タメ口とていねい語のバランスが絶妙なひとに憧れる
学校を卒業してから、友達が増える人ってどのくらいいるんだろう。
わたしはというと、今でこそ増えてきたものの、以前は友達のほとんどが学生時代からのつきあい。
会社員の時なんて、完全に仕事は仕事!と割り切るスタイルでした。
なので、同僚とランチをしたり、遊んだりしても、「友達」と呼べるほどの関係にはなれませんでした。
退職したら、それっきり連絡も取らないままフェードアウト…
そんなわたしでしたが、新しいことを始めたら、少し風向きが変わってきて。
ちょっと前に、太鼓を習い始めたんです。お祭りに出てくる、あの太鼓。
伝統楽器なだけあって、教室に来るひとは老若男女さまざま。それでも、同じ曲を一緒に打つという共通の体験を通して、仲良くなります。
わたしにも、今までとは全く違う、歳の離れた友達ができました。
そのひとり、ナオコさんが、すごいんです。
みんなが仲良くなったのは、彼女のお陰なんじゃないかと思えるほどのムードメーカー。
わたしのように来たばかりの人には親身になってアドバイスしたり、率先してグループを取りまとめたり。とにかく、とっても面倒見がいいんです。
ナオコさんは、タメ口とていねい語のバランスが絶妙でした。
だから変に距離を感じないし、年上だからと構えずに話すことができます。
あと、話のテキトーさも、いい感じ。それが、まったく嫌な感じじゃないんです。
自分には持っていないものを持っていて、正直、憧れました。
わたしはタメ口で話そうとすると、意識してしまうので苦手です。入口が敬語だったら、もうずっと、そのまんま。
学生の時は、同学年だったら初対面でもタメ口なんて、何も考えずにしてたのに。
大人になったら、仕事相手はたとえ同期でもお互いに敬語を使うし、それ以上踏み込むこともない。
そうしたら、戻れなくなっちゃった。だって、意識して変になるより、敬語で話した方が無難じゃない?
こういうのって、本来は、いろんな人間関係を作っていく中で、ちょうどいいバランスを身につけていくものなのかなーって思うんです。
でも、わたしには、圧倒的にその経験が足りていませんでした。
ああ、今まで、ちゃんと人と向き合ってこなかったのかも。守りに入りすぎていたのかも。
新しい人間関係ができてきたら、こんなことを考えてたんです。
ちょうどいい距離感のひとになりたいから、こっそりナオコさんを心の師匠にして、絶賛修行中です。
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