うつ病になってから整えた、衣食住

こんにちは。百千鳥です。

今回はうつ病の症状がたくさんある中、すこしずつ自分に合った衣食住を見つけられたという話をまとめました。

一日2~3時間起きれていたかどうかの生活からどう這い上がったか、の参考になるかもしれません。




1.自分の人生、どうなればより良くなるのか。


うつ病になるまで私は、それを考えているようで、考えていませんでした

よりよくしたいと思い、どういった切り口で行けば良くしていけるのか、と参考になりそうな本や情報、体験をし、スキルは上がりできることは増えたものの、自分を整えたり築いていくという点で、効果をあまり感じられていなかったのです。

身についた考え方や見方、参考になるデータとしてはとても役に立っていたのですが、とりあえず求めていた自分の土台作り、判断基準、軸という点では本や情報、体験からさほど得らませんでした

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やっと向き合うことができるようになったのは、うつ病になり、限られた時間、とても少ない体力で、できることをほんの少しやるという期間です



この頃、一日のほとんどを寝て過ごしていました。

起きていられたのは一日に2~3時間。

ねむりに引きずり込まれるので起きていられず、あまりに寝るので自分でも驚いてました。次第に、横にならないと辛いけど起きていられる時間が4~5時間になり、頭だけがあれもこれもしたいと動くので、

限られた状態の中でいかにそれをこなしていけるかゲームをはじめ、その時間を有効活用する方法は何か、と考えるようになりました。



そんな人間やめた生活を経て、真っ白な私がまず取り組んだこと。

それは

衣食住を1から整えるです。



1.限られた中での、住環境の改善

私は実家住まいです。築30年の小さな木造戸建て住宅。

その5畳(親のタンスが2つで私の空間は3.5畳)の部屋。まだ籠れる場所があったのは救いです。


これはうつ病になり、主に過ごす部屋を快適までいかなくても、苦痛をできるだけ少なくしておきたいという衝動から始まりました。

当時は脳の炎症により

音も匂いも、気配も目に映るものも聞こえるものもすべて、神経質に緊張状態でなんでも拾ってしまい、疲れていました。本の背表紙の文字すら見えるのが嫌で布で覆っていたし、生活音が嫌で、おおきな音で自然音やピアノの曲を流し、かき消していたし、自分の部屋に人を絶対入れなかったり。

常に緊張や警戒してしまうので少しでも楽に、安心できる場所を確保したい、と始めたのです。


正直、ぶっ倒れるまでやっていたので…リハビリとは違います。

ただ、後々やってよかったと心から思えたことの一つです。



まず、嫌なものを取り除くことから始めました。

課題を家でやるためだけに作った大きなテーブルを解体し、今近くにほしいものを置きなおした。

次に、頭が回らな過ぎてものがどこにあるのかわからなくなるのがとてもストレスだったので、物の場所を決めて自動的にそこにしまうようにした。そのための適切な位置や、入れ物などを新調した。

まともな家具がなかったので、カラーボックスをニトリで購入し、本棚と衣服入れにし、物の場所を気が向いたときになんども更新した。



効果としては、

引きこもっていても、体を動かすことになっていたし、

こつこつ目の前にあることに取り組んでいるときは頭がおとなしく、楽しさや達成感も感じられて良かったのですが…当時、一度始めると区切りがいいところまで不眠不休でやってしまうので、やったら最後、2~3日はハイ状態だし、その後1週間ほど寝込むことに…。けどやりたいだけやった、というのは良かったと思います。


その他、

音や光は気になった時に一気に調べ新調していきました。

カウンセリングのついでに重たい体をなんとか動かしながら雑貨屋さんで見つけたオーディオや、気温の変化が大きいと体がダウンしてしまうため、ちゃんとしたメーカーの温度計を購入して指標にしたり。結果が物として残るのが良かったのと、気分転換にもなりました。

まだ貯金があったからできたことだな、と今になって思います。できるだけ安く済ませるようにしたけれど、入れ物とかも新調したので全部で5万は使いました。



次にぶち当たったのは、

体調が悪すぎて何もできない、という期間です。

毎日、できるときに記録したものを見ると、体調にも段階があることに気づきました。

当時は、その日起きてその時になってみないと体調がわからないという状態でした。家でなにかできそうでも、何をしたらいいかわからなくて時間だけがすぎてしまう状態になることが多かったので、少しでもしたいと思ったことを次につなげていける環境にしようと思いました。


