【 パラレル・ワールド 】 (短編小説/超短編小説)


夢をみた。

お父さんと、どこかの駅こう内にいてる夢だった。
そこはショッピングモールみたいな感じになっていて
現実よりもずっと綺麗な場所だった。
大きなエスカレーターが、どんどん人を運んでゆく。そんな場所だった。
大きなガラスの向こう側は、大空が広がっている。そんな場所。
そんな感じ。清潔なカンジ。
もちろん、ショッピングもできる。ショッピングモールっぽいかんじだから。
それからすごくせいけつな感じで、キレイだった。
現実の5倍くらい広くて大きかった。大きかった。
わたしは男の子だった。みたいだった。
とにかく白くてシルバー気味のそのところで、
お父さんとポツーンとしていた。人はいた。
まあまあの人数の人たちが、おのおのファミリーだったり、
ファミリーよりもカップルとかが多かった。ベッピンとかが多かったと思う。
シュッとしてた。デブはま界だ。
かといって、太っているのがわるいとか、そういう人はぼくはきらいだ。
きらいだった。でもここは大丈夫そうだ。
だれも人のことなんて、気にしてないもん。
大きな地震が急にきた。ドドーン!
お父さんはぼく(私)を抱きしめてくれた。とっさの行いでぼくを抱きしめてくれて、
ぼくはうれしかった。
少しこわかったけれど、うれしいほうがちょっと大きかった。
大きいっていうか、心の中にあって、ぼくよりはちいさいけど
とても大きな気持ち。
気がつくとまっ白になっていた。
ここはどこだ?

私は一体、だれだったっけ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?