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「人生100年時代における生命保険業界の役割について」を読み解く②社会課題前編

前回、環境がどう変わっているかについて書いていきました。

今回は、それによってどんな社会課題が発生するかを分析していきます。

一般の方にも日本の現状が伝わるようにまとめていきます。

「支え手」の減少

国の社会保障制度は、現役世代が退職世代を支える仕組みです。

上記は、
「現状のまま65歳定年だと支えるの大変になるけれど、
みんなで75歳まで働けば意外と支えられるじゃん」

の図です。
先日、年金の受け取りが75歳まで先延ばしにできる法案が通りました。実際に75歳まで働かないと社会保障制度の維持が難しい段階まできています。

続いては、就業について。

就業を希望しながら求職しない理由で一番多いのは、健康上の理由のため。
特に問題だと感じたのは、
子育てが終わる前後の年代で、「介護・看護のため」が増えてくること。

子育てが終わりこれから夫婦で老後のお金を貯めよう、というタイミングで介護離職が発生し、自分たちの老後まで手が回らない、というケースは今後増えてきそうです。
女性の社会進出が当たり前になっているので、介護離職に男女差があることも今後は課題となりそうです。

老後資金の不足

黒い点線が、貯金しかしなかった場合

青い実線が、資産運用を行った場合です。

貯めるときだけでなく取り崩しながらも残った部分を資産運用することで、老後を長く豊かに過ごすことが可能になります。

二段階で考えると、より計画的に資産を形成していくことができます。
資産形成、資産運用についてはこちらをどうぞ!

ただ、これだけ資産運用の大切さが情報として出回ってはいるものの

未だに「安全性」がどの世代でも最重視されている現状があります。

金融リテラシーの向上は課題です。僕らFPもお客様に対して、情報提供をし続ける必要があります。

ライフプラン、マネープランも持っていない人が多いことが、資産運用に目が向かい辛い理由の一つになっていると思います。

これまでとは、時代が変わってきています。時代に合わせた準備が必要です。

平均寿命と健康寿命のギャップ

平均寿命と健康寿命の差は、

男性だと平均8年、女性だと平均12年。

緩やかですが、この差は広がりつつあります。
健康でない状態が長くなりつつあります。ということは、そこのケアのための社会保障費が増えていくのは容易に想像がつくと思います。

すごい伸びです。今後も国民医療費と介護費用は増え続けることが予想されます。
今の制度が、現役世代が老後を迎えるまでそのままの形で維持されいると考えるのは、楽観的すぎます。

制度変更や未来予測については、このnoteで随時アップしていきますので、引き続きお読みいただけると幸いです!

最後に

今回は、社会課題の前半をみてきましたが、いかがですか?

職業柄ある程度知っていましたが、改めて数字とグラフでみると、面喰います。

情報がないと、適切な対策を打つことが出来ません。

現状日本がどんな状況にあるのかを正確にお伝えすることからスタートして、こういった情報を基に解決策を考え、伴走できるパートナーを目指します。

明日は、後編!認知症の現状などをまとめていきます。

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