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雑記

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#雑記エッセイ

梓弓に寄せて

何となく語感が良くて好きなのですが、内容はなかなかに重たい和歌についてです

1.あらたまの年の三年をまちわびて今宵こそ新枕(にいまくら)すれ

現代語訳は
「(三年間という)長い間(あなたが帰ってくるのを)わびていましたが、ちょうど今夜、他の方と初めて枕を共にするところです 」

「にいまくら」という単語の艶かしさが印象的です
待ちくたびれた女性の諦めと引きずった恋心が窺えます🥲

2.あづさ

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永遠に埋まらない魂の距離について

肉体的接触による満足は、精神的隔たりを十二分に満たしてくれる、と思う
それでも、その寂しさを補ってもまだあまりあるこの不満足感はいったいどこからくるのだろうか

人はなぜ永遠を求めるのか、少しわかる気がする
もし悠久の時間、魂まで溶かして触れ合うことが叶うならば、そのとき本当に満たされるのではないか
人はなぜ魂の存在を信じるのか、少しわかる気がする
明日に離れ離れになってしまうとして、それでも今日

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