あみ

翻訳者(英日がメイン。IT全般、専門はセキュリティ)。社交的な人見知り。相談を受けやす…

あみ

翻訳者(英日がメイン。IT全般、専門はセキュリティ)。社交的な人見知り。相談を受けやすい体質。最近興味があるテーマはジェンダー、働き方、モチベーション。だいたい飲んでます。

最近の記事

夏の思い出

    • チェーンをかけてしまう夫

      オットはとてもシンプルな人だ。これは褒め言葉。みんなが好んで難しく考えがちな事柄も、うまく紐解いてシンプルに考えられる人。 それは、彼の行動にもあらわれている。深読みなどしない。というか、散々深読みした結果、とてもシンプルで洗練された行動になるのかもしれない(外から見て洗練されているかどうかは別として)。真偽のほどはわからない。 オットは家に帰ると、玄関の鍵を閉めチェーンをかける。自分が家にいる時に、危険な人物が入ってきたら困るからだ。そして、その一連の行動(家に帰る→鍵

      • グチについて愚痴る

        最近、自分が苦手なことって何だろうと考えることがありまして。その中の一つに「愚痴る」というものが出てきた。 人のグチを聞くのはかまわない(程度にもよるけど)。でも自分はうまく愚痴れない。口にすればするほどその感情が増幅されて、怒りが込み上げたり悲しみが深くなるような気がするのだ。そういう方、いらっしゃいますか? ************* 愚痴で思い出したことを少々。 以前同じ職場だった女性のこと。ご主人の愚痴を言うことに命をかけてるのか!というくらい、ひたすらその話

        • 月としっぽ

          昨夜はちょっとした集まりがあって、久しぶりに大勢の人たちと飲みながら話す機会があった。 正直なところ、大勢が苦手だ。小さい頃はひどい人見知りだった。いや、今でもそう。ある時、人見知りという自分の性格と、社交的であることは別な問題だということに気づき、誰とでも話すようにしたのだ。 (この辺りの性格の変化については、他にも要因があるけど。。。それはまた別な機会に。) 「あみさんは社交的で知り合いも多くて、いつも楽しそうですね」と言われる。なんでも楽しめるのが私の長所なので、

        夏の思い出

          無題

          雨が降っている時はつい忘れがちだけど、雲ひとつない青空の日もあったんだ。曇っている日も、穏やかな日差しが降りそそぐ日も、雪が散らついている日も、風が強い日も。お天気は毎日変わる。 いま、自分の上にたまたま雨雲があるだけ。傘をさしたり、カッパを着たり、誰かの傘に入れてもらったり、どこかで雨宿りしたり。濡れることを避ける術は知っている。昔よりもずっと上手にできる。これから新しいやり方に出会うかもしれないし。 ********************** 元気や勇気は自分の中

          きみを見て 思いかさなり ひらひらと 落ちるべきか とどまるべきか

          きみを見て 思いかさなり ひらひらと 落ちるべきか とどまるべきか

          桜をほめちぎる

          桜はたとえ数日の命でも、何も言わず精一杯咲いているのがいい。 まるで人間が観るために咲いているのかのように、下を向いて咲いているのがいい。 よくみると、野球場のライトみたいなところもいい。 さらにじっと観察すると、しらすの目のように見えるところもいい。 風が吹いて、はらはらと花びらが舞うのがいい。 お花見から帰って、バッグの中から花びらが一片、出てくるのもいい。 青空でも曇り空でも、その手前で存在感を魅せているのがいい。 ちょっとした街頭に照らされて、豊満な咲き

          桜をほめちぎる

          点と線

          だいぶ前に読んだエッセイに「友達は点と点」といった内容のものがあって、とても印象に残っている。 詳細は忘れたが、「友達とは状態ではなく、質のことを指している」といった趣旨だったと思う。 若い頃、たとえば学校の同じクラスの友達とは、いつも一緒にいたいし、何から何まで相手のことを知りたい。他の子と話してたら、その内容も気になる。この関係は、言ってみれば「線」でつながっているようなもの。 歳を重ねると、自分と同じように、相手にも生活や仕事や付き合い、生きてきた軌跡があることが

          点と線

          ミモザ

          友達に「今日は国際女性デーだからお昼休憩の時、会社でミモザを配るんだよ」と言ったら、お花じゃなくてカクテルの方だと勘違いしたみたいで「あみは何杯飲んだの?」と聞かれた。わたしのイメージ。。。

