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東京大学受験の道のり

大学受験の話を書いておこうと思う。
最終的には第一志望校の東京大学に受かることはできたんだけど、そこまでは順風満帆ではなかった。

まず、大学受験を迎えるにあたっての高校2年生くらいの自分の環境を整理しておく。

・首都圏の中高一貫校
・学年の半分くらいは東大を受ける
・自分は学年の真ん中くらい
・運動部で部活やってた

志望校決め

自分の高校は中高一貫で、学年全体の順位が初めて出るのがなんと高校2年生。それまでは自分が大体どのくらいの位置にいるのか、なんとなく期末試験の点数とかから想像するしかなく。自分は前から1/3くらいなんだろうなと思っていた。

初めて校内順位が出る試験にて、私の成績は真ん中よりも下。正直ショックだった。真ん中より下ってことは、、、、東大に受からないかも?

でも高校3年夏までは部活があるし、まあ仕方ないかとも思ったりした。
最後頑張ればいいや。というか正直高校2年生の段階では東大目指すって決めてたわけではないし、周りに東大目指すって人がポロポロ出てきてただけだし、そんなに焦ってたわけじゃなかった。

でも、さすがに学年真ん中よりも下はショックだったことは変わりなく。焦ってはいなかったけど、悔しい気持ちはあった。まあそんなに勉強頑張ってたわけではないんだけども。

で、担任の先生に志望校ってレベル落とした方がいいんでしょうかという相談に行ったところ、「校内順位が出る模試」と「学校の成績」を2軸に取ったグラフ (おそらく去年までの何年間かの累積) を見せてもらった。そこには、東大に受かった人と落ちた人がそれぞれ赤と青でプロットされていた。

「君の成績だと、ちょうど赤と青が半分ずつのところにいるから、浪人も合わせて2回受けたら受かる確率は一定程度ある」的なことを言われた。

半分騙された様な気がしたけど、自分はこの時浪人も覚悟で東大を目指すことに決めた。

東大模試 (1回目)

東大を目指す受験生はおよそ6月ごろと10月ごろ (ちょっと正確には時期を覚えていない) に2回ほど東大本番レベルの模試を受けることになる。それぞれ駿台と河合の2つづつ受けるから合計4回受ける。A判定とかB判定とかよく聞くアレだ。

高校3年生の6月だとまだ部活を引退していない。むしろ最後の集大成に向けて頑張っているところ。受験勉強なんてあまりまともに始めていない。
そんな状態で受けてみた模試の結果は。

駿台:D判定
河合:D判定

まじか。しかも河合はE判定がなく、D判定の中でも「その他」でまとめられているほうのD判定だったので実質E判定だった。
ここで、始めて焦りを感じた。本当に受からないんじゃないか?

E判定からの大逆転勉強法

見事E判定を取った私は、本屋でとある本に出会う。

E判定からの大逆転勉強法
※今は改訂版になっているようだ

なんて魅力的なタイトルだろうか。実は東大模試の前に受けた共通模試でちょうどE判定を取った自分にとっては、救世主の様に思えた。この本を読んで実践すれば受かるかもしれない。
完全に一目惚れしたので、即買いして読んだ。

正直言って、もう10年以上前の話なので内容を端から端まで覚えているわけではないが、一番強く印象に残っている内容は、

繰り返し同じ問題を解け

ということ。
私が最終的に合格できたのは、この文に従って勉強したからと言っても過言ではない。
なるほど、次々と新しい参考書を手にしていろいろやるのは良くないんだな、間違えた問題を正解できる様になるまで解けばいいんだな。
というのを信じて勉強を始めた、高校三年生の夏頃。

塾の使い方

私が塾をどのように使っていたかについても記しておこうと思う。
高校二年生くらいになると塾に通っているひともちらほら出てきる。大体東大を目指したりするような人は河合塾や駿台にいく。東大コースみたいなのもあるらしい。

自分の場合は、とりあえず夏期講習のようなものに行ってみなさいと親に言われて仕方なく東進衛生予備校に通い始めたのが高校一年生の頃だったかと思う。

いくつか講座を取り、確かに手応えのあるものもあった。私の場合、英語の講座はとってよかったと思った。本筋からずれるけど一応よかった先生をかいとく。

今井 宏 (今井宏の英語C組・基礎力完成教室)
福崎 伍郎 (勝利のストラテジー)

