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敬老の日と花野散策

台風の影響で猛烈な蒸し暑さに包まれている伊豆高原です。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

今日は敬老の日ですね。

先日母方の叔父から久しぶりに電話がありました。

話題は今年の7月で98歳を迎えた祖母の近況です。

祖母はアルツハイマーを患っているので同居している

家族の顔が認識できない事が多くなってきたけれど至って体は元気だそう。

週5日のデイサービスに通い毎日楽しく過ごしているようです。

担当の介護士さんに「多美ちゃん(祖母)なら100歳まで大丈夫!」と

太鼓判を押して頂いたみたい。

そんなコロナを跳ね飛ばす勢いの元気満タンな祖母ですが、

母を産んだ時に産後の肥立ちが悪く一時は意識不明の重体に。

この時の臨死体験が祖母がしてくれた話の中で一番印象に残っています。

祖母曰く「天国ってねぇお花の良い~香りがして素敵なの♡」

もう帰りたくないなぁと思いかけた途端、

「多美ちゃん可哀そうに、乳飲み子を残して逝くなんて」と

誰かの声が耳元で聞こえて目覚めたんだとか。

その後3人の子供を育てながら長きにわたり

洋装と和装の店を切り盛りして逞しく過ごしました。

一度は三途の川を渡りかけたのに、

それから100歳近く生きるってすごい奇跡。

人間の一生とは本当にドラマチックだなぁと最近しみじみ思うのです。

花野散策

近頃父の体調が安定し昼間はトイレの心配をしなくて良くなったので

私も母もやっと寄り道する心の余裕が戻ってきました。

息抜きを兼ね買い出しついでに久しぶりのさくらの里へ。

途中でおにぎりとお茶を買ってつかの間のピクニックを楽しみました。

この日は良く晴れて気持ちの良いお散歩日和。
近くの施設から数人のお年寄りが遊びに来ていらっしゃいました。

この時 花野 という言葉は

秋の草花が咲き乱れる野原の事をさす季語だと母から教わりました。

草むらに目を凝らすと薄や蕨の葉に隠れて素朴な秋の花達が咲いています。

母が一番好きな花だという野菊がチラホラ。
清楚で可憐な花です。


アザミによく似た田村草の紫色の花(左側)
赤い小さなミズヒキの花(右側)が咲いていました。
写真がピンボケしてますね。

田村草は実物はもっと鮮やかで美しい紫色で
一見アザミのようですが葉っぱの形が違いとげも有りません。


これが田村草の本来の姿です。
名前の由来は不明なんだそう。
※写真はphotoAC はっぴいえんどさんからお借りしました。

他にもゲンノショウコやキンミズヒキも楚々と咲いていました。

以前暮らしていた長野の花野とは咲いている花の種類も

ボリューム感もまるで違うけれど

秋らしい詫びた風情を味わえた散策でした。







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