したくなる朝のこと
どこかに旅行に行くと、必ずと言っていいほど「したくなる」ことがありまして。実際にやるかどうかは別なのですが、泊まった宿の周辺を散策したくなること、ありませんか。
一人でも複数でも、国内でも海外でも、僕は朝起きると、どうしても外を歩きたくなるのです。自宅にいるときにはそんなことを考えないので、不思議です。
特に、宿に到着したのが夜だったりすると、周囲の景色はほとんどわからないままなので、朝起きると外に出たくなります。宿で朝食を食べることになっているときには戻りますが、そうでなければそのまま出発してしまうこともあります。
旅の記録を振り返りながら、共通していること・・を思い出すと、そんな旅の習慣が見えてきました。
例えば京都の旅では、清水寺の近くに宿をとって、早朝に出かけて、誰もいない舞台をひとしきり堪能してから、三年坂を降りて行ったカフェで朝ごはんを食べるのが定番になっています。
ひとりで行ったシンガポールも、朝の散策もかねて、カヤトーストの美味しいお店にいきました。でも地図を見誤ってかなり遠いお店だったので、朝食後にツアーのお迎えがホテルに来るとのことだったので、走って戻り、朝から汗だくでツアーに参加したのを思い出しました。
複数で行った旅の時は、同行者が散策好きなら一緒に行きます。
仕事の関係で、海外に視察という名目で旅をした時には、散策好きの同僚と一緒でした。ロンドンでは、ロンドンのタクシーに乗りたい、とか、当時珍しかったシェアサイクルに乗りたいとかで、朝から動き回りましたし、アムステルダムの暗い朝の散歩も、とても懐かしい思い出です。
中国の四川に旅行した時には、格安ツアーだったからか、四川の料理がクセが強かったからか、なかなか口に馴染まず、友人と朝の散策と称してカフェやファストフードを探しました。
妻と行った十和田湖の朝も格別でした。真っ暗な中で到着したので、朝の景色の美しさがより際立っていました。湖までの道もとても清々しくて。朝ごはんに何を食べたのか覚えていないけれど、またあの朝の時間を過ごしたいと、ふと思い出しました。
観光地じゃなくても、その街の風景自体が、僕の目にはとても新鮮でしたし、またほっとするような景色もあって、どこに行っても「暮らし」を感じるのが好きなんだなぁと思うのです。
散策と言いつつ、結局食べ物を探しているということに気がついて、正直なお腹だなぁと思わずにいられません。
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