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本を贈る

本をあげたらいいんじゃない?

言い方は違うかも知れませんが、僕あてのプレゼントに何がいいかと妻が聞いた、子の答えを書かせてもらいました。本をプレゼントにするとは、なかなかいいアイデアだと思うのです。

かねてから、僕はモノが増えることに少し抵抗があります。気持ちはとても嬉しいし、本当に素敵な物もたくさんあるのですが、すべてに同じくらいの注力ができないのと、何よりしまう場所があまりにもなく、いつの間にか使わなくなって、しまいには邪魔もの扱いすらしてしまうこともあるからです。

かくして、誕生日プレゼントに本をもらいました。

本の選定は妻でした。すこしづつ読み進めていますが、最近の流行りというか「程々で行こう」、みたいな提言をまとめて、説得力よりも共感を高めているといった印象の作品です。斬新な作品が多いイメージの出版社だったので、時流に合わせてきた感があり、少し残念です(個人の感想です)。

さて、誕生日には本をあげよう、と言った子のことを思うと、なぜそんな風に考えたのか知りたくなってきました。本人に聞けばいいし、聞いてみたら「好きじゃん、本」なんて返ってきそうですが、少し考えてみます。

何かの記事にも書きましたが、我が家には本棚がありません。たくさんの本があるわけではありません。「いっぱい持っているから、好きなもの」理論は通用しません。

すると、日頃から夫婦で本の話しをしているのかというと、そんなことはありません。

考えられることといえば、僕が本を読んでいるタイミングでしょうか。電車に乗ったとき(これは随分前のことになりました)、公園で遊んでいるとき、じっとしているときに本を開いていることが多いのです。

もちろんスマホのときもありますが、公園についていっても、安全そうなら本に視線を落とし、大声で呼びかけられなければ読み続けていることがあります。

赤ちゃんの時も、抱っこヒモで抱っこしながら本を読むこともありました。電車の中などは、基本的に立っているので本を読むほうが快適だったのです。その時の様子を覚えていた・・ってことではないと思いますが・・。

あー!思い出した。

誕生日の1週間くらい前に、聞かれてました。まじめに「お父さん、色んなモノが、増えちゃうと困っちゃうからいらないかな」と答えていたら、

「本気で欲しいのは何?!」

と迫られたので、

「本か、な。」

と答えていました。

とは言え、父の喜ぶものをプレゼントしたいと思ってくれた子には感謝です。

ちゃんと成長しているんだなと、本以上にいいプレゼントをもらいました。

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