【読書】『居るのはつらいよ』を読んで
私は年末から東畑開人さんの本を読み漁っている。心理学に興味を持ったからか、共感できるエッセイ風な文章だからかもしれない。
何冊か本を読んでいくと、心理学の知識だけでなく東畑さんという著者に興味を持った。大学で講師をしているとのことで、授業を受けてみたいとも思った。
この本は、副題が「ケアとセラピーについての覚書」とのことで、ケアとセラピーの違いについて、またすることとと居ることの違いについて書かれている。
なぜ面白かったかと言うと、東畑さんが大学院を卒業してから沖縄で就職したデイケアでのエピソード中心に物語が進むからだ。
年末年始に沖縄にいた自分にとっては、
偶然沖縄でこの本を読むことになって、旅行をしながらも沖縄の日常を垣間見た気がした。
沖縄は暖かくていい場所だなぁ、ここに住んでいたら嫌なこともストレスも感じづらいだろうと勝手に幻想を抱いていたがそんなことない。現実を突きつけられた。どんな楽園でも悩みは消えないのかもしれない。
この本から学んだことはそんなことではなくて、お互いが居やすいように頼り合うことが大切なのかもしれない。居ることを許しあうことがどんな社会でも必要なのかもしれないということ。
だから、私は会社で新しい子が入ってきても尊敬の心を持って接していきたい。何か小さいことでもありがとうと伝えて、お願いがあれば頼っていきたいとおもった。それがお互いにとって良い関係に繋がるのだから。
そして、どんな環境に馴染むのにも簡単にはいかない。肝に銘じて生きていきたいと思った。
おわり。
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