月としっぽ
昨夜はちょっとした集まりがあって、久しぶりに大勢の人たちと飲みながら話す機会があった。
正直なところ、大勢が苦手だ。小さい頃はひどい人見知りだった。いや、今でもそう。ある時、人見知りという自分の性格と、社交的であることは別な問題だということに気づき、誰とでも話すようにしたのだ。
(この辺りの性格の変化については、他にも要因があるけど。。。それはまた別な機会に。)
「あみさんは社交的で知り合いも多くて、いつも楽しそうですね」と言われる。なんでも楽しめるのが私の長所なので、これはきっと褒められているんだと思う(←オメデタイ人?)。
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大勢でいると、ときどき迷子になったような気持ちになる。
それでも、自分のことをよく知っている人が近くにいると落ち着く。本来の、自分のコアな部分が顔を出す。いつのことだったか、それを指摘してくれた友人がいた。
「あみちゃん、さっきしっぽが出てたよ」
その友人曰く、何人かで会ってる時と、2人きりで会ってる時の印象がものすごく違うそうだ。誰しもそうなんじゃないの?と聞いたら、いや、知っている中でも群を抜いていると。
いわゆるツンデレっていうやつだ。
そして、大勢の中にいても精神的に甘えられる人が近くにいると、ごく稀にその「デレ」がしっぽを出すらしい。だから、気をつけた方がいいよ、と。
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お店をちょっと抜け出して、裏道で月を見上げながら友人との会話を思い出した。今日もしっぽが出てたかな。ま、いっか。十三夜の月のせいかもしれないし。
昔ほど、そういうことを気にしなくなったものだ。
自分のことは自分が一番よく分かっているつもりなのに、案外そうでもないらしい。周りが教えてくれることや、友達との会話を通して自分を知る機会が多い。それを教えてくれる友達がいる自分は幸せだと思うし、その時の感覚を忘れないようにしたい。
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