ボタニカルorアニマル
ボタニカルは植物性、アニマルは動物性。
結論から言うと、モンブランの話です。
いや、モンブランって、栗を使ったケーキでしょ。動物性って何?と思われた方もいるかも知れません。僕もそうでしたから。
現代の食文化とか健康志向とかSDGsとか、あれもこれもご存知の方ならば、きっとわかってくれるはずです。
昨年の晩秋、コンビニFから発売されたのは「植物生まれのモンブラン」でした。「栗って植物だよね?」と思いつつも、モンブランを試さずにはいられない体質になっているため、レジへGO。
一口食べて、ハッとしました。
植物性の原料にしたおかげで、これまで植物性でなかったものに気がついた瞬間でした。それは、生クリーム。牛乳が主原料、つまり動物性でした。
植物性の生クリーム・・おそらく豆乳クリームが使われている味わいがしたのです。
豆乳の独特の香りが立ち、それを抑えるために洋酒の香りが追いかける、普段食べているホイップのこっくり感は薄く、あっさりしすぎている印象でした。
さらに、材料費が高くなってしまうのか、普段目にするモンブランの半分くらいのサイズでした。
体にいい、環境にいい。
それはよくわかりました。
ただ、これが美味しいモンブランかというと、個人的には納得できない、そんな印象だったことを告白します。
何となく、腑に落ちないコンビニFのモンブラン戦略に、何か新しいことしないとコンビニも飽きられちゃうから、しょうがないよねぇなどと自らを納得させて日々を過ごしていましたが、クリスマスが近づいて状況が一変したのです。
クリスマスケーキにモンブラン・・は、数年前から傾向として増えてきていた印象があります。人気のケーキを、1年でもっともケーキが売れる時期に売ろうとすると、当然の流れとも言えます。
秋が終わって、やや寂しくなっているモンブラヴァー(誰も言ってない)には、朗報でした。
「2種栗」とあったので、利平栗と丹波栗とか・・?・・とマニアックに期待してしまったけれど、和栗と洋栗の2種でした。そりゃそうだ。
上のマロンクリームが別のコンビニでもお馴染みの洋栗風味。中に和栗のペーストが入っている豪華仕様でした。
しかも、台がチョココーティングメレンゲになっていて、芸が細かい。そのコーティングもかなり薄く、軽い力で割ることができました。
植物性のモンを食べた時の、ふわりと感じた寂しさを払拭するような、モンらしさ。コンビニスイーツの甘々な味はありつつ(でも好き)、嬉しくなりました。
クリスマスの日、コンビニで見つけて嬉々として買ったことを、こうして記しておきます。
コンビニFのモン作戦は終わりませんでした。
年が明けて、再び新しいモンが。
国産和栗のモンブラン。国産で和栗なの意味が重複している気もしますが・・。
見た目にも分かりますが、ナッツがトッピングされ、マロンクリームのこっくり感が増したような感じがしました。
良くも悪くも、カップケーキのしっとり感は食べやすくなる反面で、食感が水っぽくなることがあります。特に台の存在感を求めがちな僕には、このモンもそれがありました。
和栗のほんのりとした香りと甘みが再現されていたのは、ちょっと嬉しくなりました。
それにしても、短期間でモン3種類とは。なかなかやりますね。
さまざまなご意見があるとは思うのですが、やはり美味しさとか喜び、みたいなものは幼い頃から培われるところもあるし、代替品のような発想って難しいなぁと思います。
身体や環境、そして経済的なもの、さまざまなバランスがあるから、ここまできているわけで、植物も動物も大切にしなくてはいけない、ということを改めて感じるモン3種類でした。
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