体調の段階は大きく分けて3つです。

①起きていられるけど体を起こすことはできないとき、

②体を起こしていられるけど頭が動かないとき、

③体を起こし軽い読書ができるけどぼーっとしてしまうとき



整えた環境

①の体は起きれないときに頭の周りにあるものは、寝ながらできるもの、気分転換になるものです。(香ものやスマホ、音楽やろうそくのようなライト)

②の体を起こしてられるときの周りには、図録や写真、画集をまとめ、過去の自分の今後これやってほしいメモを置いておく。整理整頓がギリできる体調。

③の軽い読書ができる程度とき用に、読書を進めたい本をまとめておいておく、続けてほしい作業をまとめ、メッセージを書いておく。


そういったことを思いついた時にこつこつ、更新し続けていたら

次第にそんな状態でもできることが増え、今日一日これができた、と慰めることができました。


また、起き上がっていられる時間が多くなり、

したい活動をあれこれ考え、メンタリストDaiGoさんの内容を参考に、2.5畳しかない空間にスタンディングデスクと、家の作り付けの棚を机にした通常のデスクと、出窓の横に椅子を置いて読書をするスペースと三つも用意した。

場所と物と行動を設定して配置したのが良かったと思います。


精神面としては、

気になることを気になっただけやったおかげでやりきった感や満足感を感じることができました。また、自分の求めている傾向がだんだんわかるようになってきたと思います。

あってほしいもの、隠れててほしいもの、ほしいときにすぐ出てきてほしいもの、と物ごとに性格があり、自分に合った物の位置、使い方が次第にわかってきました。

モノのジャンル別処理、配置、扱い方を通して、自分のことが少しずつわかるようになりました。

これは構築感…積み重ねている感じがとてもあって、心理的にも、周辺環境的にも改善されたと思います。とてもいい影響を受けられました。



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2.洋服に嫌気がさした。衣類との向き合い方

住環境の次に取り組んだのは衣服でした。


たくさんの洋服がある昨今、私は化学繊維の洋服が苦手でした。蒸れるし、なんか不快になることが多くて。そうなると綿や麻…好ましい素材の服となる1着1万前後は当たり前、しかも気に入ってても数年で使い古されてるような…みすぼらしくなってしまう。

消費社会なので、生地がそもそも丈夫に作られてないんですね。数年ですぐ使えなくなってしまうこと、毎年必要に駆られて適当に服を買う、お金を使うのが嫌で、洋服に嫌気がさしてしまっていました。


そんな中、うつ病になり、どうにかしなくては…と探していたころ、

着物にドハマりしました


うつ病ですっかり楽しめるものがなくなったのもあります。

きっかけは、ツイッターでフォローしていたコスプレーヤーさん。

和服をアレンジしてきていて、とてもかわいらしく、すごい、日常ぽい着物もあるのか、と感激して、着物という存在にすっごい気になり、わくわくできたので、カウンセリング後とりあえず近くの呉服屋さんへ行きました。拠り所や楽しめるものがほしかったのもあります。


そこで出会ったのが、伊勢木綿。とっても上等な、綿の反物です。

幅37cmの長い布で、緑と黄色と紫の、サツマイモみたいな色の組み合わせ。格子柄がとってもかわいくて好きだな、と思っていたら、着てる風に羽織らせてくれました。すっごく、かわいい。

しかも、着物の手入れや構造や仕組みなども教えてもらい、すごい理にかなっていたんです。着物をより知りたい!こんな素敵なものを着たい!!!と心が動きました。反物、仕立て、襦袢、帯を見繕ってもらい一式で7万円。さすがに保留にしましたがどうしても忘れられず、第一歩として購入しました。


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(丁度サツマイモの時期に仕立て上がりました。)


けれどそれだけの価値があった、と不思議と思えました。正直、10倍の、半年の学費よりも。そう感じたことにも驚きました。



その後、

唯一楽しめるものとして着物を自発的に学んでいくことになります。

1~2カ月に一回、着物関係のイベントに行き(これのためならエネルギーがわいた)ピンからキリまでたくさん観ました。

触れられれば触れて、同じ絹でも種類があること、位があること、大体の産地や時代の傾向、普段着ならウールや麻の素材があること、そういった素材は中古店でも需要が少なく扱われないためイベントには出てこない。そうなるとメルカリの方がある、等。(今は…運が良ければ…ですかね)

メルカリだと写真だけの判断になるので、博打に近いです。

次第に画像見ただけで、これは絹、ポリ、ウール、綿、麻入ってるかな…とわかるようにはなってきましたが。それは実物に見て触れてきたからだと思います。あとは、出品者の出品傾向やコメントから誠実そうか、ものの扱い方の雰囲気を読み、値段と物の状態から購入していいかどうかの判断していました。そのころ、1000円で結構いいものもあったのですが、今では前1000円だったものが3000円くらいになってたりして、需要と供給で変動してるのを見られてすこし面白かったです。株価みたい(笑)


