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お気に入りのエッセイ

読書歴は浅いですが、主に小説とエッセイを読んでいます。小説は、湊かなえさん・小川糸さん・原田マハさんが好きな作家さんなので、そればかり。小説は読み始めると続きが気になってしまう、今は小説を読む気分ではないという理由で、昨年の秋くらいから専らエッセイを読んでいます。
今回は、お気に入りのエッセイということで、読んでみて良かったエッセイを4冊ご紹介します。


うたうおばけ くどうれいん

【作品紹介】
人生はドラマではないが、シーンは急にくる。
私たちは、それぞれに様々な人とその人生ごとすれ違う。だから花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい。
短歌、絵本、小説と幅広く活躍する著者が描く「ともだち」との嘘みたいな本当の日々。大反響の傑作エッセイ。

昨年、「桃を煮るひと」でくどうれいんさんを知りハマった作家さんです。今回は、くどうれいんさんのお友だちとの日常が書かれています。
何気ない日常の切り取り方が巧みで、ともだちとの心温まるエピソードにも、くどうれいんさんの観る目や価値観が光り、さすがだなと思いました。エッセイの他に短歌・俳句・絵本を描かれているだけあって、感性が豊かで表現力が素晴らしいので、舞台となっている盛岡のことが映像として浮かんでくるようでした。くどうれいんさんの交友関係の広さには、びっくり。彼女の人望の厚さなんだろうな。


旅ドロップ 江國香織

【作品紹介】
このエッセイ集は、2016年から2019年にかけてJR九州の車内誌「Please プリーズ」に36回連載されたエッセイに、同じ〈旅〉をテーマにして書かれた長めのエッセイ「トーマス・クックとドモドッソラ」、さらに詩を三篇(夜の新幹線はさびしい/軽く/ウィンダ)収録したもの。エッセイの名手による小さな宝物のような一冊。

この本を読んで、見知らぬ土地で見知らぬ人と会話したり、見知らぬものを食べてみたいなと思う作品でした。
旅の中での感情の揺れや嬉しい瞬間をドロップに喩える感性が江國さんらしいなと思いました。
まるで、自分も江國さんと旅をしているかのような描かれ方が好きです。
ひとつ3ページほどのエッセイがまとめてあり、とても読みやすいです。


とりあえずお湯わかせ 柚木麻子

【作品紹介】
このエッセイもまた公開の日記帳だ。前向きで後ろ向きで、頑張り屋で怠け者で、かしこく浅はか、強くてもろい、独特な人物の日々の記録だ。(前書きより)2018年から2022年のコロナ禍を食と料理を通して記録したエッセイ。

子育ても料理も、いろんなことに全力で向き合う一生懸命なところから元気をもらい、スマホ漬けな日々や、子どもとぼーっとする時間を過ごす赤裸々なひとコマに和ませてもらいました。
私は子育てをしたことがない(そもそも独身)ので大変さは又聞きでしかないけど、この本を読んで、子育ては私には出来ないなと感じました。
レギュラー・オープンハウス・システム(前編後編)が面白く、実際にやってみたい…。でも誰一人来なかったら寂しいから、お呼ばれしたらぜひ行ってみたい。
柚木さんのお母様の格言「とりあえずお湯わかせ」をやる気スイッチの一つにします。


やっぱり食べに行こう。 原田マハ

【作品紹介】
ピカソやゴッホを訪ね、取材先で食べた「思い出の一品」。至福の食べ歩きエッセイ。

1章が2ページほどで終わる食のエッセイが沢山詰まった1冊。読むお得感満載のバラエティーパックみたいな感じ。食事は思い出とセットになるので、余計美味しく感じるし、読んでいるこちらにも「美味しそう」が伝わってくる作品でした。
梅干しは、食物の毒、血液の毒、水の毒から守ってくれるから「三毒を断つ」という話も勉強になりました。梅干しすごい!!
原田マハさんは、自身を牡蠣の生まれ変わりと言うくらい牡蠣が好き。私は牡蠣が苦手だけど、食べてみたくなりました。
私は何の生まれ変わりだろうな??海老が大好物だから海老の生まれ変わりかな 笑

いかがでしたでしょうか?
特に面白かったエッセイ4冊をご紹介しました。
エッセイは、作者の意外な一面を見られたり日常を垣間見るところが好きです。
今ある積読は、9割がエッセイなので、まだまだエッセイを読む日が続きます。
最後までご覧頂きありがとうございました。
また次回の投稿でお会いしましょう。


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