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#裁判

証言②きのこを食べたら、尿からセシウムが出た、健康不安もついてまわりますよ。

原告団団長 菅野秀一さん(79)南相馬市原町区高倉行政区在住
取材日;2019年1月19日 

 菅野さんは、南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟の原告団長だ。原告のみなさんは、菅野団長の指揮のもと、提訴前から週に一度、放射線の勉強会を続けてこられた。長年、市議会議員や区長を務めてこられた人望の厚い菅野さんだからこそ、原告のみなさんをまとめることができたのだろう。 このページに、原告の小澤洋一さ

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証言①また、どこかで原発事故が起きたら20ミリ基準が適応される。そうさせたくないから裁判をやったんだ

原告副団長 藤原保正さん(75)取材日:2018年12月9日

 藤原さんは南相馬市の生まれ。発災当時は、市内に工場を持つ藤倉ゴム工業(現・藤倉コンポジット)に勤め製造部門で管理職として働いていた。当時は、妻・息子夫婦、小学校1年生と、3歳の孫、91歳になる義父と6人家族。市内の大町病院には、83歳の義母がリハビリ入院中だった。
 原発事故によって避難を余儀なくされたことから、事故から半年の間に義

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孫が甲状腺がんになりました~子ども脱被ばく裁判の集会で参加者が訴え~

孫が甲状腺がんになりました~子ども脱被ばく裁判の集会で参加者が訴え~

「はじめて参加します。今朝、福島駅前で、この裁判のチラシを受け取って、その足で傍聴しに来ました。というのは、うちの孫も甲状腺がんになったからです」

 福島地裁で5月15日に行われた「子ども脱被ばく裁判」第18回期日。
終了後の報告会で、ひとりの女性が、そう話し始めました。会場の空気は、一気に張り詰めました。
女性は、努めて冷静に話そうとしていましたが、その声はうわずっています。彼女のお孫さんは、

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