見出し画像

人間は飛行機じゃないとわかった

毎週月曜日には、旅の記録を書いています。

noteを始めたのは、東京マラソンを走ったことを書きたかったから、というのは以前紹介しましたが、僕の初めてのマラソンのことを。

僕はもともと、スポーツが苦手で、運動を避けてきたのですが、転職して時間ができたのと、周囲で体調を崩す人が増えてきたこともあり、危機感のようなものから走り始めました。

ひとりで走ってみたら、それはそれは楽しくて。

僕が走っていたのは近くにある河川敷でした。少しづつ景色が変わっていくのが楽しかったり、自分の体調が整うような気がして、週に1度くらいでしたが、2時間くらい走っていたように思います。

1年くらい続けたとき、ちょっと大会に出てみたい、と思ったのです。結構いろんなマラソン大会があることに気がついて、自分ならどこを走りたいかな・・と考えてみました。

すると、空港の滑走路を走れるマラソン大会があるのを発見。しかも、住んでいた川崎市と主催都市の島根県益田市が提携をしており、なんだか縁を感じずにはいられませんでした。

メインスポンサーが、全日空なのだから間違いありません(笑)これに出よう!と決めてエントリーして、飛行機を予約しようとしたら、・・前後日も含めて、萩・岩見空港の便は満席でした。1日1便だからこそ、この大会ができるわけで。

となりの山口県の空港を使い、せっかくなので旅も楽しみたいと考えて、大会2日前の金曜日に山口へ。

山口にできるだけ早く着きたくて、朝イチの便で飛びました。空港について、機内から外を見ていると、空港の隣にあった公園から、何人もの人が手を振っていたのです。

空港スタッフが振っていても嬉しいのに、その町に住んでいるであろう人たちが、手を振って迎えてくれる光景に、驚きと感動が押し寄せました。

歓迎されている!こちらこそありがとう!

まだ始まってもいないのに、まさか涙が出てくるとは・・もうこれで、いい旅になると確信しました。

マラソン大会の当日、スタート地点で準備をしながら考えていました。初めてのマラソン大会、緊張もしていました。ひとりで走るから、絶対に無理はしない。

走り出してみると、思ってもいなかったことが。

沿道に応援がいたのです。

当たり前のことかもしれませんが、驚きました。それまでマラソン大会といえば学校の授業の一環だから、誰も応援なんていなかったのです。

見ず知らずの人たちが、がんばれー!と声をかけてくれることが、とても新鮮でした。

沿道の高齢者施設の前に、車椅子に乗った方々がズラリと並んでいたり、衣装を着て踊るとか、中学生の演奏とか、保育園の子たちの応援など、いろいろな応援をもらいながら。

初めてのマラソンでは、給水も大切だからとイメトレをしていましたが、ポイントに来ると立ち止まって飲む人もいて、走りながら飲む必要ないのか、と安心しました。

なんとか走り終えて、猛烈な達成感を感じながら、帰り道に就きました。脚が痛くなって、階段を上手く降りれなかったりしましたが、体調を崩すこともなく帰りのフライトに。

この大会の目玉である滑走路は、どんなに気持ちいいだろうと思っていましたが、ただただ大変でした(笑)

約2キロの直線を往復するというコースは、滑走路ゆえ障害物もなく、景色もあまり変わらないものでした。折り返してみると目の前に長ーい直線が・・風も吹きっさらしで、早く街中に入りたいと思ってしまいました。

帰り道も、窓の外から、誰かが手を振ってくれるのが見えるかなぁ、と思っていましたが、まったく見ることができませんでした。

窓際で、方向も合っていたのに。

それは、初めてのマラソンでホッとして、疲れて寝てしまったからでした。

きっと窓の外には、手を振る人がいたはずです。

(マラソンと書いていますが、厳密にはハーフマラソンです)

マラソン大会での戦いの途中に時々ある給水所は、癒しの瞬間です。水分を摂るだけで、急に回復するのも不思議なのですが、手渡してくれる温かさも嬉しいですよね。サムネイルはinfocus📷さんの作品です。ありがとうございます!

#マラソン #萩・石見空港マラソン #滑走路 #初めて #ラン旅 #旅 #歓迎  

最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートは、子どもたちのおやつ代に充てます。 これまでの記録などhttps://note.com/monbon/n/nfb1fb73686fd