三月の想い 短編小説

 等間隔に並んだ電柱は人工物。百年、二百年、三百年と経てば歴史の一つになる。私の思いはきっと歴史にならない。「あぁ、悲しいなぁ」人の想いは永遠だと誰かが言っているのを嘘だと最近思ってる。私が彼に最後の連絡をして、一週間が経とうとしている。彼から連絡は一向に来る気配はない。この想いは歴史にならず消えていく。歴史は残酷だ。三月の夜の空、一人想った。

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