ままれぼ web magazine

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子ども脱被ばく裁判第21回公判傍聴記

10月1日、「子ども脱被ばく裁判第21回公判」を傍聴。いよいよ証人喚問が始まった。

 この日、原告側の証人に立ったのは、3名。放射能測定を長年続けている河野益近さん。原爆の被ばく者250人の主治医であり、現在は、福島の子どもたちの健康診断などを行なっている医師の郷地秀夫さん。そして、原告で元・原発作業員の今野寿美雄さんだ。

 この裁判では、原告らが住む福島県内の自治体に対して、「子どもたちが被

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平和への祈りを込めて語り継ぐ――「ひめゆり」と「島唄」

日米双方の軍人、民間人を合わせて約20万人が亡くなったといわれる沖縄戦は、74年前の今日、終結しました。

 この沖縄戦によって、沖縄県民の4人にひとりが命を落としたといわれています。

 先日、「ひめゆり平和祈念資料館」の前館長、島袋淑子さん(91)に取材をさせていただいた話を書きましたが、今日は、それにちなんでもうひとつ書き留めておきたいと思います。

■当事者たちが、募金を集めてつくった「ひ

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福島と沖縄、そして、ひめゆり

福島で原発事故が起きるまで、私は、沖縄のことを深く考えたことはありませんでした。
沖縄戦があったこと、基地をずっと押しつけられてきたこと、それが深い差別のうえに立っていること……。
そんなことを、たいして考えずに生きていたなんて、本当にバカだったなと思います。

 原発事故が起きたあと、〝福島〟と〝沖縄〟が比較されるようになり、福島を取材するなかで、少しずつ沖縄の歴史とも向き合ってきた、という感じ

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孫が甲状腺がんになりました~子ども脱被ばく裁判の集会で参加者が訴え~

「はじめて参加します。今朝、福島駅前で、この裁判のチラシを受け取って、その足で傍聴しに来ました。というのは、うちの孫も甲状腺がんになったからです」

 福島地裁で5月15日に行われた「子ども脱被ばく裁判」第18回期日。
終了後の報告会で、ひとりの女性が、そう話し始めました。会場の空気は、一気に張り詰めました。
女性は、努めて冷静に話そうとしていましたが、その声はうわずっています。彼女のお孫さんは、

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モニタリングポストのない大熊町の新庁舎

令和になって初の福島取材は、福島第一原発の立地自治体である大熊町。連休中盤の5月2日に行ってきました。
 大熊町の多くは、今でも帰還困難区域ですが、今年4月10日、大川原地区という比較的放射線量が低い地域のみ避難指示が解除されました。これは第一原発立地自治体では初めてのことです。
 そして、この避難指示解除に合わせて、役場の新庁舎も大川原にオープンしました。

 実は2年前の2017年6月、この役

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