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こころのバリアフリー

母は
「こんにちわー」
と錦鯉のまさのりさんのように
大声で元気な元気な挨拶をします。

歯医者に行っても
美容院にいっても
どこに行ってもご挨拶

道で知らない出会った人にも
ご機嫌で「よっ」と声がけ
どんどん話しかける

うちの母は人が大好きなんです。

ゴミ収集車が来ると
ベランダに必ず出て
「ありがとうっ」とお声がけをし

外で隣の家の子どもが遊んでいると
気をつけやーとお声がけ

けれど
人との付き合いが希薄な時代
知らない人から話しかけられたら相手にしてはいけないという時代

道端で話しかけられた人は
大抵の人がドン引きしています(笑)

ちょっと変な人という目でみられることも沢山あります。
笑われることも

ただ元気に挨拶しているだけなのに(笑)

そしてその空気に耐えられなくなって
私がペコペコ謝るのです。

そしてうまく挨拶が返ってこないことに
ペコペコ私が謝って母の味方をしないことに
無視されたと傷つき怒り始める母

もちろんドン引きしている人をせめているのではなく
私だって知らない人から言われたらびっくりするし身構えます。

それは悪い人が今までいて
ただただそのせい
ひどい事件がおきたり
かんたんに人を信用出来ない時代

いやもしかして
私が大声で挨拶することを恥ずかしいと
思っているのかもしれない
母が変な人とみられるのに傷ついて
そう思われる前になかったことにしようと
しているのかもしれません。
他の人は何も思ってないし
ただびっくりしているだけかもしれないのですが

認知症や、それ以外の人でも
気軽に「こんにちわー」と言っても誰もびっくりしない世界になれば
もっと暮らしやすいのかなと少し思います。
心のバリアフリーが当たり前の時代

介護をする立場になってから
いつも気付かされることが沢山あります。

介護をする前は私自身も
心はバリアフリーではなかったかもしれません。

まずは私から
母が知らない人に話しかけたら
ペコペコせず笑顔でこんにちはと一緒に言ってみます。
間違ったことはしていないのだから
よっ!はちょっと困るけど(笑)
世間の目は気にせず
母を味方して私からバリアフリーを





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