          ミモザ

          have good chemistry

          気がついたら3月。ここ数週間は天候のせいか、調子を崩している人が多かった。体調が悪いと、気分も落ちやすい。 先日、若い友人に誘われて食事に行った。聞いてほしいことがあると言う。 ビールで乾杯して前菜の盛り合わせをつまみながら、彼女はぽつりぽつりと話し始めた。 「いま付き合っている彼氏のことなんですけど。 彼、本当に優しくて、わたしが知らないことをいっぱい知ってて。仕事もできるし。眩しいんです。こんな人、今まで会ったことなかったかも。もし彼を逃したら、わたしダメになっち

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          カラッポの40代

          この年になって飲み歩いていると、自分より年下の方とカウンターで一緒になる機会が自然と多くなる。きらきらしている彼らと話していると、学ぶことや気づかされることがたくさんあって、本当に楽しい。 あみさんは、どんな20代(/30代)を過ごしてきたんですか? そんな質問を受けることもしばしば。 緒先輩方からしたら、まだまだひよっこだろうけど、そんな質問にはこう答えている。 『20代は貯蓄して、30代はそれで食いつないできたんだよ。』 (すみません、語彙が貧弱で) お金の話では

          カラッポの40代

          ◯◯は何の味?

          昨年の11月くらいだったか、女の子何人かと飲みにいった時のこと。そのうちの1人、ミーちゃん(仮名)はライターさんで、その時は恋愛コラムの連載を書いていた。 執筆中のコラムのテーマが「キスをしたあとに言うと効果的なセリフ」ということで、みんな妄想トーク全開。自分だったらこう言われたい、という意見が多くて、みんな女子だなぁ、視点って人それぞれだなぁと思いながら聞いていた。だって私は、自分が言いたいセリフばかり考えていたから(男前)。 うんうんと頷きながらお酒を飲んでいると、気

          ◯◯は何の味?

          下の名前

          また逃げられた。何にも言わずにいなくなったんだよ。ほんと、逃げ足が速いよね。 え?ほら、あの人。 ニガツだっけ?下の名前は忘れちゃったけど。 今日からサンガツだね。サンガツ ハサル。 知らないうちに去られないように、今月こそ気をつけないと。

          下の名前

          コンダラって重いよね

          おっも~いこんだら しれんのみ~ち~を~ こどもの頃、聞き間違えたり覚え間違えていた言葉ってありませんか? 冒頭に書いたのはあまりにも有名な「巨人の星」のオープニング曲の歌詞。星飛雄馬がひいているコンダラ、確かに重そう。。。 ********************* コンダラ話その1、天王洲アイル。 小さい頃、母と一緒に羽田空港まで祖父母を迎えに行くことがあった。浜松町でモノレールに乗り換えて、窓に向かって配置された座席に座り外を眺めるのが好きだった。 「次は、

          コンダラって重いよね

          笑顔の引き出しを開けてくれた友人のこと

          写真にうつるのが苦手だ。 顔のどこに力を入れていいのか分からず、だいたいひきつったような、中途半端な笑顔で写っている。そんな自分の顔を見るのも苦痛。 でもつい最近、気づいたことがある。ある人と一緒に写っている写真では、自分でも信じられないくらい楽しそうに笑っている。とても自然な表情で。 *********************** そのある人の名前はとんちゃん。とんちゃんはわたしにとって、ちょっと特別な友達だ。 とんちゃんと初めて会ったのは、なじみのバー。その時、

          笑顔の引き出しを開けてくれた友人のこと

          猫柳のモフモフ

          ネコヤナギの季節になると思い出すことがある。 小さい頃の私はひとり遊びが大好きで、他人との会話も脳内で完結させてしまうような内向的な子だった。今よりもずっと冷静で、何かあってもギャーギャー騒ぎ立てるようなこともしなかった。 小学生の頃、ネコヤナギの花穂で遊ぶのがマイブームだった時期があった。あのモフモフした感触がたまらなく好きで、近所でなるべく形の良い、(自分にとって)適当な大きさのモフモフを探しては眺めたり触ったりしていた。 ある日、授業中にモフモフで鼻の頭をなでてい

          猫柳のモフモフ