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酒飲み駄文

息を吸っては酒を飲みツマミを口に運ぶ。そういった暮らしとバイトを重ねては、もう既に今年も一ヶ月が終わった。特に無意味に思える暮らしであるが、それでも心に積もった臭い立ちそうな苦しみを溶かしてくれるものがある。
去年から、私は映画館に頻繁に通う様になった。
天神の方へ、kino cinema、それからkbcシネマ、そして中洲大洋へと足繁く通った。映画館というのはいい。なんといっても上映時間前のロビーに人々が集まってくる様はさながら冒険者ギルドのような様相がある。
特に私は中洲大洋が気に入っている。
なんといってもここにしか存在しないであろう歴史の蓄積が醸し出す匂いがあるのだ。しかし今年の3月で歴史に幕を下ろし、中洲の街から姿を消すという。私の母も父も行っていたらしい。私が映画を観て、終電で帰宅すると若い頃通っていたという話を聞かされるのだ。
映画館で映画を観る。これは一つ特別なことなのだ。少なくとも、何もない私にとって。
そしてなぜだろう、私はいつも握った半券の映画ではなく、その映画が始まる前の予告から暗転する間の時間に泣きそうになってしまう。
映画を観れる高揚からだろうか。それもあるが、少しの悲しさもある様に思う。
兎にも角にも映画は映画館で観るに限る。
とは言いつつも、また映画のdvdとBlu-rayを買ってしまった。もう棚がない。床にはセル版の円盤とレンタル落ちの円盤が散乱している。その付近には漫画も小説も、とにかく本も散らばって、それからレコードもcdもある。
これ以上物を増やすと困るなんて口では言いながら、また買ってきてしまっている。加えて最近は酒飲みであるから空き瓶もある。

毎日マックポテト食べたいです