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紅白の影響力
僕にとって、歌番組といえば、紅白くらいになってしまいました。それは歳をとったから・・というよりも、子どもたちがいるからです。学生の頃、よく見ていた番組は終わってしまったし、長い時間テレビ番組を見ることもほとんどできなくなっているのです。
テレビをつけると、子どもたちのための時間になってしまいます。いつでも観られるようにと録画を始めたら、もう常に録画を再生することがテレビの役目になってしまったのです。
大人向けの番組は「つまんない」と一蹴し、録画を観たいとせがむ。すでに観ていた録画でも、また繰り返して観るのもお約束の展開・・。休みの日に外に出られなくなると、もう知り尽くした録画を、また見始めるわけです。やれやれ・・。
さて、去年の年末のこと。紅白歌合戦を家族で観ていました。あまりテレビを観ていない僕でも、知っている曲が多く、曲ごとの間が色々と演出が多いなと思いつつ、楽しめました。
そして、年が明けて数日経ったある日のこと、下の子が、色々な歌を歌い始めました。
それは、思い出したように知っている歌を歌い続ける”遊び”のようなものだったのですが、そのプレイリストの中から、驚くべき歌詞が聞こえてきたのです。
「おーくせんまん、おーくせんまん・・」
平仮名だとわかりにくいでしょうか・・。漢字にしたら「億千万、億千万」です。去年の(と言っても2週間前くらい)紅白歌合戦の始まりの曲だったのを覚えているでしょうか。
歌詞が読めるわけでもなく、家族が歌っていたわけでもなく、不意に歌い出したのです。2歳の子に意味など分かりません。たった一度聞いた歌を、耳だけでコピーし、歌い出したのです。
紅白の影響力すごいな・・。
と思ったけれど、上の子も3歳くらいの時に、同じことをやっていました。
「ゆめでもしーあえーたらー」
これもお正月に、突然歌い出し、家族を驚かせました。紅白で歌ってた以外には、家族が口ずさんだりすることもなく、ほかのテレビ番組で観るでもなく、やはり一度聞いて覚えていたのでしょう。
念のため、上の子に確認したら、もうその歌は覚えていませんでした。
ちなみに、下の子の「おーくせんまん、おーくせんまん・・」の続きは、ちゃんと覚えられていなくて、こんな結末を迎えます。
「おーくせんまん、おーくせんまん・・の、おうち」
・・おうち?!
・・さぞ、広いんでしょうね。
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