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もつと旅

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旅の記録をつらつらと。毎週月曜日に更新しています。 早く行くならひとりで行け、遠くへ行くならみんなで行け。 (異国のことわざ) 投稿についているサムネイルは、infocusさ… もっと読む
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記事一覧

あなたの曜日は、何色ですか

旅先の光景として、現地の人の暮らしのほか、仕事を垣間見ることがあります。それは空港や交通機関などの公共的なものから、宿泊施設や観光地のスタッフなど、さまざまです。 タイに行ったとき、平日の街中に、とある色のポロシャツを着た人たちが大勢いたのが印象的でした。集団でいるのではなく、まばらにいるのですが色が目立つのと、とにかくその割合が多かったのです。大体、2割くらいだったような・・。 その色とは、黄色。 なんとなく、タイの人って黄色好きなのか、黄色いものを着なさいと言われて

ひとり旅って、どうなの?

先日の金曜ロードショーで放映されていた作品の中で、主人公の一人での行動を、「ひとり旅?いいねぇ」と肯定したセリフがありました。 ひとり旅って、いいものでしょうか。 僕は、ひとり旅を何度もしてきて、毎回のように反省があったり、宿題を残してきたりしています。もちろん良い思い出はたくさんあるけれど、もっとできたよね、と思うことのほうが多いかも知れません。 個人的な感覚ですが、友人たちと行った旅の方が、ひとり旅と比べて”楽しかった感”というのか、明るい思い出が多いような気がしま

これを観ずして語れない

インスタをぼんやりスクロールしていたら、こんなコピーが目に入りました。 「これを観ずしてミュージカルは語れない」 さてここで、この投稿を読んでいるミュージカル好きのみなさんに問いたいのです。このコピーが相応しいと思う作品は何ですか? これまでの観劇経験も含め、おそらくみなさんの胸の内にはさまざまな作品が去来することでしょう。もちろん、たくさん観たことはない、という方もいるでしょう。 多くの人にとってミュージカルと言えばコレ!みたいな作品はバラバラであると思うのです。

ひとりでパフェを食べるなら

資生堂パーラー、公式noteをはじめます。 そんな記事を見かけて、ちょっと嬉しくなりました。資生堂パーラーは、化粧品会社の資生堂が元祖。銀座の資生堂薬局内にあったお店が、現在のようなスタイルになっていったのだとか。 気品のある青を基調とした、Sの文字が主張するストライプの包装を見かけるたびに、潔さや真面目さのようなものを感じて、その中に入っている甘いお菓子とのギャップを考えてはカッコいい!などと妄想をしています(変ですよね)。 僕にとって資生堂パーラーは、ひとつの「目的

”お嫁さん”の記憶力

チャーン、タリラリラチャーラー、 テーレレーン、チャーラチャラララーン 文字で書くと何のことだかわかりませんが、日本映画を代表する長編シリーズのテーマ曲、と言えばメロディーがうかぶでしょうか。 勿体ぶりすぎてもはや誰も読んでくれなさそうなので、種明かししますね。山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズ。そのテーマ曲です。 実は、僕はあまり詳しくないのですが、特徴的なストーリーが昭和の時代に人気を博していました。放浪する男って、ムーミンのスナフキン然り、人気があるものなので

推しのレンタカー

飛行機や新幹線など、車以外の手段で現地に向かうと、「現地の足どうする問題」があります。 もちろん、バスやタクシーなどの乗り物はありますが、時間を気にせず動けるのがレンタカー。免許を取ってからというもの、ひとり旅でどこかに行っても大抵レンタカーで移動しています。 普段乗り慣れていない車種だからこそ、運転もより慎重になりますし、実家の車に比べて、エンジン音がとても小さいことなどに驚いていました。 屋久島に友人と行ったとき、4泊5日のほとんどをレンタカーで移動する計画を立て、

持ち物:腹痛

なんか、ちょっとお腹痛いかも・・。 そう感じたのは、大阪に向かう飛行機の機内でした。羽田発伊丹行き。新幹線でしか行ったことのない大阪に、朝早い便を予約し、空路で入ることにした旅でした。 毎週月曜日には、旅の記録を書いています。 そんな記憶が思い出されたのは、facebookで表示されていた10年前の旅の写真がきっかけでした。 前夜、職場のグルメなおじさんに連れられて、みんなで行った牡蠣バーが良くなかったのか・・生牡蠣の怖さを静かに感じながらも、ちょっとした痛みなら、い

