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書もつ

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誰かが言っていた「本は人生のおやつである」。 おもに毎週木曜日に更新している、読書の記録「書もつ」 そして、エッセイを読んだ感想の「エッセイストのエッセンス」を収録。 投稿に…
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記事一覧

#書もつ読みました #書もつ 

「毎週木曜日は、読んだ本のことを書いています。」と、最近はあまり書かなくなっています。つ…

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勉強法、その前に #書もつ

脳科学と聞くと、人間の脳の限りない能力とか、まだ全体の一部しか解明されていないとか、運動…

もつにこみ
13日前
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モザイクな文化が生んだ #書もつ

毎週木曜日は、読んだ本の感想を書いています。(このことわり文を久しぶりに書きました) 図…

もつにこみ
2週間前
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ロマンティックあげるよ #書もつ 

図書館の福袋シリーズ。その2 「雑貨」をテーマにした福袋に入っていた3冊のうちの2冊目で…

もつにこみ
3週間前
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ざっか、ざくざく #書もつ

ご近所の図書館の福袋シリーズ。何度か書もつシリーズで紹介している、図書館のイベント。夏休…

もつにこみ
1か月前
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ほっこり対談の行方 #書もつ

名前に”本”の字をもつ、二人の名作家の対談、面白くないわけがない。図書館で背表紙を見つけ…

もつにこみ
1か月前
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読んだ先に感じるもの #書もつ

戦争、が厭に身近に感じる世界になってしまった。“なってしまった”のか、“してしまった”のか、責任という言葉の行き先もいつだって曖昧だ。 戦争を描いた作品は、どれも気が重い。大抵、人が死ぬからだ。元気に明るく、読んだら生きる気力が湧いてくる!…そんな作品などないのではないか。 しかし、季節柄、そして自分の知識や考えの素材として、戦争を知っておくべきだと思う。書かれていることは真実ではないとしても、やはり言葉で読んでおきたいし、気になる作家さんの物語というだけでも、大いに動機

おっさん、こっち向いて #書もつ

でた、ブレイディ節だ。息子の学校のことばかりではなく、今度は街中に住まうおっさんたちにつ…

もつにこみ
2か月前
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あなたの住む土地のはなしをしよう #書もつ

タイトルを見て、さてどんなエッセイなのだろうと考えた。帯には「地名から喚起され、想起され…

もつにこみ
2か月前
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読むことは、撫でること #書もつ

読み始めてすぐに、あぁ、これは僕が読みたかった本かもしれない、なんて思った。言葉のうまさ…

もつにこみ
2か月前
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ナイチンゲールは夜に歌う #書もつ

今日は7月4日、梨の日としても知られている(知らない?)。 稲城は、知る人ぞ知る梨の産地。…

もつにこみ
3か月前
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たまたま、多摩の本 #書もつ

もう1ヶ月経っているけれど、文学フリマ東京で購入した本を紹介したい。 この作品も、右も左…

もつにこみ
3か月前
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本を読む、本で読む #書もつ

いまさら読書法のことを、僕が書くこともないと思う。巷には、さまざまな読書法の本があるし、…

もつにこみ
3か月前
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ここにいるのは私ですか #書もつ

いままで気がついていなかったなんて、いや、考えようともしなかったなんて。読んでいるうちに、傍観者から当事者になった。なんということだ。 果たして僕は、妻にこの物語と同じように接していなかっただろうか。自分の物語こそ蔑ろにしていいはずがないのに。 朝井リョウをして「すべての作品において、全身全霊を懸けて書かれている」と言わしめた窪美澄は、またしても読み手の、僕の夫としての心を抉ってきた。 水やりはいつも深夜だけど 窪美澄 それぞれの人生を鮮やかに、そして精緻に描いた短編