ただし、この一部の講座を除いて、あまり授業を受ける意味はないなと感じた。要は授業って受け身で聞く感じになるし、自分に向けて最適化されたものではないから、無駄が多い。それに加えて、講座の料金が高い。

私は、東進を「自習室」として使うことに決めた。講座はとらない (唯一、東大の過去問を使った短期集中の英語の記述問題だけとった気がする)。あの東進にいた中であんなに講座取ってなかったのは私くらいなのではないだろうか。

ひたすら講座を取らされて、進んでないから頑張りなさいと尻を叩かれていた人たちは結局、「映像を見終わった状態にすること」が目的となり、講座をとったそのお金ははっきり言ってドブに捨ててるのと同じ。東進の先生方の授業は素晴らしいと思うけど、自分にとって必要なのかは良く考えた方が良いと思う。

東大模試 (2回目)

E判定からの大逆転勉強法というバイブルと、自習室代わりの塾を武器に夏から勉強していった私の10月の結果はいかに。

駿台:C判定
河合:D判定

あれ。。。C判定。。。
周りの友人たちはA判定やB判定をバンバン出しているなかCとD。
夏前の模試っていうのは浪人してた人たちがいるので、現役生が不利なので、判定は低くでがちだけど、10月ってもう言い訳がきかない。
ただ、自分の頭に浮かんできたのは、
「こっから受かったらすごくない?」
という言葉だった。諦めてはなかった。

最後の追い上げ

2回目の東大模試が終わってから、何か変えなくては!という思いはなかった。「E判定からの大逆転勉強法」を信じていた。

というのも、模試に結果はついてきていなかったけど、実際手応えは感じてきていた。同じ問題を解き続けるということをしていると
「本当に自分はわかっているのか」
「わかったと思い込んでいるだけなのか」
が良くわかる。
思い込んでいるだけっていうのが実に多いことか。思い込んでいるだけの場合、しばらくしてその問題を解き直すと、解けないのだ。一度解答をみて納得しているはずなのに。「理解」できずに読んだだけになっているということだ。

当時自分は上記のようなことまで考えてやっていたわけではないけど、逆に同じ問題を繰り返しとくというのは、そこまで考えることのできない高校生にはすごく有効だったようだ。

また話が逸れるけど、記念に当時自分が繰り返し解いた主な問題集・単語帳などを記しておこう。言い忘れていたが自分は理系。2011~2012年ごろの参考書なので今は流行りは違うかもしれない。

数学
・1対1対応の演習シリーズ (東京出版)
・数学スタンダード演習 (東京出版)
国語 (古文)
・古文単語ゴロゴ (スタディカンパニー)
国語 (漢文)
・漢文ヤマのヤマ (学研プラス)
英語
・DUO 3.0 (アイシーピー)
・大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 (ピアソン桐原)
・英文解釈の技術100 (桐原書店)
化学
・リードα (数研出版)
物理
・名門の森 (河合塾シリーズ)

こいつら問題集や単語帳を繰り返し解くことで自分に実力はついていったと思う。

直前の東大模試

東大模試といえば駿台・河合だが、この2つは直前に模試をやってない。
センター試験を終えた1月 (だったと思う) に模試をやってくれるのが東進。
周りの友達も受けていたし、自分も受けることにした。

東進の模試は判定を出してくれない。点数だけしか出ない。
東大の合格点は、理科一類であればおよそ440点満点中、220~230程度であることがほとんどだ。そしていざ東進模試の結果を見ると、

180点

笑うしかなかった。
まあここまできたら気にしてられない。

これやべえなって周りにも言って回ってたと記憶している。ネタにしとかないと。マイナスを抱えたまま進んではいけないと感じていたんだと思う。

結果

受験の道のりを書きたかったので、ここからはすっ飛ばしてしまうけど、結果は理科一類に合格した。合格最低点からも20点くらい上での合格だった。まとめると、

・同じ問題集を繰り返し解く
・必要ない塾の講座は取らない (時間を無駄にしない)
・最後まで諦めない

という3つを信念としてやってきたが故、ぎりぎり合格を勝ち取れたと思う。
兎にも角にも、大変だったけどこの経験はその後の人生を生きる上でも役立っていると思っている。

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