マラソンの差し入れ考

今週末は、東京マラソン2024が開催されます。出場される皆さん、楽しんできてください。 東京マラソンの醍醐味は、秋葉原や浅草、両国など都内各所を走れること、ゴールが東京駅(付近)など、東京の街を感じられるコースです。 僕は、毎年きちんと申し込みはしていますが、なかなか当選できず、普段のランニングにも力が入りません(言い訳)。 幸いなことに、数年前に当選して走ったこともありました。当時は、都内各地の景色を(苦しみながら)眺めたり、招待選手の速さを間近で観ることができたり、

砂浜の写真があった

サーフィンには興味がなくて、ドライブもあまり得意ではなかったけれど、旅先で走った印象的な砂浜がある。長い長い砂浜の上を、ドライブできる道があるのだ。 「千里浜なぎさドライブウェイ」という道がある。石川県羽咋市にある千里浜海岸に沿って、およそ8キロも波打ち際の砂浜を走ることができるようになっている。 毎週月曜日は、旅の記録や旅にまつわることを書いています。 その道、大体の位置としては、石川県の能登半島の西側、金沢市から北上して輪島方面に向かう道筋にある。砂浜を構成している

夜行温泉

逃げているわけではないけれど、心が落ち着かない。 早く目的地に着かなければ・・焦る気持ちで運転するのは危険だと分かっているから、半ば諦めにも似た心境で、やや慎重にアクセルを踏む。夜の高速道路を走る車たちは少ないが、とにかく速い。慌てず、落ち着いて・・車には家族が乗っている。 毎週月曜日には、旅の記録を書いている。 こんなに遅くなったのは、たぶん初めてのことだ。 子どもたちには秘密にして「直前に空いていたら行こう」と覗いた旅行サイト。運よく、空いている宿があった。しかし

愛はとこしえ

秋田県の十和田と言えば、街の名前がついた十和田湖やその途中に伸びる奥入瀬渓流など、自然が豊かな印象です。僕たち夫婦は、結婚した記念に訪れた新婚旅行は青森県でした。お互いの出身でもなく、当時は親戚や友人がいるわけでもなく、妻と相談して決めた旅でした。 しかも、新婚旅行とは言いつつ、ほぼ無計画。交通手段と宿だけは事前に手配しましたが、現地に行ってから観光場所を決めるスタイルの旅行でした。今考えると、それも大人が2人だけだからできた旅でした・・。 十和田湖のそばに泊まって、翌朝

近すぎて遠い、夜の宝石箱

冬の夜に、イルミネーション・・きっとクリスマスの時期から派生して、街中や観光地で見かけることが増えてきて、やがては冬の風物詩的にさまざまな場所で行われるようになってきました。 駅前のロータリーを飾りつけたり、公共施設をライトアップさせたり、ビルの窓を使って絵を描いたり、その手法はさまざまありますが、規模を大きくすることで見応えを出そうというのは共通なのかもしれません。 勿体ぶっておりますが、我がまちにある遊園地のイルミネーションが、実は結構有名なのです。住んでいると、山の

栞と旅と、誰かの記憶

本を読むことを、旅をすると表現しているときがあります。ここではないどこか、知らないことを知る楽しみ、見たことのない景色、確かに本の中には、旅にも似た要素があるように思えるのです。 毎週月曜日には、旅の記録を書いています。今回は、旅をしてきたもののことを。 現実とは違う世界に没頭して、自らを省みるような体験をしながら、再び現実に戻る元気と勇気を与えてもらえるのが、読書なのかも知れません。 この投稿では、読書の効能を云々するつもりはありません。例えば、本を読んでいて別のこと

寒いけど温かい、ひとり旅

寒い季節に、寒い場所には行きたくないものですが、かつて真冬の秋田県に旅したことがありました。航空会社のマイルを使った航空券で2月の出発の「秋田行き」を指定されたのでした(どこでもマイル、というサービスでした)。 秋田についてはお米のことくらいしか分からなかったので、とりあえず温泉地にも行きましたが、地名として知っていた角館に向かいました。 泊まったところは民泊。もともと住まわれていた人の痕跡を感じる雰囲気で、おばあちゃんのうちに居るよう。リビングには夥しい食器があったり、