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【2023年12月10日版:クリプト格付けから何がわかる?①】MCBクリプト格付け #2

みなさん、こんにちは!

新年2回目のnoteは【クリプト格付けから何がわかる?】 と題して、新しくなったMCBクリプト格付けをどう見ればいいのか、どんなことがわかるのかをわかりやすく解説していきたいと思います。また、どのような活用方法を想定しているのかもお伝えいたします。

これを読めば毎月の格付けの更新が楽しみになること、間違いなし!
それでは、参りましょう。


パワーアップしたクリプト格付けの結果は?

クリプト格付け2023年12月10日版!

お待たせしました。それではMCBクリプト格付けマーケットパフォーマンスセクションの昨年12月の結果を見てみましょう。

Monex Crypto Bank 作成 

1000点満点で857点を獲得したビットコインが堂々の一位となりました。それに続くのは665点のイーサリアムです。ライトコイン、ソラナ、チェインリンクがさらに続きます。

上位銘柄の特徴としては流動性で高い評価を得ていることに加え、分散度が高いことから集中リスクの評価が高いということが挙げられます。

時価総額ランキングで上位の銘柄が格付けでも上位を占めるところもポイントです。時価総額の高い銘柄はそのほかの点でも優れているからこそ現在の価格に落ち着いていると言えるでしょう。

格付けの軸で見ると各銘柄ごとの差は意外にも歴然としており、数ある暗号資産の中でも中長期的な投資価値ありと評価できるものはわずかであるということが伺えます。依然、投機目的のホルダーは少なくなく、最近のミームコインブームを見るに、投機家が一段と増加しているようにも思えますが、格付けを利用することで短期的かつ投機性の高い銘柄かどうかをある程度スクリーニングすることができるかもしれません。

総合評価だけでなく、項目別評価にも注目したいところです。この点は次回の記事でさらに深掘りしたと思います。

格付けスコアチャートからわかること

次は、格付けの数値を日次で見てみましょう。実は、定期更新日は月に一回、毎月10日としている格付けですが、日次で格付けの数値を算出しており、その変遷を見るとさらに興味深い知見が得られます。

というわけで以下が2023年11月5日から2023年12月11日までの日次でのクリプト格付けの結果です。今回は全48銘柄のうち、半分を抜粋し24銘柄をグラフ上に表示しております。


このチャートからわかることとして「ボラティリティの高い暗号資産に対する格付けの頑健性」ということが挙げられます。

暗号資産価格はボラティリティが激しいのが特徴です。一方、従来の金融業界における格付けが暗号資産の価格のようにコロコロと変わってしまうとどうなるでしょうか?今日AAAだった債権が明日にはBになっている状況ではそもそも格付けをする意味合いが薄れてしまいます。その点で見ると、クリプト格付けのスコアの変動は比較的小さく抑えられており、安定した点数を提供できています。

さはさりながら、暗号資産は伝統的金融資産と比べて不確実性が非常に高いのは事実であり、ある日最高値を記録したかと思えば、1ヶ月後には価値がほとんどなくなる、なんてこともしばしばあります。そう言った意味では、ある程度のボラティリティも求められていると言えるでしょう。

チャートを見ていただければわかる通り、スコアの動きは安定的でありながら、動きもきちんとあり、例えば順位の細かな変動も度々起きています。ここまでのことを考えると、このようなスコアの変遷は暗号資産格付けとしては適当であると言えそうです。

活用方法と今後について

個人投資家の方々へ

このようにマーケットパフォーマンスセクションは市場での各銘柄の安定性、収益性を表す指標として利用が可能です。投資判断をする際に厳選された項目を総合評価した本格付を利用することで、異なる銘柄を容易に比較できます。また、市場データに特化した指標としたことで、トークン保有者・利用者の状況を色濃く評価に反映しており、相場感を俯瞰して把握する一助になると考えています。特に個人投資家にとっては投資対象銘柄を絞り込む際の心強い指標となるのではないでしょうか。

特に皆さんが気になるのはリターンだと思います。すでに過去のリターンは指標として格付けに組み込まれています。その上で、今の格付けが将来のリターンに対してどのような示唆をもたらすかについても、格付けの十分なデータ量が揃った段階で定量的な情報に基づく考察を提供していきたいと思います。その過程として、今後はスコアの変動を細かくウォッチし、その原因について詳細な分析を施し、このnoteで発信していきたいと考えています。

そのような各種メディアやコーポレートサイトでは見られない深い分析は、このnoteで確認できますのでぜひフォローしていただければと思います。

市場データ以外の評価はどうなっていくの?

現在開発中のプロジェクトアセスメントセクションは、打って変わって相場などには影響されないプロジェクト自体の性質や特徴を評価する予定です。

これは例えばすでに成熟したプロジェクトと類似プロジェクトの評価を比較することで、今後IEOやINOを検討している新規プロジェクトに対して事前評価を付与することができ、より伝統的な金融業界における格付けに近い形のサービスにつながると考えています。

今後、発行体各社との連携を通じて、発行体・投資家双方にとって有益な指標の開発を進めていきたいと考えています。今後トークン発行を検討しているプロジェクト、または日本でのトークン取扱を行いたいと考えているプロジェクトの方はぜひご連絡ください!

投資家とのコミュニケーションも進めます!

また、私たちは投資家とのコミュニケーションも大事にしていきたいと考えています。まずは評価対象となる銘柄を皆さんの声を聞きながら随時追加していくことを検討しております。追加を希望する銘柄があればぜひ弊社のXアカウントのポストにコメントをお願いします!

また毎週月曜日にはweb3に関する最新情報を発信するweb3ニュースレターも配信しておりますので、ぜひこちらもご確認ください。

Monex Crypto Bankのコーポレートサイトより

次回予告

クリプト格付けを見れば、さまざまな相場状況が読み取れるということがお分かりいただけましたでしょうか?次回は2024年最新のクリプト格付けを見ながら、前回から相場はどのように動き、その動きを格付けはどう評価したのか、見ていきたいと思います。また格付けからわかる2024年注目の銘柄もご紹介したいと思います。お楽しみに☺️


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