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そんなパン屋に私は行きたい

先日、妻と娘があるパン屋さんで受けた対応がとても良かったそうなので、シェアしつつ考察し、ご紹介したいと思います。

娘は6月に3歳を迎えます。
今ちょうど自分でいろんなことをやってみたい盛りです。
「私がやる」と何でも自分で積極的にやってみたがります。


そのパン屋は、子どもに優しいパン屋(妻談)で、子ども用のトングとパンを入れる小さいかごも準備されているそうです。娘も子ども用トングとかごを持ち、妻のそばにいるはずでした。

娘は自分でパンを取ってみたかったらしく、妻の近くを離れてパンに向かっていきました。

パンを手づかみしたり落としてはいけないと、妻は娘を止めるために反応しました。その拍子に、トレーに載せていたパンを3つ落としてしまいました。

落ちたパン含めて「買います」とお店の方に伝えたところ、
『落ちた分についてお代はいりません。また来てくださいね』
と言ってもらったそうです。

「またあのパン屋で買おうと思う」と妻は話していました。

それが今週頭の出来事。
昨日も食卓にそのパン屋のパンが並びました。

きっと今後もそのパン屋でパンを買い続けることになると思います。

もし「お代はいりません」と言われていなかったとしたら、そのパン屋は選択肢の1つのままでしたが、今回の対応をしてもらったことで特別なパン屋になりました。

純粋な善意だけだったのか、
それとも「ここでお代をもらわなければ、またきてくれるはず」と思っての対応かどうかは分かりませんが、どちらにしても凄いと思いました。

恩を受けたままの状態にしておけない習性が人にはあります。
「返報性」と言います。

「返報性がある」ことを見聞きしたことがある人はいるはずです。感覚でも何となくわかると思います。
ただ分かっていたとしても、目先の利益を取りにいってしまいそうになるのが、多くの人の反応だと思います。

「お代を払わなくていいですよ」と言ったところで、妻や僕がまたそのパン屋で買い物をする確証は全くありません。

それなのに、その対応は本当に凄いと思いました。
こちらに非があり「落としたパン代払います(当然)」と言っているので、そのままお代を受け取っても何も違和感はないにも関わらず!

この話を聞いて、お客さんの善意を信じている、目的が稼ぐこと(だけ)でなく、気持ち良く買い物をしてもらうことにあるからこその対応だと思いました。

こういうパン屋さんを応援したいし、
自分もビジネスにおいてこのパン屋さんのような姿勢でご相談者の方に接していきたいです。

届くかどうかわからない善意を投げた先の感情の動きを、パン屋を通して勉強させてもらいました。
またパン屋側からしても、この善意にきちんと反応するお客さんが増えることはいいことなはずです。
(結果的にそうなりますが、趣旨的には「我が家は良いお客さん」と言いたい訳ではないですよ)

「善意を受け取る力を信頼した上での対応」は、買い手として非常に嬉しい経験です。
売り手に善意を信じてもらうとファンになります。

確実に行きつけのパン屋さんになります。

ぜひ、お読み頂いている皆様にもご紹介させてください。

「麦の詩」という新潟市東区のパン屋さんです。

新潟の方はぜひ行ってみてください!

パンももちろん美味しいですよ!!

パン屋さんに仕事を学んだ話でした。

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