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他の人の結婚記念日をお祝いするということ。

「どうして覚えていられるの!」

お祝いメッセージを送った友人から、驚きと感嘆、そして、ありがとうの返信を受け取った。

お祝いと言っても、誕生日ではなく、結婚記念日。
それも、自分が結婚式に出席してはいないカップルの。

なぜなら、母の誕生日と同じ日だから、最初に耳にした時から印象には残っていたのだ。
そして、その日は、他の友人のお母さんの誕生日でもあり、またお付き合いのある他のカップルの記念日でもある。

思えば、他の人の結婚記念日にお祝いを伝えるようになったのは、こちらに来てからだ。
どのぐらいの需要があるのだろうか?とは思うものの、「他の人の結婚記念日お祝い用カード」が販売されているのを目にしているからかもしれない。

日本では、両親の結婚記念日ですら、長い間知らず、意識していなかった。
一度だけ、おそらく銀婚式の時だっただろうか(?)、母からせっつかれて、子どもたちでオーガナイズしてレストランでお祝いの夕食会をし、旅行のギフトカードをプレゼントとして贈った。
(プレゼントの内容は、今、思い出した……)
ただ、その後は誕生日や母の日・父の日などにはお祝いを伝えても、結婚記念日は忘れていた。
それが、今になって、その日が来ると思い出すのだ。

実は、今までに出席した結婚式も、すべての日付を覚えているわけではない。
なんとなく、季節や月は覚えているかな?というぐらい。
ただ、他の何かの記念日や祝日と同じ日だったり、近い日だったりすると覚えていやすいものだ。

実際に結婚式に出席した人の記念日をお祝いする場合、その時の様子が思い起こされ、ほんのりとした記憶の甘いかけらに、ほっこりする。

あの結婚式では、新婦である友人のお父さんのスピーチがすばらしく感動的だったなぁとか、お料理が群を抜いて美味しかったなぁとか、その一日を出席者としてぞんぶんに良い時間と空間を過ごさせてもらったなぁとか。


お祝いの機会を広げること。

お祝いされる側も、する側も、嬉しい気持ちになれるのならば、Win-Winではないかな。


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