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【もうカメラはスマホで十分?!】元カメラメーカー社員が教える!カメラはオワコンなのか?

プロカメラマンのMonです。
今日は『〜の撮影方法』ではないのですが、数ヶ月前までカメラメーカーでもあるソニーで勤務していたからこそお伝えできる、もうカメラはスマホ1台で事足りるのではないのか問題について、メーカー社員の知識も踏まえつつ語らせていただこうと思います。
カメラを検討されている方や、スマホで写真を沢山取られている方は必見の内容になるかと思いますので、是非お読みいただけると幸いです!

このテーマを選んだ理由は、ここ5年くらい前からスマホのカメラ機能が進化し過ぎていて、もうカメラなんかいらないだろ!
という声があちらこちらから聞こえているからです。
実際、学生時代は私もそっち派閥でした。(アップル大好きなアイホン信者🕺)
そんな私ですが、ソニーに入社してカメラの凄さ・楽しさに魅せられて、現在フリーのフォトグラファーに至るわけです。
ここからはサラリーマン時代に培った知識を踏まえて、このテーマについて語らせていただきます。

まず、結論を最初に述べさせていただくと、『カメラは必要』と言うのが私の意見です。(もちのろん✊)
理由としては、スマホのカメラ機能にはほぼ絶対に限界があると考えているからです。
後ほど、『②なぜ、スマホが進化した時代にカメラが必要なのか』でお答えさせていただきます。

しかし、誰にでも必要かと言われればそんなはずはございません。
そのため、下記の2つのセクションに分けてお話しさせていただきたいと思います。

■目次
①私ってカメラいるのかな?🙄
②なぜ、スマホが進化した時代にカメラが必要なのか🦻

①私ってカメラいるのかな?🙄

◆どんな方に必要なのか

・家族の楽しい思い出や、子供やペットの可愛い瞬間を鮮明に沢山残したい
・映画の1枚のようなシネマティックな写真に近づきたい
・写真でSNSを伸ばしたい
・新しい趣味の創出 
などなど。まだまだニーズは掘り出せそうですね。

一方で、

◆カメラが必要でない方

こちらに関しては、かなり限定されてくると考えています。
下記の両方に当てはまる方は必要でないと思います。
・画質の良い写真を残すよりも、持ち運びがスマホ1台で簡単に残せる1枚で十分
・撮った写真をあまり見返すことがなく、どこに共有することもない

やはり、そもそもカメラはスマホより大きいですし、重いです。
さらに、精密機器のためカメラバッグに入れて持ち運んだりするとそこそこ大荷物になりますよね。お出かけする時には間違いなく邪魔です。

しかし、そんなマイナス分を差し引いても、良い写真を撮ることに魅力を感じる方!
そんな方はスマホ1台ではなく、センサーサイズがAPS -C以上(※スマホとは明らかに差が出るから)のカメラを購入されることをお勧めしたいと思います。

②なぜ、スマホが進化した時代にカメラが必要なのか🦻

https://www.sony.jp/camera-biz/knowledge/basic_knowledge02/

こちらに関しては、まず、大前提としてメーカーがどこがだから、よりもセンサーサイズによって大きく写真の質が変わってきます。
その特徴としては『ボケ具合』『諧調の豊かさ』『暗所性能』の3点です。

上のセンサーサイズ等倍比の図を見ていただくと分かりやすいのですが、
一般的なスマートフォンのセンサーサイズが1/2.3型に対して、APS-Cサイズ(13万円前後の機種が多い)や35mmフルサイズ(約25万円〜約100万円)は13倍〜30倍大きいセンサーが載っています。
では、センサーサイズの大きさでどう変わるのか、詳細下記に記載していきます。

■ボケ具合

同じ画角で写真を撮っても、ボケの量・綺麗さが全然違う
メリット①撮りたいメインの主題を強調できる
メリット②背景があまり綺麗でない場所でも誤魔化すことができる💁‍♀️

スマホ・カメラ比較作例

■諧調の豊かさ

センサーサイズの大きさ=キャンバスに絵を描く時に使える色鉛筆の幅が違うといったイメージ🧐
⇒使える色鉛筆が多いほど、本物の色合いに近づきますよね!

我が家の愛猫『こむぎ』

上記がスマホとの比較作例になります。
普段スマホで写真を撮らないので、作例比較できる写真のストックがなく、
ウチの愛猫を作例にさせていただきました。笑

▶︎比較作例解説
画質が落ちてしまったので、少し分かりずらいかもしれないのですが、よく比較するとディテールが結構違っています。
スマホの写真は、本来白いはずの部分も茶色が強かったり、茶色の色味自体が少し実物と違っているような感じになります。
⇒猫の体の大部分が茶色のため、それに引っ張られている。また、センサーサイズが小さいため、色の再現度が大きいセンサーを積んでいるカメラほど高くない…。

それに対し、カメラの写真はディテールが滑らかで、細部の色味・質感まで表現できております。
これが諧調の豊かさの違いになります。(鮮やかな景色や・被写体の撮影になると差がわかりやすい)

■暗所性能

暗所性能に関しては、センサーサイズによって取り込める光の量が全然違うので、ノイズの出方に差が出てきます。
※下の作例、右側の拡大図を見ていただくと分かりやすいです。

嫁作例(無加工)

暗めのカフェやレストラン、室内でのゆるっと撮影など、日中でも暗めのシーンて意外と多くないですか?
そんな時にカメラを持っているとノイズの心配をあまり気にせず撮影することができます。

まとめ

今日の記事はいかがでしたでしょうか?
カメラはまだ必要?というテーマで書かせていただきました。
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最後に、私がカメラの購入を決めた理由を書いて終わりたいと思います。

■私がカメラの購入を決めた理由

私がカメラを購入したのは、社会人2年目の冬(結婚して、子供が生まれる直前)でした。
子供が生まれると何かとお金がかかるし、貯金もしていかないといけない。
そんな時期でしたが、子供が生まれるというビッグイベント。
カメラメーカーの社員で、最高のカメラの画質を知っていながら、今この一瞬しか撮れない写真を、スマホで妥協するのには抵抗を感じていました。
そのため、カメラを買うためのお金は後からでも稼げるけれど、カメラで撮れたこの瞬間は今しかないよ!(お願いお願いお願い)と嫁に懇願して初めてのカメラを購入しました。
それからは、どこに行くにしてもカメラを持ち歩くようになって、日常生活を最高の写真で収められるようになりました。

この記事を読んでくださった方とカメラ仲間になれたら幸いです😆
長文お読みいただき、ありがとうございます!


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