話がそれましたが、体が動かなくても、アマゾンやメルカリでポチれて家に届く。現代万歳。

着物を通して衣類について学ぶ、食育ならぬ衣育をしていました。

楽しめて、心や生活の支えになって生きました。

年齢を重ねると似合うものが変わるから、工夫の終わりがない…など生きていく楽しみもほんのり生まれました。そして集めたけど汚れがひどいものはほどいたり、リメイクできないか、絹を自分で洗えないか、できるときに洗濯実験しました。これも自分なりに試すことができて、達成感や自己充実感、積み重ね感があってよかったと思います。



そんな生活を1年半行い、2019年からは日常で着物を着る実験を始めています。

洋服を完全に排除するのではなく、洋服を着物のために使う、で落ち着いたのです。

ウールの着物、羽織を基本着るために、必要な小物(洋服用の肌着や手袋など)との併用、ジーンズのロングスカートとの相性の良さなど…一年を超え、大体わかってきました。

基本生活で安定して利用できるようになりました。家の周りの買い出しや、通院、友人と会うときも。


着物ってたのしい!とそんなことをしていたら、友人が何人か扱うようになりました(笑)私、ハードル下げるの、うまいんです(笑)

着物を着ものとして着るのももちろん好きですが、コートや羽織をワンピースのように、洋服と一緒に着るという手もあります。便利なもの、良いものは私なりに小さくでも広めていきたいです。


と、色々あって、今は日常で着物を取り入れる、で落ち着いています。

副産物としては、着物のおかげで気温変化が大きくても自分で着方で対処できて、体への配慮ができるようになった。着物の管理で年に2回入れ替えをするという習慣がついた、ことです。

体を気遣うことが、着物と向き合うことで自然とできるようになったというのは大きいです。

衣服の入れ替えと同時に、部屋の小物も入れ替えするので、年間の家管理も把握できるようになってきています。




3.私にとってどうでもいい日常食、どう効率化するか。

食を扱うことができたのは2019年2月から、うつ病になってから二年経った後になります。衣食住でいちばん遅いです。

主な理由は、どうでもよかったから。

当時一日2食。食べるものを考え用意し食べて片付けるすべてが面倒で、嫌でした。楽をするために食習慣を定めてしまおう、とやっと決意しました。



第一歩、一食目を固定にする

メンタリストDaiGoさんの放送を参考に、朝ごはんの内容を決めました。

ダークチョコレート、くるみ、冷凍ベリーの三種類を食べる。

一か月でどれくらい消費するのか、いくらかかるのかが明確になり、とてもいい!と思った。

それを3,4,5月と続けていた矢先…。


極度の腹痛。固形物が食べられない事件………



病院行っても原因がはっきりわからず、

突然、固形物が食べられなくなった。すぐ、戻してしまう。

豆腐もダメでおかゆもだめで、

唯一大丈夫だったのは、


重湯。おかゆの液体だけのやつ。


そこから2週間重湯生活。

3週間目には少しずつおかゆにして行けて、野菜の繊維を溶かしまくった野菜スープなどが食べれるようになりました。

奇しくも、この事件のおかげで私の料理スキル0が3まで上がることになる。


原因はクルミ過剰摂取。

通常、食べても一日30gのところ、50gは毎日食べていた。

食物繊維、油脂がおおく栄養がある分、胃腸への負担が多い。それを倍食べてればそりゃあ、といった感じです。

栄養が高いからこれ食べとけばいい、と思っていたのがあだになりました(笑)


そこから朝は冷凍野菜を中心とした温野菜とごはん、たまに炒り卵というメニューに変更。

業務用スーパーで月2回、500g150円の野菜を数種類、一か月2000円程度。その他、甘いものは紙パックのもの、一か月2~3箱、

間食を食べる気になってきて、大きい食パンやジャムを置いておくように。

最近では、豆や漬物など一か月1袋買って、食べやすいようにタッパーに入れて管理していて、食べるものの種類も増え、とても好調です。


ただ、料理はしていないので、そろそろ保存食や1週間献立など、食管理の習慣づくりをしてより効率的にしていきたいと考えています。






いかができたか?


自分が嫌なものを排除し、やりたいことのためにどうでもいいと思うことを効率化したら、自分の特徴が見えてきた、という話をさせて頂きました。

ちょっと…

だいぶ…?

振り切りが良すぎる例かもしれませんが、生活改善などの参考になると幸いです。

またお会いしましょう~



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