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出会い。

あなたはつぎの図からどんなストーリーを思い浮かべるだろうか。

1と2。2つの図。

お気に入りの水彩筆ペン、
あかしや 彩 で描いた この図を一先ず見てほしい。

これが示すのは、
例えば、本の探し物をしていた顔もなにも知らない2人が同じ本を探しあて、同時にその本に手をかける。ということだと解釈してみよう。漫画などでありがちなこのストーリー。

数値化すると、このストーリー展開をした時のこの図の確率は 0.0000147523% である。
稀さを表す図となる。

一方でこちらはどうなるか。
1は先程の解釈でいくとして、
この図からはどんなストーリーが思い浮かぶだろうか。

考えれば考えるほど無限にあるだろうし、
言ってしまえば 出会わない の5文字で
終わる。


...


ある日のことだった。

私は本屋のレジ業務をしていた。
自作の本読みトラッカーの印刷されたブックカバーを購入済みの本に付けていると

なにやら自分の業務以外のところが騒がしい。

どうやらスタッフがお客さんと一緒に本を探しているらしかった。

カバーをつけた本を渡し終え
私も探し物に応戦。

パソコンでのデータ閲覧をし、
理論上での在庫は確認できた。

ただ、実際に物は見当たらないという。

私は再度棚を確認するよう指示をし、
保管倉庫に走った。


無い。


これは実在庫とデータ在庫のズレが起こっているからなのかもしれない。
お客さんもスタッフも考えられそうなところは探したが見つからなかった。

私は在庫が無い件と、
データのズレによるものだということ
を説明しようとお客さんの待つ売り場に向かった。


...


「あった!」


私が本棚で1番先に目についたものは
お客さん、スタッフ共々探していた
あの本だった。


時間はかかってしまったがお客さんと本は
無事に出会いを果たした。

あとから聞いてみると、スタッフは右から順々に本棚を探していき、お客さんは左から順々に探して行ったそう。

で、たまたまお互いが見ていなかった棚の真ん中にその目的の本があった とのこと。

灯台下暗しでもなんでもない、
このたまたま見つからないという偶然が
面白かった。


第3者の介入により
探し物が解決するという図が 3なのだが

とにかくお客さんと本とが出会ってよかったなとおもう。


2の図を説明するようストーリーを進めていたのだがバッドエンドは悲しいので
わたしは3つめの丸を登場させ、
第3の図のようにハッピーエンドにしてしまった!!!

...

コロナが終息方向へ向かい
様々なものが再始動した。

本来なら4月、5月は出会いの季節。

少しずれ込みはしたのだが
新しい年度が始まり、新しいスタートを迎える人も多いことと思う。

新しい場所、もの、人。
出会わない可能性の方が多いこの世の中で
出会ったということは、きっと何か意味があるからなのだろう。

一期一会の出会いが
一人一人を輝かせるものになって欲しい。

そんな願いを込めて。

(私のig より)

出会い。
2020.5.30 8:03
#日記 #エッセイ #コラム #リスタート #図が先かエピソードが先か #出会い #一期一会

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