしていきます。

②多読・多聴


リーディング・リスニングをたくさんする(多読・多聴)ことによって
英語の処理能力があがっていきます。

英会話では、相手の話聞くことも勿論必要になりますので英語の処理能力は必須ですね。

そして、多読・多聴は非常に良いインプットになります!
私の現在のインプットは英字新聞やネットの英語記事を読んだり
PodcastやYoutubeを聞き流すことです!

耳に入ってきた内容は聴き込んでいると自然にアウトプットできます。

 

③アウトプットがインプット効率を最大化する


次のシチュエーションを頭でイメージしてみてくださいね。

あなたは急に会社の新しい事業の社内プレゼンをすることになりました。
新事業の事業計画資料はとても分厚く、読むのに時間がかかります。
 
さて、あなたならどうしますか?

恐らくまず一生懸命資料を読み込んで、内容をきちんと理解しようとしますよね?

なぜならきちんと資料を読み込まないと(インプット)、プレゼン(アウトプット)できないからですね。
 
これは、英語学習にも当てはまります。

アウトプットすることを前提としてインプットをすることで効率が最大化します。
つまりスピーキングやライティングで使えるようになろうと思って語彙や文法を学習すると理解が深まるということですね!
 
(だから、マネーイングリッシュの文法クラスではスピーキングの演習で使うことを前提として文法のインプットを初めにやっているんですね~。)
 
注意なのはインプットの無いアウトプットは中身がスカスカになるということ。
使える表現やフレーズも限られていて、同じ表現を繰り返し使ってしまうということが起きます。
 
文のスタートが毎回
I can ~
I want to~ばかり使ってしまう人はインプット不足ですよ😼
 
良いアウトプットは良いインプットからしか生まれません
 

④実践的な会話スキルの獲得のため



英語一つとっても、4技能であったり、各技能の中にも語彙や正確さ、流暢さなどいろんな能力があります。

ですが、ここで着目したいのは

会話中にのみ必要とされる能力があるということ。

例えば、
英語での相槌
聞き返し方やタイミング
相手の話へのリアクション

これらは相手との会話において非常に重要な要素ですよね。
 
日本語でいう、そうなの?/そうなんだ。
は英語で”Do you?” です。(時制によって変わる)
 
これ会話でめちゃくちゃ使うんですが、知らない人が意外と多いです。
 
会話の実践で慣れることでしか学べないことがあるので、
やはり英語学習とアウトプット(英会話)は切っても切り離せない関係にあります。
 

⑤発音やアクセントについて


 
英会話において最終的に必要な能力は、聞くことと話すことです。
(その前段として、読むことや書くことできる必要があることは一旦置いておきます。)
 
相手が何と言っているかわからない
自分が言っていることが相手に伝わらない

つまり、正しく聞き分けてリスニングできない or自分の発音やアクセントが間違っている と会話になりません。

実際の英会話(アウトプット)がこの問題を解消してくれる役割を担っています。
 
発音やアクセントが違うものは講師に聞き返されるor 直される。

逆に相手の発言で聞き取れなかったものは、聞き返して自分が認識していた単語の音と実際の音を比べて修正する。
 
アウトプットをしないと、自分の単語の発音アクセントが合っているかどうかは中々自分ではわからず、改善できません。
 
(発音・アクセントに関してはAIの発音添削も最近優秀になってきたので、そちらを使うのでも良いと思います。)
 
以上の5つの理由から、インプットとアウトプットは”どちらも”英語学習にとって重要なものであるということが理解できたかと思います。
 

まとめ


何となく、どちらも必要なことはわかっているけど、どちらかに偏ってしまっている人も多くいます。

そういう人たちに理由を聞くと、
“英会話はTOEICである程度点数取れてからで良いかな~”
“インプットはあまり楽しくないので、つい英会話だけになってしまいます、、”
“単語が全然覚えられなくて、、、


みたいな話になることが多いです。
 
1つ目は、認識を改める必要があります。
実際に使うところから離れすぎるのはインプットの効率を下げることにもなるし、
英語学習の本質から外れ、ペーパーテストのための学習になってしまっている状況を変える必要があります。
 
2~3つ目は、言い訳です。

厳しい言い方ですが、 
知識を覚えるところをスキップして、英語が使えるようにはなりません。
単純に英語学習の優先順位が低く、本気度が足りません。
私もたくさん色んな工夫をして、たくさんの英単語を覚えてきました。
 
英語力を上げたいなら、本当に英語学習が自分に必要なのかを考え、自分を変えましょう。

英語学習を習慣化したい人は下記の記事を参考にしてください。

次の記事では、具体的なインプットとアウトプットの方法をご紹介します。
更新をお楽しみに! 

まずは、自分の今のレベルに
最適な英語学習のバランスを理解し、
学習時間の配分を考え直してみましょう!

この記事が皆さんの英語学習の悩みを晴らす一助になれば大変光栄に思います。

英語学習は全然難しくないです!

いつも生徒さんに言っていますが
難しいのは

正しく効率の良い方法で学習を継続していくモチベーションを保つこと

だけです!

英語を身に付けて、その努力と時間をマネーに!

MONEY ENGLISH
Kazuki


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それでは、また次回の記事で皆さまに会えることを心より楽しみにしています。
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