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【両親が天国に行った高校の夏の話①】

まず、自己紹介から
現在、23歳の会社員もんちゃん。
好きな事は体を動かすことだったり食べる事、後旅行とかお出かけも大好き。焼肉はめっちゃ大好物。

高校生の時はダンスしたり、大学では競技ダンスをやったりしていたよ。それなりに結構頑張っていた。

自己紹介とかやってたことはまあ今度詳しく話すとして、そろそろ本題にいこう。

【両親が天国に行った高校の夏の話】
高校2年生の春、お父さんの余命を知った。急だった。今まで病気とか何もなく元気で陽気で、私の友達が遊びにきたらいつもふざけるようなぱぱだった。ふざけるから友達に合わせたくなかったっていうのは本音。けど、本当に病気とかにかかるような影は全くなかった。

春頃だったかな、ぱぱが入院して退院してきた時に告げられた残り後1年の余命。正直、ふざけてるの?って思ったし信じることはできなかった。いつもみたいに笑かしてふざけてるんでしょ。ぱぱがそんな病気なわけない。そう思ってた。病名は虫垂癌 でもう治らないとのこと。このガンはすごい珍しいものなんだって。パパはその時54歳だった。弟もいるんだけど、弟は小学6年生。ままは46歳。私は18歳。

高校2年生の夏といえば修学旅行あるよね。みんなもどっか行った?
私の学校はグアムだったんだけど、ぱぱがもう1回入院するっていうタイミングだった。
8/31あたりだったかな行ったの。朝出発でぱぱもままも玄関までお見送りをしてくれた。具合悪いんだからわざわざ起きてこなくていいよ。そうやって強い口調で私は家を出た。その時はまた会えると思っていた。
私が修学旅行に行ってから体調が悪化。

がんの治療は決まった時間にお薬入れないといけないし、お薬結構強いからぱぱも辛くて、でも弟が時間しっかりみてぱぱお薬の時間だよって見守っていてくれていた。
その時、私はグアムにいて海に潜ったりしていた。
9/3の夜電話がかかってきた。嫌な予感がした。ぱぱが天国に行ってしまうと。最後になるから声聞かせてあげてって。私と同じ部屋だった子も察していたかもしれない。お風呂場に隠れて泣くのを我慢しながら電話した。泣いてるのを誤魔化しながら。
ぱぱダンスで全国大会優勝するからね。パパ聞こえてる?いつもありがとう。ぱぱ?ぱぱ!反応は何も帰ってこなかった。でも、私が話しかけたら一瞬生き返ったかのように機械が反応してみんな驚いたと言っていた。最後に返事をしてくれていたのかもしれないね。

私は海に潜ってしまっていたからすぐに戻ることができずに、2日後くらいに学校のみんなと帰った。飛行機では他のお客さんよりも先に私をおろしてもらい、家族のもとへ行かせてくれた。迎えにきてくれた従姉妹とままと車で帰ってそこでたくさん話をした。

日本に帰ってからパパに会いに行った。会いに行った時にはもう冷たくてそこで現実なんだってはっきりした。

お葬式にはたくさんの人が来てくれた。
会社の人から知り合い、私の友達とかもたくさん来てくれた。あー、たくさんの人に愛されていたんだなって実感した。

ぱぱはかっこいいわけでもないし、高身長なわけでもないし、頭が飛び抜けていいわけでも運動神経がいいわけでもない。
でも、優しくて面白くてユーモア溢れるそんな素敵なぱぱだった。正直な話、私は勉強本当にできないタイプなんだけど、どんなに点数悪くても怒られたことなんて一度もない。もんちゃんにはもんちゃんにしかできないことがある。好きなことをしなさいっていつも私のやりたいことを応援してくれるそんな両親だった。


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