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あの街は、あの人は、元気だろうか
山口県の秋吉台の鍾乳洞の中にある、不思議な景色。硫黄分が含まれた水が少しづつ結晶することによってできた棚田のような段々の池です。
これを見た時に、数年前に行った中国の成都のそばにある「黄龍」という世界遺産を思い出しました。
毎週木曜日には、旅の記録を書いています。
秋吉台に大雨が降っている、そんな報道を見かけたのは数日前の朝のことでした。
秋吉台って、行ったことあったよね・・と思いながら写真を探してみると、ありました。初めてのマラソン大会への参加を叶えた「萩・石見空港マラソン」の前日に観光していました。(その時の話はこちら)
小学校の社会で習った「カルスト地形」も秋吉台でした。洞窟の外も草原が広がっていて日本ではないような雰囲気でしたし、何より洞窟の中はあまりにも大きく広くて、まるで一つのアトラクションに入り込んだようでした。
暗い洞内だったため、写真はどれもブレブレですが、この写真だけはうまく撮れていました。大雨の影響・・とても心配です。
初めての山口県への旅ということもあって、さらに津和野にも足を運んでいました。津和野は、隠れキリシタンの逸話が残る街。弾圧のむごさは勿論のこと、反対に、どれだけ宗教が人を強くさせているのかを痛感する時間を過ごしました。
写真は、町内にあった教会。畳敷というのが違和感がありつつ、日頃から使われている教会として、生活に溶け込む景色であることに安心しました。日本からキリスト教が消えていたら、どんな社会になっているのでしょうか。
津和野の町の外れに、乙女峠という名前の峠があります。少しだけ山道のようなところを上がっていくのですが、周りは竹林で、とても静かな場所でした。
乙女峠には、写真のような像が立っています。これは、キリシタンである男性が、その命が尽きようかというとき女神が現れて救いがもたらされるという伝説を語っています。
この像から少し離れたところに、一人の歳を重ねたシスターが祈っていらっしゃって、観光気分でザクザク歩いていた僕は反省しました。
「こんにちは、ご旅行でいらしたんですか?」
そんなとき、シスターがにこやかに僕に話しかけてくれました。祈りの邪魔をしてしまったことを詫びて、旅の目的を少しづつ話していると、神奈川県内に住んでいることが判明したのです。当時、僕も実家のある川崎に住んでいたので、驚きました。
初めて訪れた場所で、何となくご近所さんに出会ったような嬉しさとともに、その場を後にしました。今もお元気でしょうか・・。
この旅行の目的はいくつもありました。マラソン、秋吉台、津和野、食べ物、そして飛行機。
当時、ボーイング787型が就航した頃で、羽田ー宇部間で使われていたのです。その機体を体験したいという思いもあって、旅をしました。
乗りこんでびっくりした照明・・キレイ。客室の空気も加湿することができるようになっていたり、トレイにウォシュレットが入っていたりと、とても楽しかった覚えがあります。それにしても、誰も乗っていないように見える写真・・どうやって撮ったのでしょうか。
旅の理由には色々な考え方がありますが、僕は移動手段も目的になっているし、目的をいくつか持って行動することが多いなぁと思います。だから、いつでもバタバタしてしまうし、現地で予定がガラガラ変わるし、ひとり旅とはいえ忙しない旅が多い(笑)
痛みを抱えた足を案じながら見た富士山・・。安心や安全、気が付かないところで、旅を支えているのですね。
津和野で行った教会の外観から、infocusさんにサムネイルを作っていただきました。ありがとうございました!青空が懐かしい、旅の記憶。はじめての土地ほど、人の温かさを感じる機会が多いですね。
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